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NHKの終身名誉教育犬

何気なくNHKのEテレにチャンネルを合わせて垂れ流していたら、『いないいないばあっ!』が始まった。懐かしいなと思いながらテレビに目をやると、ワンワンが出ていた。

ワンワンは僕が小さい頃から『いないいないばあっ!』に出演していた。「まだまだ現役で日本教育の一翼を担っているのか!」と頭が下がる思いになった。


しかしそう考えるとあの犬…いや、ワンワンはいつからテレビに出ているのだろう。少なくとも20年以上は出続けているはずだ。この厳しい芸能界でずっと売れている。凄すぎる。

急に気になり調べてみたら、ワンワンは1996年の『いないいないばあっ!』番組開始当初から出演しているとのことだった。


ということは今年で27歳だ。


驚いた。同い年じゃねーかよ。


同い年にしては立派すぎる。恐れ入った。


「でも犬の27歳って人間に換算するといくつなんだろう?」と、またすぐ気になってネットで調べてみた。

とあるサイトを確認してみると、小型犬・中型犬・大型犬・超大型犬の4つに区分されており、例えば「小型犬の1歳が人間でいう15歳なのに対し、大型犬の1歳は人間でいう14歳である」といったように、犬の体のサイズによって人間年齢に若干の差異があることが分かってきた。 

それを踏まえたうえで、あの犬…いや、ワンワンの人間年齢を見ていく。

ワンワンはどう考えても超大型犬だから(異論は認めない)、それで換算すると…と思ったら、そのサイトには「犬年齢16歳=人間年齢123歳」というところまでしか記載がなく、犬年齢17歳以降の情報は記載されていなかった。


つまり、「超大型犬は一般的に16歳が寿命で、ワンワンは27歳だからとっくに犬としての寿命は全うしている」というわけだ。

さらに言うと、前述したように超大型犬の16歳は人間でいう123歳だから、「ワンワンは推定で200歳は超えている」ということになる。


超絶ジジィじゃねーか。


本来寿命をとっくに全うして死んでいるはずの超絶ジジィなのに、未だにちびっ子たちと「ぐるぐるぐるぐるドッカ〜ン!!」ってやってるの元気すぎるだろ。すぐに何かしらのマスターズ世界選手権に出場した方がいい。世界新記録打ち立てまくれるぞ。


でも、もし老体にムチを打って200歳を超えた今も我々人間のためにぐるぐるドッカーンしてくれているのだとしたら、僕は涙が止まらない。“あの犬”なんて書いてしまったことが悔やまれる。ここまでの無礼をお詫びしたい。ごめん、ワンワン。あなたは終身名誉教育犬だ。崇め奉ります。


(ちなみに彼、設定上は永遠の5歳だそうだ。設定って便利だなぁ。僕も永遠の5歳がいい。)


そんなわけでワンワンには我々日本人の終身名誉教育犬として、僕たちの子ども、孫、ひ孫の代まで末長く良きお友達でいてほしいと願っている。

お給料はもちろん、我々の受信料からきちんとお支払いさせて頂きます。

払おう、受信料。

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