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財前ぜんざい@オリジナル小説
2017年10月23日 23:53
稽古を終えると、私は雅臣の車の助手席に乗り込んだ。彼らのマンションから私のアパートまで、さほど距離はなかったが、練習の後はいつも彼に送ってもらっていた。 今日もそのはずで、私のアパートへ向かうつもりだった。だが彼が車のエンジンをかけてすぐ、私のお腹が凄まじい音を立てて鳴った。まずい、と思った頃には既に遅く、何とも言えない沈黙が流れた。 しかし、意外にも雅臣は嬉しそうに「お前、ちゃんと腹も減る