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【カンボジア出産記】産後編

これまで

序章
妊娠編
出産編

とお届けしてきましたが、ついにラスト産後編です!
ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます。

今回のラインアップはこちら

今回も伝えたいこと、忘れたくないことが多すぎて長々と書きました👍

そもそも|出産パッケージについて

まず、病院の「出産パッケージ」についてしっかり紹介していなかったと思い、その内容からお話したいと思います!

わたしが出産したKhemaの出産パッケージ(自然分娩 VIPパッケージの場合)に含まれていたものがこちら⇩

てんこもり!!✨

3泊4日の入院生活

無事に息子が生まれ、母子同室での入院スタート!

病室はこんな感じ⇩
シャワールームも付いています!

カンボジアでは旦那さんや家族の人が一緒に病室に泊まることが比較的普通らしく、最初から同伴者のベッドが一台セットされています!
(切迫早産で入院した日系のSunriseさんも同様、同伴者がいてもその人は特にお金を払うことなく泊まれました!)

病室の同伴者用ベッド!病院に到着して、一旦旦那さんは仮眠。


赤ちゃんがなかなか出て来なくてあれやこれやと数時間戦ったお話は妊娠編でしましたが、そのせいでなかなか体は悲惨なことになっていました、、、

お腹にはトラがひっかいたような爪痕がシャーっと残っていたり、
なぜか腕に内出血の跡があったり、
お股は結構腫れあがっていたらしく、退院のときにもまだ腫れが残ったまま、恥骨も痛すぎて足を自分の力で動かすことができず、腕でよっこいしょと持ち上げる感じでした(笑)

…勲章です。

なので助産師さんたちが氷を用意してくれたり、旦那さんや母に手伝ってもらったりしてなんとか過ごしていく一日一日。

トイレにも自分で行けず、25歳にもなって母におむつの処理をしてもらうというなかなか忘れたくなるような数日間でした。お母さんありがとう。


そして食事!

もちろん出てくるのはカンボジアのご飯。
黒い鶏の手がそのまま入ったスープが出てきたときはさすがに顔がゆがみました。

(そもそも食欲がほとんどなかったので持参したゼリーやおやつを摘まんでいました)

どういう訳か数回に一回は助産師さんがレストランにあるようなメニューを持ってきてくれて、好きなものを選ばせてくれることも。
ただ選択肢はすべてカンボジアの料理。
産後には少しきつめな脂っぽい味の強めなご飯たち、、、!

こうは言いつつ、デリバリーも頼めるし持ち込みもOKなので食事に困ることはないと思います!


続いて赤さんの入院中のあれこれ

最初にも書いたように、パッケージには新生児のワクチンや検査も含まれています!

検査は、黄疸のチェック(息子は結構要注意という感じで、生後一ヶ月半まで日光浴頑張りました~)や心臓エコー(これも卵円孔開存があって2か月後に再検査になりました~が、一ヶ月半時点で無事に閉じました✨ホッ)、聴覚検査などなど。

病院で助産師さんが日光浴させてくれたんですが何ともシュールな感じで。しかも窓からの直射日光!南国の国の直射はきついだろう!と思いひやひや。
家でも日光浴頑張ろうと思った初日、アパートのゲート内で座っていたら上から何か落ちて来た。と思ったらかなーり危険な蛇でした。
カンボジア、斜め上のこと多すぎる〜

そして生後2~3日でB型肝炎とBCG(ハンコ注射)を!
後から知ったのですが、日本では生後1か月、BCGに関しては5か月ごろに打つんですね!
そして、日本ではシロップで投与するビタミンKは、注射での投与でした!
どれも副作用も特になく無事に終了!

入院中は助産師、産婦人科医、小児科医、またまた別の産婦人科医、、、と入れ代わり立ち代わりで私たちの状態をチェックしに来てくれ、あっという間に時間が過ぎていきますね(笑)


話は変わりますが、入院中の赤ちゃんのお洋服について。

生まれた直後にすべて装着

日本ではどうかわかりませんが、カンボジアの病院ではとにかく手袋、靴下、帽子の着用が必須でした(笑)
私がこれまでに出会った赤ちゃんはほとんどカンボジアベビーだったので、手袋や帽子をかぶっているイメージがあって事前に用意していたのですが、日本のベビーはそれほど手袋をしないことも後から知りました(笑)


退院

この日、突然病室にやってきたおじさん。
なんやなんやと思ったらいいカメラでたくさん息子の写真を撮ってくれました!

