シェア
財前ぜんざい@オリジナル小説
2018年3月12日 22:04
目が覚めると、時計は午後一時を指していた。 近頃、雅臣との手合せで筋肉痛がひどく、起き上がると身体が軋む。だが、そのおかげで少し体重が増え、体力もついた。病弱そうに細かった身体は、いくらか健康体に近づき、心も以前に比べて元気になった。 ただ、独りで部屋にいると、未だに寂しさに襲われる。特に夜。昼間、雅臣たちと楽しく過ごした反動から、途方もない孤独に心が潰れそうになる。 そ