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今気に入っているカメラ 2020年6月

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PENTAX MZ-3 + Tokina AT-X 28-70mm f2.8


フィルム一眼レフは圧倒的に機械式派ですが、ポートレート撮影をする際は露出の決定や巻き上げをカメラに任せてしまって、僕はシャッターを切ることに集中した方がシャッターチャンスを逃さないしミスも少なくなる、ということに気が付きました。

そこで、自動巻き上げができて自動露出が効く電子式のカメラと明るいズームレンズという組み合わせを考え続けて、最近辿り着いた答えが

PENTAX MZ-3 + Tokina AT-X 28-70mm f2.8

でした。


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本体はリチウム電池CR2を2本使用しますが、電池持ちとコストを考えて単三電池4本で駆動できるようにバッテリーグリップを装着しています。


昔はプラスチックボディの曲線的なデザインは好みではありませんでしたが、最近になってこういうデザインも悪くないのでは、と思うようになりました。

いま、デジタルカメラが昔の金属カメラ風なデザインに回帰しているので、趣味性を求める人にはそういったクラシカルなデザイン、曲線的な黒いボディのカメラは実用派なプロ向け、というイメージで考えるようになりました。

そう考えると、ポートレートでモデルと向き合うときはいい写真を撮るために本気にならないといけないので、今自分はプロなのだ、本気なのだと思えるデザインのカメラで自分の士気を高めるのは良いことなのではないかと。


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アイカップもわざわざ取り付けて、本気仕様を意識しています。但しフィルムを交換する際に裏蓋がつっかえるので、都度アイカップを外さなければならないのが面倒です。あまりスマートではないので人前でやりたくないですね。

バッテリーグリップとレンズを含めるとなかなかの重量になるので、ハンドグリップタイプのストラップを取り付けています。握力でホールドしなくても済むのでとても重宝します。ここまでアクセサリーにお金をかけたのはこのカメラが初めてかもしれません。


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僕が持っているレンズで一番年代が新しいレンズの、AT-X 28-70mm f2.8。

35-70mmというレンズは別に所持していましたが、広角側が28mmなのがポイントだと思います。痒いところに手が届く。

会話や身振りでのコミュニケーションをとりながら撮影をするポートレートにおいては、「これ以上離れるとコミュニケーションがとりにくくなる」というラインの距離があるので、その間でおさまりがいいのは望遠側70mmなのかなと思っています。だから28-70mmはストリートでポートレートを撮るには丁度いい焦点距離。

描写に関しては、以前テスト撮影をしてみた感じでは非常に線が細くシャープな現代的な写りをするレンズという印象。70年代のtessar等を常用している僕からしてみればかなり現代的なレンズだと思います。AFに対応していますが、MFとして使うための切り替え機構がついており、絞り環もマニュアルで動かせるようになっているので、操作性は馴染のマニュアルレンズと同等で使いやすいです。


このカメラとレンズの組み合わせで、1日ポートレートでフィルム10本分撮影をしました。

カメラの見た目や使い勝手で気分が上がって最後まで飽きずに撮り続けられたし、いつもと違うカメラを使っている僕を見て、モデルになってくれた友人も真剣さは伝わったのではないかなと思っています。

自転車旅や山や渓流に行くときに持ち出そうとは思いませんが、ポートレート専用としてカメラバッグに入れて一日持ち歩くならとてもいいカメラだなと思って気に入っています。

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