助産師さん、パーソナルスマホでちゃっかり撮影かましてた。自由でよろしい!


しっかり手袋&帽子着用!

そして撮影会も終了し、入院は延長することもなく無事に退院!
しかしまだ私は一人で歩くどころか、起き上がったり立ち上がったりも結構しんどい状態。退院許可出さないでくれと少し願ったほどしんどかった…。

リクライニングベッド頼りで生活していたので、家に帰ることに大きな不安はあったものの、たくさんの鎮痛剤やサプリなどを処方してもらい、帰宅しました!

病院からの帰り。息子氏、生後若干4日目にしてPassApp(トゥクトゥク)デビューしました。オボサト! 

地獄再び

帰宅。
お家に赤ちゃんと帰ることができてうれしい気持ちと、動けない体で全然赤ちゃんのお世話や身の回りのこともできないもどかしさ。

そして何より、痛すぎる…。

足が動かない…。

そして退院した次の日の夜、本当に痛くて痛くて、寝ようと思い寝ころんだらこれまでにない激痛。
文字通り動けなくなってしまいました。

寝返りも打てなくて、一生このまま動けないような気がしてしまい、パニックになって泣きじゃくったような、、、。
あんまり記憶にはありませんが。笑

救急で病院に行くか!?とも思いましたが体が動かないので自力ではいけそうにない状態。
あーだこーだしながら、結局何とか落ち着き、朝を迎えました。(本当に記憶があいまいですみません)

母や旦那さんと話し合い、切迫早産の入院でお世話になったSunrise Japan Hospitalさんで一週間程度の産褥ケア入院ができないか、相談をしに行くことにしました。

というのも、母はもう帰国しなければならず、旦那さんも仕事のためにシェムリアップに戻る必要があり、この状態で赤ちゃんを一人でお世話することなど不可能でした。

悔しさと意地でワンオペを頑張ると言ってしまいそうでしたが、目の前にあるのは一つのかけがえのない命。
最優先するべきは自分の意地ではなく、我が子。
親になるということを教えてくれた母、ありがとう。

ちょうどサンライズさんでも産褥ケアをしていく予定があるらしく、ありがたいことに承諾してくれました。
本当にありがとうございます。

相談をしに行った時、以前の入院でお世話になった助産師さんたちがみんな赤ちゃんを見にきてくれて感慨深かった〜🥲✨

無事に元気な赤ちゃんを見せることができてよかったです🥹

産褥ケア入院

出産から1週間後、産褥ケア入院スタート!

サンライズさんでは母子共に入院着を貸してくれました✨
(おむつ、おしりふき、哺乳瓶、粉ミルク、搾乳機は持参)
あ、もちろん手袋の帽子は念の為忍ばせていきました🧤

24時間いつでも赤ちゃんを預けられるので、最初の2日の夜は預かってもらい、久々にゆっくり眠ることに。
とはいいつつ赤ちゃんが気になって寝付くのに時間はかかりましたが笑

そして1週間、わたしの足のリハビリもしてもらいながら、助産師さんに赤ちゃんのお世話の仕方のいろいろを教わることができました!

授乳指導、沐浴見学など、教わるチャンスがなかったので本当に助かりました。

ゲップさせられてる息子。重力に負けて人相変わってました。かわいい。
少しずつ体が回復してついに息子を抱っこして立てるようになったとき!!

この入院が本当に大きかった。

体が回復してきたことで食欲も戻ってきて、顔色も良くなっていくのが自分でも明確にわかりました!
リハビリのおかげもあって、入院最終日には手すりを使いながら階段の上り下りもできるように✨

病院からの帰り道。息子氏抱っこ紐デビュー✨

車いすももう使うことなく、無事にお家に帰りました!!
本当に病院の皆さんありがとうございました!!!

お世話になった助産師さんたちと♡

1ヶ月検診

新生児期はあっという間に過ぎ去り、ついに1ヶ月検診!

出産したKhemaでは1ヶ月検診というものは特になく、2ヶ月後に心臓エコーやワクチン接種の予約が入れられていました!

サンライズさんでは産後40日ほどの検診ができるそうなので、それを利用するのもありです👌

が、すでにシェムリアップに帰って来ていたので、少し前倒しして心臓エコーはやってもらいました🙏
卵円孔開存も黄疸もなくなって一安心✨

シェムリアップでも良さそうな小児科を見つけたので、今後のワクチン接種などできるかどうかなど、今度相談に行こうと思っていますー!

