廃墟と団地とラーメンと

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2月19日は久しぶりの名古屋。ずっと行きたかったから、有給の消化中に…と考えていた。午前中は保険証の返却をしたり、ちょいと買い出しをしたり、アマゾネス☆ポケットのことを書いたりしながら昼前に豊橋駅へ。名鉄特急で(パノラマスーパーではないのだ)一路名古屋。平日の昼だから空いてたな。名古屋駅から栄までテクテク歩く。結構寒いのと、ビルが多いからか風が強い。昼休み終わりかけ、ぐらいの背広の皆さんが割と多い。テレワークとか出来ない仕事も沢山あるんだろうなー。
お昼休みのビジネスマン、なんていうとワールドビジネスサテライトみたいだな。なんも考えて無さそうな表現でもあるけど、なんも考えさせないキャッチフレーズって大事ね。なんか聞いた気分になるし、分かった気がするでしょ。小池百合子がいつも記者会見で言ってるようなやつ。

地下鉄で二駅分歩いても汗かかないどころか気持ちがいいくらいの気温。寒いわけだ。道中には飲食店も多い。牛のテールラーメンとかある…私は天下一品ラーメンにも行った事がないし、牛めしの松屋が近くにないのでシュメクルリやマッサマンカレーも食べてみたい。が、今回はお目当てのお店があるのだ。
それが栄の、特殊書店ビブリオマニアさんのすぐ近く、中区役所の交差点をテレビ塔から向かって左に折れたデイリーヤマザキの向かいにある
濃厚味噌らーめん さかえ屋さん
である。前に何かの研修で伏見に来たんで昼休みに寄ってみたら超満員で諦めていた。ので、今回は昼時を外すように狙って来てみた。けどお客さんは割といる。
ランチタイムなのでご飯、お漬物、高菜、キムチ、生卵が無料サービスだ。ホントに入口んとこに、でっかい電気ジャーが置いてある。体育会系の寮で使ってそうなやつ。
看板メニューの濃厚味噌ラーメン大盛りを注文。塩ラーメンも美味しそうだったなー。散々迷ったどころか、味噌ラーメンと一緒に注文した黒豚餃子を食べ終わってもまだイケそうだったので頼もうかギリまで迷ったくらいだった。だって濃厚味噌ラーメンほんとに美味しかったもん、これがこんな美味しいなら塩ラーメンもさぞかし…と思うわな。
私ゃ年間何食もラーメン食ったり、店に通ったりしないし、腕組して店主や生産者、パートさんよりエラッソーなことド上から語ったりはしないし出来ないけども、偉そうなラーメン関係者は悉く敬遠したいけども、ここのラーメンは美味しかった。スープが濃いってより、食べ応えが凄いある、って感じ。ただ濃いんじゃなくて、麺にもメシにも合う感じ。こんなスープでラーメン出してたら入り口んとこのご飯が幾らあっても足りないんじゃないかってぐらいスープが美味しい。麺もモッチリしてるし歯ごたえがあって私好みのラーメンでした。美味しかった。
レジでお会計するときに、Twitter見てきました!とお伝え出来て良かった。ずっと行きたかったし、今度は塩ラーメン食べに行きたいです。

