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整っていない環境で言語聴覚士として何ができるのか!?

こんにちは。ヒルムーです。

最近、児童発達支援・放課後デイサービスで働き始めした。
しかし、当施設で働く言語聴覚士は私しかいないため、まだ言語聴覚士として働ける環境は整っていません。そのため、言語聴覚士としての業務は自分で環境を作っていかなければなりません。

今回は、「整っていない環境で言語聴覚士として何ができるのか!?」についてお話しします。

現職に就くまでは、某大学病院で働いておりましたが、そこと比べると天と地の差があります。大学病院では、標準的な検査道具はほぼ揃っており、さらに最新の検査機器もありました。

しかし、現職では、検査道具は一つもなく、環境として決して整っていません。検査道具が全てではありませんが、評価に始まるので検査道具があればより評価しやすいです。

さらに、集団療育であるため、今までやっていた個別とは全く異なります。検査道具に関しては、最低限必要なものは購入してもらえそうですが、それまで何をやるのかはすごく悩みどころです。

そのため、現状の環境で何ができるかを考えてみました。

①観察評価
標準検査ができないのであれば、まずできることとしては観察評価です。
宿題をやっている様子を観察し、音読ができなければ、なぜできないのか考える。書字が苦手であればなぜ苦手なのかを考えます。

また、コミュニケーションの様子や活動時の様子も参考になります。自閉症を中心とした発達障害がバックグランドにありますので、対人コミュニケーションをみたり、活動の中から症状分析ができます。

②検査以外の手段を用いて評価
例えば、簡単にスクリーニングを行うことができます。絵カードを用いて理解力を簡単に調査したり、絵カード呼称などから表出面の確認をしています。また口腔器官運動の評価も行なっています。

③知識をつける
①、②をやるにしても「知識をつけること」が大前提になると思います。

一例として、つま先のみで歩いている子がいました。知識がない状態の私であれば、そんなことには気づかずに見過ごしてしまっていましたが、小児分野を真剣に学び始めてから「つま先のみで歩く=感覚過敏があるのかもしれない」と気付くことができました。

このように、知識があると見過ごしてしまうことでも気付くことができます。その他、読み書きができない子が多いのですが、「なぜ、読み書きができないのか?」と常になぜを考えています

そして、「なぜ?」を調べることで徐々に知識がつき、子どもたちとただ遊ぶだけでなく、より意味のある療育ができるのかなと思っています。

そのため、知識のアップデートは重要です。経験だけでは、エビデンスが乏しいので知識を蓄えつつ経験も積んでいきたいと思います。

また、障害福祉分野に参入したことでセラピストの強みを知ることができました。

それは、セラピストはエビデンスを常に考えていること。この業界に入って、これがセラピストの強みだなと痛感しました。

ゆえにエビデンスをもとに介入できていない自分に腹が立つことが多々ありますが、少しずつ小児分野の知識と経験を積んでいきたいと思います。

「必要な人に必要な言語聴覚療法を届けられるよう頑張ります。」

本日は、以上で!さようなら〜!!




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