出産費用について

最初に書いた出産パッケージ。
料金は日本よりも少し安いくらいではありますが、日本は国からの補助金が出るのでほとんどかからないですよね!

海外で産むとなったら全額負担になる、、、とびくびくしていたのですが、どうやら海外で出産した家庭にも出産育児一時金が補助されるとのこと!!!(50万円全額ではないですが充分くらい✨)ありがたい~~~~~。

病院の出生証明書の原本と日本語訳したもの(訳した人は誰でもOKとのこと)など、必要書類はいくつかありますが、日本に帰国したときに申請しようと思います!!(必要書類は自治体によって違うかもしれません)

産後に必要な手続き

一番大事な出生届。

海外で出産した場合は出産から3か月以内にプノンペンの在カンボジア日本大使館、もしくはシェムリアップの領事事務所で手続きをし、日本で受理をしてもらいます!(期限が長くて助かる!)

その際に必要なものは

さほど難しい手続きではないのですが、注意しなければならないのが出産後に一時帰国をする場合。

飛行機に乗るためには当然パスポートが必要!
ただパスポートの発行までには

カンボジアで出生届を提出
→日本の本籍地へ郵送
→本籍地の役所で受理
→戸籍謄本を代理人に取りに行ってもらう
→カンボジアに郵送してもらう
→大使館もしくは領事事務所でパスポート発行

というプロセスを踏む必要があります!
そして受理に関してはその自治体の手続きスピードによって遅かったり早かったりするとのこと。

なので3か月は見込んでおいてねと領事事務所の方に言われてしまいました…。原本主義チーーン。

産んでから二か月後くらいには一時帰国しようと計画していたので白目むきそうでした。…むきました。

そして無事にパスポートが発行できても、まーだ帰れません。

そう。出国にビザ、「出国査証(EXIT VISA)」が必要になってくるのです!!!

そしてこのビザの申請はプノンペンでしかできない & 本人が行く必要があるのでシェムリアップに住む私たちはベビを連れて再びプノンペンに行かなければなりません💦

このビザが取得できれば、無事、日本に帰ることができます✨
あー楽しみ!念願のミスドたらふく食べちゃお~っと



海外で出産、子育ては情報も少なくてなかなか大変。
今はSNSなどでたくさん情報が入ってくるけど日本のスタンダードは通用しないことがほとんど。

それに近づけるのか、新たな道を開拓するのかの判断も親の役目であり、責任です。

妊娠がわかってから、思い通りにいかないことだらけでたくさんたくさん泣いたけど、
それを経験したからこそ強くなれたし、わたしなりの親になる覚悟を少しずつ積み上げられだと思います。

妊娠編から、大変だったことばかり書いてしまった気がするけど、

こうやって妊娠中のことからまとめると本当に何度でも言いますがどれほどの人に助けられ、支えられ、息子も私も過ごしてきたかが改めてわかります。涙

人生かけて恩返ししたい。

今は息子も生後2か月のむちむちベビさんに成長して、楽しくシェムリアップでの子育てをしています✨

どこ行ってもみんな赤ちゃんにもお母さんにも優しくて、温かくて涙がちょちょぎれる。

そしてよーく思い返してみたら、私はカンボジアでの子育てにずっと前から憧れがあって、いろいろ大変過ぎたけどなんだかんだ夢がかなっているんだと思ったら嬉しくてたまりません!!!

感謝したい人はたくさんいますが、
誰よりも、旦那っち、ありがとう。

仕事が忙しい中でオフのたびに6時間かけて来てくれたこと、突然爆弾のように精神が崩壊するわたしを文句も言わずに支えてくれたこと、出産のときに完璧なサポートをしてくれたこと、つわりでしんどいのにニンニク増し増しのラーメン食べて3日間地獄のニンニク臭を放っていたこと、クリスマスパーティーで楽しくなっちゃって飲みすぎてつわりの私を差し置いてトイレを占領していたこと、
全部全部忘れません!!!!!



今後もちょくちょくカンボジアでの子育てについて書いていけたらなと思っているのでお楽しみに✨

ここまで読んでくださった皆さん、読んだよー!って連絡くれたみなさん、読んでないみなさん、みーんなラブです!おーくんちゅらん!(クメール語で「本当にありがとう」です)

これからも家族まるごとよろしくお願いいたします!

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