雪原を歩くのがリーダー【Part1】
こんばんわ、だぴてぃです。
現役の臨床検査技師をしたり、ブロガーだったり、noteクリエイターであったり、臨床検査技師のオンラインサークル【えむてぃ】の運営をしています。
さて、今日はマネジメント論として【リーダーとはどういうものか】という内容で書きたいと思います。
書くと長くなったので、何回かにわけて更新します。
ぼくは現在、現役の臨床検査技師で、ある地方病院で職場のリーダーを任されています。いわゆる責任者ってやつですね。
リーダーになってから約1年が経過したわけですが、この1年いろんなことがありました。ぼく自身、まだ30代なので一般的な責任者だったり、リーダーと見られるには若く、周りから舐められることもありました。
でも、今ではほぼそれもなくなり、なんとか部門の責任者として仕事ができています(と思っています)。
どうしてここまでこれたか、どういうマインドや方法でここまでこれたかをシェアできればと思います。
※このテーマでの第一弾となる本noteは後述する「コンパス・スノーシューズ・防寒具」についての説明をしていきます。
リーダーは雪原を歩く
タイトルにも書きましたが、リーダーは雪原を歩くかのように仕事しなければいけない。これはこの1年間で得た学びのひとつです。
雪原は足跡ひとつもついていない広大な場所です。旅人は方向もわからないような雪原を、自分の経験や感覚を頼りに歩かなければいけません。
リーダーも旅人と同じで、答えのない道を手探りで歩きます。
もしかしたら前任者が残してくれた足跡があるかもしれません。でも、時代は常に変わるものです。その足跡が続く先は、過去においては正しい道であっても、現在は間違っている道かもしれません。
「そんな土地、どうやって歩くねん!」と思われるかもしれませんね。
大丈夫、ぼくもそうでした。
正直言ってそれまでみんなで夏登山していたのに、前にいた人がどんどんいなくなって、いきなり雪原が現れた状態。
コンパスも持っていない、スノーシューズも履いていない、防寒具はもちろんなし。そんな状態でのスタートでした。
一瞬慌てたものの、いきなりバタバタと歩くことはしませんでした。それは自爆行為で、絶対にうまく行かないとおもったからです。
下準備が大切
雪原を歩くには必ず必要な装備があります。
迷子にならないためのコンパス。
しっかり歩くためのスノーシューズ。
身を守るための防寒具。
これらは必須です。絶対にないといけません。(実際の冒険道具はちょっとわかりませんが・・・)
まずリーダーを言い渡されてから、実際に任命するまでに、まずはこの3つを準備することから始めました。
◆コンパス
ぼくにとってのコンパスは「方向を見失わないためのマインド」でした。
臨床検査技師の役目とは患者さんの体の中を調べて、その結果を臨床医を通じて適切な治療を提供することにあります。
つまり、最終的なゴールは患者さんの命にあるわけですね。それと同時にリーダーである以上、チームを守らないといけません。
まず、命に対してですが、ぼくは子どものころに父親をがんで亡くしています。なので、自分の仕事に対する想いを「命」にフォーカスすることは難しいものではなく、ごく自然なマインドでした。ここは問題なしです。
次にチームに対してですが、これは自分の中である「このメンバーと成長して、降りかかる攻撃はかならず跳ね返す」決意をしました。
この2点をいつも念頭において仕事をしています。
◆スノーシューズ
雪原を歩くにはしっかりした靴が必要です。ぼくにとっての靴は【心理学だったりマネジメント論】でした。
チームを少しでも前進させるには正しい知識や人を動かすテクニックやマインドが必要です。
これは今までの検査技師人生で勉強してこなかった分野。心理学だけは、臨床心理士を目指していた時期があったくらいなので、元より興味はありました。しかし、マネジメント論なんて、全く未知の分野。
職場のスポーツ部や、委員会などではリーダーやキャプテンをやったことはありますが、責任感や役割がまったく違います。
まさに右も左も変わらない状態。
マネジメントについては様々な書籍を読み漁って、最低限のことは会得しました。あとは足跡のついていない雪原を歩きながら現れる、さまざまな困難を乗り越えてレベルアップするしかない。そんな思いでした。
この辺に関しては今回のnoteでは脱線してしまうので書きませんが、本当に様々なことを試してきました。次回で参考になった書籍もご紹介できればと思います。
◆防寒具
雪原はあたりまえですが、とっても寒いです。防寒具なしではたちまち凍えてしまいます。
ぼくにとっての防寒具は【人脈】です。
人との関係性で、本来ならピンチになるようなことであっても、助けたり支援してくれたりします。自分一人でなんでもしようと思わなかったのは、今となっては良い判断だったなと思います。
ちょっとだけ話はそれますが、新任のリーダーって結構このへんで失敗している人が多い印象です。
張り切ってしまって空回りする。なんでも一人で結果を残そうとしてしまいがちです。
でも冷静に考えたらわかるんです。肩書で人としての能力が変わったわけでもないし、ただ責任と決断できる幅が広がっただけで、スキルが伸びたわけでもない。
ということはもちろん自分でも勉強はしないといけないものの、周りの人に助けてもらうか、うまく使っていかないといけないんです。
ここで人に頼ることは決して悪いことでも、自分が弱いわけでもない。むしろ、それも良いリーダーの素質でもあります。
話をもとに戻しましょう。人脈はいきなりできるものではありません。増やそうと思っても「コミュニケーションおばけ」でもない限り、カンタンに増えることもありません。
ぼくは人脈に関しては多くはないですが、少ない方でもありません。ですが、なにかプロジェクトを動かそうとしたり、根回りをしようとしたりするときにキーパーソンとなる人とはつながっています。
これはリーダーになる前から意識していたことでもあるので、マネジメント論とはちょっと違いますが、この辺の詳しい話は次のnoteで書きますね。
なんにせよリーダーにとって一番大切なのは【謙虚であること】です。
これがないリーダーは確実に3流です。いや、格付けチェックでいうなら映る価値なしレベルです。
せめて映る価値ありくらいのレベルではいたいものですね。
まずは装備をしっかり
コンパス・スノーシューズ・防寒具。
この3点は揃えておかないと必ず怪我をします。最悪、チームメンバーとはぐれて、ひとりぼっちになります。それは社会的な死すら意味することもあります。。
身近にそういうリーダーを産まないためにも、思い切ってこのnoteを書きました。
これはぼくがいる医療業界あるあるかもしれませんが、スキルを伸ばして人の命を救うという使命があるからなのか【自分のことしか考えなさすぎ】な人が多いです。
医者しかり、看護師しかり、薬剤師しかり・・・みんなプライドを持ってやっている分、どうしても思考の中心が自分にいきがちです。
もちろん最終的に自分が大事だというのはキレイゴト抜きで真実だと思います。
自分の評価や生活、地位もあります。
でも、リーダーを全うするうえでは、「自分」だけではNG。これは確実に失敗するパターンです。
スタッフやメンバーは、自分のもとで仕事をするしかないこともあります。そんな自分だけのことしか考えないリーダーに、誰がついていきたいですかね?
次のnoteでは、ぼくがどうやってこの3点セットの道具を持って仕事しているか。そんなお話をしたいと思います。
ちょっとでもみなさんのお役に立てることを願っています。とくに臨床検査技師さんには絶対読んでもらいたい内容にします。
それ以外の職種の方でも参考になるように心がけて書きます。
もしこのnoteが少しでもお役に立てたらスキ&フォローをしてくださると、noteを書く活力になります。
⬇️part2はこちら⬇️
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