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いいチームや職場の絶対条件とは?

プロジェクト・アリストテレスって知ってますか?

あのGoogle神が進めたあるプロジェクトの名前なんですが、これが導き出したのが「心理的安全性」というものチームにおける心臓みたいな要素。

チームや心理に関わる勉強をしている人なら絶対に1一度は見聞きしたことがある、もはや算数でいうところの「1+1」レベルの基本みたいなもので。

会社や企業の中にはいろんな形態・規模のチームがあります。でも残念ながらそのすべてで生産性が高いわけではなく、ちょっと表現はきついですが足を引っ張ってしまっているチームも存在します。で、その違いはなんなの?ってことを調べたのが「プロジェクト・アリストテレス」という調査。

んで何がわかったのか?ってことですが、先ほど書いたとおり「心理的安全性」の重要性はそうなのですが、そのほかにも意外な結果がでたのです。

一般的に生産性が高いというと、メンバーやスタッフのスキルが高い、対面で働く、在籍期間が長い、仕事量が適切であるなどなどが考えられるのですが、実はそれらはそこまで関係なかったというのです。

何より重要なことは「メンバーがどのように協力して働いているか?」ということだそうです。そしてこの調査では「効果的なチームに必要な5つの要素」までもが見つかっています。

1、インパクト
メンバーは自分の仕事について、働く意義があり、良い結果を生むものだと思っている。

2、仕事の意味
メンバーは仕事が自分にとって意味があるものと感じている。

3、構造の明確さ
チーム内での役割、プラン、目標が明確である

4、相互信頼
メンバーは他のメンバーが仕事を高いクオリティで期限内にこなしてくれると感じている

5、心理的安全性
メンバーがリスクを取ることを安全だと感じて、お互いが弱い部分をさらけ出すことができる

数字が大きくなればなるほど重要な要素となります。

言われてみれば当たり前のことなんですが、役割が明確で、信頼と心理的な安全性が確保されていることが、チームのパフォーマンスにはとても重要だということです。

で、なぜに心理的安全性が高い職場がいいのか?と言われているのかは、上記のようにパフォーマンスが高くなることだけではなく、離職率も低く、外部からの評価も高いという特徴もあるからだそうです。

うーん、これを意識できないリーダーやマネジャーはこの世の中に必要なないと言われているのと同義みたいな、強烈な事実になってしまっていますね。

チーム形成に関わる人間は、もはやこれらのことは基本中の基本なので絶対に押さえておくべきなのですが、ひとつだけ、勘違いしてはいけないことがあります。それが…

「心理的安全性は、表面的な優しさではない」

ということです。

感覚的には難しいのかもしれませんが、チームというのは仲良しこよしではダメなんです。いい時はいい、ダメな時はダメと言ってあげられることがとても大切。ダメなときにダメな方法(他の人のせいにするとか)で寄り添うのは、心理的安全性が高いとは言いません。それは馴れ合いの関係です。

心理的安全性を高くしたいのなら、チーム内に忖度は必要ありません。自分を守るために嫌なことは言わないとする風潮があるなら、それは間違っています。本当にいいチーム・職場というのは「間違っていることを、きちんと間違っている」と教えてあげられることが条件です。

まあ、難しいのはそれをどうやって、どんなテンションで、どんなタイミングで伝えるかなんですが…。

特に医療系などの常にテンションが高い職場ではつい感情的になってしまったりと難しい場面もあるのは事実ですが、そこに甘えてはいつまでもいい職場はできません。いい職場を作るのは、他の誰でもない、一人一人の意識改革から始めないといけません。

究極的には忖度する人が浮く、過激にしか注意や提言ができない人が孤立して、自分で改善をしないと生きていけないくらいの空気感がないと変わらないのかもしれませんね。とくに日本みたいな忖度社会では。


ということで、チームの超基本みたいなものですが、知っていた方は今一度確認を、知らなかった人はこの機会に「あ、チームってこういうふうにできているんだ」ってことを知ってもらえたらなと思います。


ではまた!

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