仕事を投げるだけのリーダーなんていらない
今日はリーダーの仕事について超基本的なことを書いていこうと思います。
なんたって、できていない人が多すぎる…。
仕事は振るものだけど投げるものではない
僕は臨床検査技師という、身体の状態を数値化したり、形態学的な検査(画像や見たものを言語化する検査)をやっています。現場の技師として働きつつ、技師長という検査室のリーダーをやっています。
日々ルーティン検査と呼ばれる仕事をこなしながら、マネジメント業務(書類やスタッフの調整、その他もろもろ)をやっていくのがいわゆる役職の仕事であって、そのトップが「技師長」と呼ばれる検査室の長なわけです。
どういうわけか、この技師長という存在。
アホな人が多いんですよ(僕もそうかもしれない)。
年齢だけを重ねてしまった人、コネで上まで登って行った人、能力も何もないのに年齢的に下の人たちを抑圧してトップまで行った人…もうさまざまです。ちなみにこれらは悲しいかな、実例。
トップがアホだと、スタッフもやばいことになっていくんです。
悲しいことに。
まあそれはさておき、大きな仕事ってのはリーダー(技師長)にまず降ってきます。そこから誰に展開したらいいのか?自分でどこまで整えて振ればいいのか?はたまた、部外の人と協働しないといけないものなのか?など、いろんな判断と決断が求められます。
これらを処理しつつ、日々の検査を行う…。
正直、時間的に余裕がないと正しい判断なんてできやしないし、余裕がないと満足なレベルで仕事をスタッフに振れない。
結果的にお粗末な仕事っぷりになってしまうので、なるべくリーダーは「決断や判断の余裕を持つため」にあえて日々の作業量を減らしておかねばいけないわけですが、何をどう間違ったのか「面倒だから」仕事を放り投げる奴らがゴマンといるんです。
仕事を振るってのは「チームにとって前に進むために」スタッフにやってもらうことであります。そしてそれらを通じて成長も図れます。ひとつのミッションを達成してもらうことで、成功体験を積んでもらい、その後のキャリアに繋げていく…。ここまで考えるのは最低限で、もっというならスタッフのメンタル状態、フィジカル状態等々も勘案しながら仕事を振るかどうかも考えていきます。
でもダメなリーダー(技師長)ってのは、もう上に上り詰める必要性がないので、その座でふんずりかえってしまう。自分に仕事が降ってきたらまず投げる。振るんじゃなくて、投げる。
この違いは何かというと「適切な判断やディレクションをしていない」ってことです。とにかく自分が楽したいから仕事を手放しているんです。そして、自分は悠々と過ごし、好きな時に休み、スタッフの疲労度なんて知ったこっちゃない…。人間的にもクズなんですけど、これが多いのが実態です。
僕はそういうクズな人たちをいっぱい知っているので、反面教師とさせてもらいながら日々技師長業務をやっていますが、やればやるほど難しいなと思わされている毎日です。
リーダーは人格的でなければいけない?
何を持ってして人格的というのかが、人によって違ってくるので一概に言えない部分はありますが、少なくても「スタッフを守れないリーダーはリーダーじゃない」です。
守るってのはいろんな意味を含みます。
メンタル、フィジカルはもちろん、他の部署から攻撃された時、過大なプレッシャーがかかる場面のサポート、キャリアサポート、もうそれは多岐に渡りますが、とにかく「その人のためになること」を最優先でやります。
大前提として「チームとして結果を出すこと」ってのが最上位目標なんですが、それを達成するにはスタッフのエンゲージメントが高くないと到達不可能ですし、何より我々の仕事は「患者さんのために」という使命があります。
全ては逆算です。
どう動いたら患者さんのためになるか?スタッフのためになるか?そしてチームのためになるか?ってことを考えます。
それこそ仕事としては小さいかもしれないけれど、細かい信頼が良い検査を生みます。そのために接遇をキチンとしたり、動線をわかりやすくしたり、広報を積極的にして露出を増やしたり…。やることなんてたくさんあるんです。
そんな多岐にわたる業務。リーダー自身に信頼や信用がないと到底協力してくれません。それは自部署のスタッフも、他部署のスタッフも。
協力してくれるために、物事がスムーズに進めるために、リーダーは人格的であれと、僕は思います。
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