SDGsについて考えてみる
飛騨SDGs研究会について
一昨年の3月、市民活動団体として「飛騨SDGs研究会」を有志により立ち上げた。主に「SDGsとは?」の啓蒙活動を中心に勉強会を開催してきた。
そして昨年7月に岐阜県が「SDGs未来都市」に認定され、県の動きもにわかに活発になってきている。
昨年末には県から声がかかり、11月12日に「飛騨圏域セミナー」に登壇の機会をいただき、活動報告をさせていただいた。
↓セミナーのチラシはこちら。
そろそろ「SDGsお勉強お花畑」から卒業する?
SDGsの勉強会は、主に「SDGs de 地方創生カードゲーム」というゲームを通じてSDGsを理解するという立て付けで行っている。
座学では飽きてしまうのでこのゲームはおすすめだ。私自身、このカードゲームを使った認定ファシリテーターとして昨年は、主に企業研修を中心に活動してきた。
2030年のゴールまであと9年、今年から何に取り組もうかと考えている。当然、まだまだ市民の間では、SDGsそのものを知らない人が圧倒的多数だと思われる。啓蒙活動は引き続き行うとして、そろそろ具体的に何か取り組まねばならないと考えている。
つまり、いつまでもお勉強モードでカードゲームを繰り返しながら、2030年を迎えるわけにはいかないということである。
具体的に何に取り組むべきか?
具体的にどうするのか?ということになるが、大きくは2つ。
(1)行政の政策立案、事業評価をSDGs指標に照準を合わせる
内閣府が発表している「SDGsアクションプラン2020」では、地方創生の推進にSDGsを原動力したプランが織り込まれている。
これにもとづいて地方自治体は「まち・ひと・しごと創生基本方針」として総合計画にSDGsを盛り込んでいる。
このまちも総合計画のマスタープランにしっかりとうたわれているのである。
国の方針を受けて、今後、SDGsの視点でどのような政策立案を行い、事業評価をおこなうか、特に事業評価を行う評価基準の策定はまだまだ手探りの状況である。これらのたたき台を作る議論の場を提案してゆく必要がある。
(2)先送りの課題をSDGsの視点で解決へ導く
SDGsで言う「バックキャスティング」「対話による解決」である。
このまちの例で言えば、「ごみ焼却場移転問題」など長年にわたり結論が先送りされているような課題を、期限を決めてSDGsの視点から対話による解決をはかる。そういうアプローチを試すこと。
互いの利害関係を超えて将来のまちづくりを考えた結論を導いてゆくような取り組みが必要となる。
多くのステークホルダーが存在する中、どのような立場の人たちがリーダーシップを発揮してこれらの山積する課題を解決してゆくかを考えねばなるまい。
残り9年をどう具体的な活動を起こし、持続可能なまちを目指してゆくかはもう待ったなしである。
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