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ねこのここねここのこねこのこ
もしもしポリスメン?の竹書房はSFの穴場スポットという話。
きっかけは思い出せないので、省略。
せっかくだから長編の小説でも読もうと思った。普段は手に取らないようなうんと難しそうなのにしよう、と思い本屋へ赴く。
ぼうっと書棚を眺めると目に飛び込んでくる一冊が…
ブライアン•オールディス作
中村融編
『寄港地のない船』
かっこいい。うむかっこいい。
作者はSFの大家。
ディストピアまでは行かないけど、退廃的な世界が妙に染み入った。
オーソドックスではあるけどシンプルかつ面白い。SFはあまり読んでないけど、王道かつ覇道。
と、これは本題(これは本だい!)ではなくて…
この文庫本の宣伝にとっても気になるタイトルが
…
SF、短編、ネコ。
個人的に気に入ってるカテゴリが全て網羅されている。あまりに網羅されすぎてこわくなった。まんじゅうこわい。渋いお茶もこわい。
10編の短編から成っている、まさに「傑作選」
あらすじなどで推されているのは以下の一編。
「宇宙で猫パンチ」 ジョディ•リン•ナイ
宇宙探索のクルー3人と猫のケルヴィンのお話。
痛快でげに良き。最後も後味爽快でこれは最初に読むべきかもしれない。6番目に収録されているけれど。
圧倒的に私が心を掴まれたのは以下のお話。
「ベンジャミンの治癒」デニス•ダンヴァース
知性に溢れる不老の猫ベンジャミンと飼い主のお話。不老の猫だけど飼い主の蘇生パワーで一回蘇ってる。
不老のネコなので動物病院に行くと(47)とか年齢を書くことになる。当然書けない。
SFか?と言われると、もごぉとしてしまうが、こんな相棒がいたらとてもハッピーなのでカテゴリなど瑣末な問題ですね!
ベンジャミンの声は小倉久寛で再生されました。
生きること、死ぬことが薄く重なりぼやける感覚でとても軽やかな一編。
長ーく書いたが、近年もしくはずっとがしれないけど竹書房はSFが粒揃いに思う。何年か前にまとめも見たので。
私は中村融先生の訳が大きく貢献されていると感じる。鼻につかず頭に入りやすくテンポが良い。(私の肌にあう、という意味ですね)
ヘッダは宇宙ネコ、で出てきたネコチャン。
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