お腹が膨れたらすぐ隣の特殊書店ビブリオマニアさんで本を物色する。今回は
団地系の本
を探す目的もあった。前にお邪魔したのは1年かもうちょっと前だけど、確かそんときも幾つかあったはず。というか、大抵のマニアックなジャンルはビブリオマニアさん行けばなんとかなる。そんな謎の信頼を胸にお店に入る。流行りの?ブッダマシーンから妙なる響きが流れ出し、何処かからアニメかなにかの音声も混じり合う。本棚とジロジロにらめっこするだけでもだいぶ楽しいのだが、エロス関係の本のところに男の娘にまつわる本が増えてた気がする。そういえば前にTwitterのフォロワーさんに、女装や男の娘やお尻系のことを書いてるライターさんが居たっけ…と背表紙を見ていくがお名前を失念してしまった…オムツも穿いたりしてた、結構べっぴんさんで…不覚…!
でまあ、そんな男の娘の本ばかりジロジロ見ているわけにもいかないので(見てたかったけど)団地、団地…と棚を回ると、そこにはまさしく
団地ブック
なる小冊子が。しかも不定期刊行らしいが5冊ほどある!もうまさにコレじゃん。と早速4冊を手に取る。給水塔に関する記述が特に目を惹いたので、そう言う見出しがあるのを優先的に選びました。それと「昭和の公団住宅」なる本も。こっちは立派な単行本だけど新古本とのことで大変お買い得価格。しかもモノクロの写真がいっぱい!これは風情と時代と空気を感じる…いい本だ!とこれも購入。
はーー、いい買い物した…と思った、その瞬間、私の目に飛び込んで来た異様な建築物とデッカイ文字
旧共産遺産
こ、これは!著者(であってるのか?写真集だけど)の星野藍さんがモモモグラさんで個展をやるって話を読んで、そこから知った本だった。欲しかったんだよなあ。
ちなみにこの日の予算は2000円。団地ブックが1冊500円で公団住宅の本が1100円なのでこの時点で軽くオーバーしていた。が、この日のために無駄遣いを極力おさえ、いま買わなくてよくね?と思ったものや、まあ別にいいか…と思ったお菓子や飲み物を買わずにお小遣いを貯めてきたのだ。小学生か。でも、それはここで本を買うためだったんじゃん!と思い直し、旧共産遺産もエイヤっと買ってしまうことにした。ちなみに2500円。予算は無事3倍に膨れ上がった。
が、後悔より満足のが遥かにデカい。良い買い物をした。

旧共産遺産、すっごい本だよ!コレは是非みんな見るといいよ。別に建物や、共産主義や、外国に興味なくても一見の価値がある。それにこの値段が出せるかは別として。
見ててホントうなされそうな、夢に出てきそうな建物ばっかり。歴史や国策やプロパガンダや闘争、慰霊、平和への祈り……スポメニックと呼ばれるそれらは、ニンゲンの持つ色んな念が積みあがって出来上がった建物のようだ。

生憎店主さんが外出中とのことで、キッドが来たヨと言伝をお願いする。その時ちょうどお店にいらしたのが新著「コロナマニア」でもお馴染みの岩田宇伯さんだった。ご無沙汰しておりました。世相柄立ち話もナンだなと思ったけど、フライヤー見せて頂けばよかったなと、あのあとちょっと後悔してました(笑)

でね、店主さんにお伝えしたかったというか、実は豊川市の豊川インターからすぐのところで、私が通ってた高校で非常勤講師をしてる先生が古本屋さん兼カフェを開いてまして。とても面白い本が多くてコーヒーも美味しいですよ、というお話をしたかったので、ココに書いておきます。
最近は本屋さんで新品から古本まで色々買うことが出来てていいなあ。新しい仕事も何とか頑張って、また本が買えるようにならないと。

旧共産遺産に出てくる建物の形や佇まいは、こう、これをこのまま文章で説明するのは不可能だし野暮なんだけど、頭の片隅に残しておけばいつか何かの拍子にアイディアとして浮かぶネタの一部になるんじゃないか、とも思う。ホントに
なんだこれ!?
って思うから。ビブリオマニアさんに、まだ何冊かあったので気になる人はGO!だ。

そう言えば夜、久屋大通の地下のオスロコーヒーさんでエルダーフラワーソーダとプリンを食べました。美味しかった。ホントはチーズケーキが食べたかったけど売り切れで、じゃあ、とプリンにしたらこれが美味しいの。何かと北欧、北欧とメニューに書かれているお店で、今度は北欧のチーズを使ったサンドイッチでも食べに行こうかと思っている。久しぶりに出かけると、また行きたい場所が増えていいね。


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