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オリジナル小説「アスタラビスタ」

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人を殺めようとした紅羽を止めたのは、憑依者と呼ばれる特殊体質の男だった。キャラが憑依し合うヴィジュアル小説!
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2017年1月の記事一覧

アスタラビスタ 4話 part2

アスタラビスタ 4話 part2

 単純な技だけでは、彼に勝つことはできない。何か大きな作戦を組み、時間をかけてそれらを敷いて行かなければ、勝利に辿り着くことはできないだろう。

 あぁ、なんでこんな時に。

 また動悸がした。強いものではなかったが、少し気を緩めば先ほどのように呼吸が苦しくなるような気がした。

 なぜ、なぜ私は、いつもこうなるのだろう。何かをしようとした時、必ず私の心臓は邪魔をする。私の心臓は私の行動を制限する

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アスタラビスタ 4話 part1

アスタラビスタ 4話 part1

「よし、紅羽。準備はいいか?」

 面をつけて立ち上がり、薙刀を持つと、私は十二メートル四方のコートに足を踏み入れた。まだ動悸がしている。苦しい。面をつけた視界は狭くなり、顔を守っている面金はまるで牢屋の鉄格子のように見えた。

 コートには先に雅臣が準備をして待っていた。防具を付けた長身の彼は、やはり迫力がある。薙刀を本格的にやっていた現役時代の頃、私は何度か男子と手合せや試合をしたことがあった

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