与えられたメンバーで結果を出せっていうのが無理がある

どんな企業でもそうですが、リーターは与えられたメンバーでチームとしての結果を出すしかない。そう考えられがちです。

確かにいちリーダー(ここでは中間管理職的な意味合いで使います)には人事権なんてそうそうないし、あったとしても形上だけのものなはず。なので実質的にはメンバーは会社から与えられたものでしかありません。

どんなスキルを持っているのかも、どんな性格なのかも、チームにとって重要なことなはずなのに選べないんです。これでは結果の出しようがありません。


チームリーダーっていうのは、現有戦力で結果を出すように求められます。これ自体には異論はありませんし、現実的にもそうしないといけないこともわかっています。

ただ。

本当に結果を出したいなら、メンバーを自分で決めるくらいのマインドじゃないと到底結果なんて出ません。

チームのデザインを考える上では、周りから見える大きなところとしてチームビジョン、その下にタスク、その下に個々の能力やスキル・性格などがあります。

このピラミッドをもうちょっとだけ解説すると、周りから見れる部分としては、やっぱりビジョンの部分。そのチームがどうしていきたいか?ってことですね。ここを「見える化」しておかないと、本当はいい方向に進んでいるはずなのに、外的要因でチーム状態が悪くなるキッカケにもなります。

ビジョンを支えるとこは、チームタスク・プロジェクトの部分。要は日常業務の部分であったり、チームをよりよくするためのアクションの部分です。これはマネジャーがいるチームならより良いですが、普段から管理して意識しておかないといけない部分。

そしてそれら全てを支えるのはやっぱり、個々の存在です。メンバーの能力やスキルがないとどうにもならないわけですから。やりたいことがあったとしても、そもそもその土台がないと前には進めません。そして軽視されがちなのが「性格」です。

ここ、さらに深掘ります。

ちょっと前までは「結果さえ出せばそれでいいんでしょ?」的な風潮があったように思いますが、ここ最近はトップダウン型のリーダーが減り、より個々の判断に任せたリーダーシップを取るリーダーが多くなってきました。

これは時代だと思います。多様性などが叫ばれる中で、より個人の意見を尊重しましょうって感じですね。チーム形成するためには一長一短だとは思いますが、こればっかりは時代の流れなので抗っても仕方ありません。

個々の力に依存してチーム作りする場合、やっぱりメンバー個々のスキルや能力はもちろんですが、チームにとっていいアクションを取れる性格を持った人材が必要です。それこそ「結果さえ出せば何してもいいんでしょ?」的なマインドを持った人間は相容れないようになってきています。

ここを見て見ぬふりをするリーダーもたくさんいます。そのほうが自分も楽だろうし、のらりくらり傍観していれば時が解決してくれる…という考えでしょう。実際、時間が解決してくれることも多々あります。

でもですよ。それならリーダーの存在なんていらないですよね。

僕のnoteでは何回も何十回も言っていることですが、リーダーとはチームをオーガナイズして結果を出すために存在しています。ただぼーっとデスクに座って、メンバーの仕事を管理するだけなら正直、誰でもできます。なんならその辺の道ゆく人をスカウトしてきて「1日1万円あげるので、〇〇をしておいてください」くらいで成り立ってしまいます。

チームビジョンを成立させるためには、メンバー個々の働きが欠かせません。

だからこそしっかりと話し合いのできるメンバーを揃え、他人のことをリスペクトできる、ネガティブな感情を全面に押し出して仕事しない(お局とは対極にいる人)存在が必要になります。

言い方はアレかもしれませんが、そのチームのリーダーが望んだ人選を、ある程度は叶えてもらわないといい結果なんて出ないんです。これはリーダーをやったことがある人なら「そんな都合よく行くかい」と言ってしまうと思うんですが、、、

そこから先が信念のあるリーダーとないリーダーが分かれると思っています。

信念のあるリーダーはメンバーの人選までこだわる。経営陣に訴えかけてまで自分の理想を追求する。ないリーダーはとりあえず与えられたメンバーで仕事をする。上が言うから仕方ないと。

僕の場合、自分で言うのもなんですが前者なのでとことんこだわります。メンバーの評価基準も能力があるなしではなく、持っている力をメンバーと掛け算させることができるかどうかにフォーカスします。
掛け算とは、知っている知識を惜しみなく伝えたり、困っているメンバーがいたらカバーすることなどです。だからどんなに能力やスキルがあっても、性格に難があったり、周りのことを考えないで感情的に仕事する人間は容赦なく切ります。自分でクビにできるもんなら即座にカットしたいくらいです。

結果的に他のチームに迷惑をかけてしまうこともあるかと思いますが、そこはもうせめぎ合いというか…一応、利害関係や全体的に俯瞰して考えたりはしますけど、最終的には自分のチームをどう守るか、どう成長させるかです。リーダーに求められているものは。いい子になることじゃないんです。


決して自分の行動を擁護はしませんが、それくらいしないといいチームなんて出来やしません。なんとなく・・・で完成できるほどチームって甘くないんです。価値観の違う個人が集まってグループを形成するのだから当たり前と言えば当たり前なんですが。

奇跡的にいいメンバーに恵まれた場合はそこまでしなくていいので、今あるポテンシャルを最大限に引き出すことを考えます。それだけでも十分いいチームにしていけますから。


ということで、結果を出すチームにしたければ、リーダー自身が覚悟を持って人選にまで首を突っ込んでいくことが必要だって話でした。

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