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結局空が好きな話

僕はテレビが大好きで、堤幸彦さんがもう昔から好きだった。

テレビが好きなんじゃなくて堤幸彦さんが好きなんじゃってくらい見てた。

IWGPとか、ハンドク!とか、スタンダッブとか、そのあたりのときによくやっていた時間経過の演出、風景が定点カメラで早送りで流れていくあの手法。あれがめちゃんこ好きだった。

堤監督のホームページには昔から空の写真があげられていた。

当時、テキストなんてほぼ無かったけど、どんな撮影があってこの空をとったんだろう?といつも楽しみに見ていた。

あのときはまだ中学生で景色とかあんまり意識する事なんて無かった。

でも、今、なんか歳をとったんだなぁと感じる。

あたりまえに会えていた人には会えなくなっているし、空を見上げて考えることも多くなった。

外にいれば何処からでも見えるし、遠い所にでも繋がってる気がする。

おじさんになって、そんなことを思わせてくれる空が好きになっていた。

あのセリフが無い流れていった空のシーンの中にいろんな気持ちがあるんだろうな。

そんな事をついつい考えちゃう。

時代も進んで手元には見た空を切り取るように撮れるスマホも今はある。

「いいな」と思った空はその都度残していこう。

僕はテレビが大好きで、

堤幸彦さんは今も好き。

あのときより空も好きになってる。

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