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ローマの日々 [Daily Romans]

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ローマ人への手紙を日々少しずつ、ゆっくり味わい、瞑想する旅をします。
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#キリスト

53.イエス・キリストを信じる 3:22b

53.イエス・キリストを信じる 3:22b

 神はご自分の義を明らかにされました。人間が神の義を理解できるのは、イエス・キリストを信じる、つまり、イエスがキリストであることを信じる信仰によってのみです。

 この「神の義」とは、単に神が「正しい」という一つの知識ではなく、真の神を人格ある正しい存在として知ることだからです。
 
 当初、弟子たちにとってのキリストの知識は、神の預言の知識からでした。そして、復活したイエスが誰のもとに現れたのか

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34.ローマ 2:14-15 ”人間の良心の声”

34.ローマ 2:14-15 ”人間の良心の声”

異邦人には伝統的に「モーセの律法」はありませんが、モーセの時代以降、その教えが広がり、異邦人たち独自の宗教倫理に盛り込まれた可能性もあります。

また、人間の心の声である良心というものがあり、それが隣人との関係を良好に保つための慣習の教えとなっています。

しかし明らかに、慣習上の教えは、人を永遠の命に導くことはできません。ですから、私たちは習慣やそれぞれの信じる心を大切にしながらも、神と共に永遠

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II-1 すべての人間は罪人

II-1 すべての人間は罪人

ローマ人への手紙 1章18節-3章20節

ユダヤ人をはじめギリシャ人にも、キリストの福音が必要でした。

世界中のどのような民族でもそれぞれに宗教があり、道徳があって、社会が保たれているのですが、それで生活の中になにも問題が起こらないのなら福音は必要なかったでしょう。

人が人に対して犯す罪の根源に神へに対して犯している罪があることからパウロは語り始めます。

そしてどのような道徳規定が存在して

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第II部 ユダヤ人もギリシャ人も福音の信仰によって義とされる

第II部 ユダヤ人もギリシャ人も福音の信仰によって義とされる

ローマ人への手紙 1章18節-5章11節

義人は信仰によって生きる、という手紙全体のテーマですが、そもそも、人間は神の目から見て義人と言えるのでしょうか。

ユダヤ人も異邦人も、自分を「罪人」だとは考えてはいなかったのですが、そのどちらにも言い訳ができないような罪の指摘が最初になされます。

さらにその罪人がイエス・キリストの贖罪によって、ただ信仰によって受け入れるだけで義とされることが説かれま

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