あなたは「メモ」とっていますか?
メモの魔力という本を読みました。
僕は筋トレをずっと続けているのですがトレーニングメニューを取り始めたのは7年前の23歳の時
読書メモ、日常の気づきや日記を書き始めたのは4年前の26歳からでした。
元々ノートに書くことは継続していたのですがこの本を読むまではなんとなく自分の考えたことをメモるくらいの感じでした。
しかしこの本を読んでから、自分のやっていたことは間違っていなかったという事がわかって、ものすごく自信になりました。
そこで皆さんにもメモをすると考える力が付くということをわかってほしかったので、メモの魔力の要約をしていきます。
1、メモの良いところ
メモを取る理由は「より本質的なことに少しでも多くの時間を割くため」です。
これ、全くメモを取ったことのない人にとってはわかりにくいかもしれません。
本質とはコピーではなく創造代替可能物ではなく代替不可能物ということ。つまりクリエイティブで新たな知的生産につながる思考や自分にしか思いつかないような代替不可能な高い思考。
これら価値のある本質的思考に1秒でも多くの時間を使うためメモを取るのです。
例えば「過去のミーティングでどんな議論があったか」「そこに誰が何人座っていたかとかそこにだれが座っていたかとか」とかは単なる事実(ファクト)です。
その事実から何が言えるのかどうアクションするのかこれらを一歩踏み込んで考えることがクリエイティビティです。
過去のファクトを思い出すという余計な事に思考の時間を割かないためにメモをするのです。
第一の脳である私たちの脳で創造力を要するために
第二の脳であるメモに記憶を書いておくのです。外付けハードディスクのようなものです。
そしてメモを取ると
・知的生産性が増し、アイデアを生み出せるようになります
・情報を素通りしなくなります
・商談の時にメモをとることで一つでも多くの情報を引き出すコミュニケーションスキルが向上します
・図にしてメモすることで頭の整理が出来ます
・あいまいな感覚や概念を言葉にできるようになる
これだけのメリットがあります。
2、メモの取り方
まず「インプットした事実を書く」
そして「その事実を抽象化」し、
自らの「アクションに転用」する。
具体的に見ていきましょう。
東京・大阪の街で宣伝用のチラシを配布した。
という事例があります。
大阪では飴ちゃんをチラシと一緒に配るようにしたところ、ものすごい勢いでチラシがはけました。
なので東京でも同じことをやりましたが大阪の3分の一で程度しか効果はありませんでした。
通常ならここまでをメモに取って終わりです。
そうではなく
「この事実を受けてなにか言えることはないかほかに応用可能な法則はないか」を考えます。
これを抽象化と言います。
「大阪人は東京人よりも、直接的で目に見えるメリットの請求に弱い」という抽象化が出来たとします。
これが具体的な抽象化です。
ここから抽象化のさらに先、思考する、自らのアクションに転用するという行為に進んでいきます。
「それであれば僕の運営しているSHOWROOMでも大阪人のそんな気質が反映されているのではないか」
という仮説を立ててみます。
SHOWROOMとはネットの世界で再現された路上パフォーマンスの場でバーチャルギフトを投げ込み、場の盛り上がりに参加できます。
そして実際にデータを分析してみると大阪のユーザーの方が東京に比べると少し低い傾向にあることがわかりました。
これをもとにさらに思考を深めていきます。
SHOWROOMのバーチャルギフトは物理的でないし現実的なメリットが一般人には見えにくいかもしれないので大阪人であればより一層そんな場ではお金を使う気にならないのではないか、と。
さらに考えます。
大阪人はお笑いにはお金を使うし、本当に価値があると思っているものにはお金は使う、つまり価値があるものと価値がないものが明確に分かれているだけ、なのではないかと。
なので目に見えて価値を感じてもらうことが東京以上に重要なのではないかと。
そこでおもいついたのが「ライブコマーズ」です。
リアルタイムに演者から購入できる番組を大阪向けに実施して本当に良い商品を価値ある値段で売ればもしかしたら東京より結果が出るかもしれない。
最初は単なる大阪で飴ちゃんをたくさんくばった話でした。それがこうして大きな可能性を持った新しいビジネスアイデアにつながったのです。
事実(ファクト)を書く→抽象化する→自らのアクションに転用する
ですね。
まとめとして、
ここまでの発想は最初はもちろんできません。
著者は何十年もメモを取り続け、勉強をしているからこそこのような思考ができるのです。
なのでまずは起こった事実だけをメモに取ることから始めていきましょう。
そして抽象化からのステップは中々難しいところがあるとは思いますが、日常的に思考をするという行為が当たり前になっていけば必ずできるようになると思います。
僕もこの本を読んでから抽象化は中々できるようになってきました。
大事なのは日々継続してメモを取るという行為です。
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