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雪原を歩くのがリーダー【Part2】

こんばんわ、だぴてぃです。

今日は昨日に引き続きリーダー論として「雪原を歩くのがリーダーPart2」を書いていきます。

⇩ Part1はコチラ ⇩



リーダーにとっての雪原とはなにか?というのは昨日のnoteをご覧いただきたいですが、リーダーは足跡のない雪原を歩くかの如く、答えのない道を開拓していかないといけません。
これは言葉にするとカッコイイようですが、実際はかなりの重労働。
想像以上に過酷な道です。

そんな雪原を歩くには【コンパス・スノーシューズ・防寒具】の3点が必要だと書きましたが、今回はこれらをどう使っていくかを解説していきます。

リーダーは耐えることも仕事

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チームリーダーをやっていると、実に様々な問題が起こります。
それは内部で起こることもあれば、外部からのアタックもあります。

その全てをうまくコントロールするのがリーダーの仕事でもあります。

◆外部との交渉

他の部署や業者、取引先との交渉は日常茶飯事だというのが、リーダーの仕事でもあります。

ここがメンバーやスタッフに理解してもらえない一番のポイントかもしれません。リーダーのやっていることって理解されにくく、下手すると何もしていない認定をされてしまいがちです。

リーダーは常にチームや会社の利害を考えて行動しないといけません。これは当たり前なのですが、問題は「会社の方針=チームの方針」にはなりえない場合があるということ。やはり現場と経営は乖離する部分はかならず出てきます。とくにコスト関連のことでは起こりやすいかと。

こうなるとリーダーの立場は一気に難しいものとなります。


<<現に昔、こういうことがありました>>

ちょっと経験談を。

ある最新の機械を買ってもらおうと、ぼくたちの部署は経営部門に申請を出しました。この機械があれば現場は確実に効率よくなり、最終的には患者さんのためにもなるので、その旨を添えて申請をしています。交渉はもちろん当時の上司。いわば職場のリーダーですね。

しかし、経営部門からの回答はNG。
理由を聞いてみると「その機械がなくても今までどうにかなっていたわけだし、スタッフの努力でなんとかなるでしょ」的な回答だったらしいです。

らしいですというのは当時、ぼくの上司が交渉していたので当事者ではなかったのです。当時、その回答を部下であるぼくたちスタッフは上司に対して「なんでもっと交渉しないんだ!ちゃんと現場を見て判断してくれればこんなことにはならないのに!」と激怒していた記憶があります(笑)

後日談で「あのときはちゃんと交渉もしたし、事前の交渉ではうまくいっていた。書類もほら、あるでしょ?」と証拠となる書類も見せてくれて、かなり頑張ってくれていたことがわかりました。

…リーダーってこんなもんなんです。スタッフからは見えないところで頑張り、それをメンバーに伝えることもなく、ひたすら耐える。無能認定されても耐える。こういうポジションです。

もちろん、ひとつのことで無能認定されることはないので、積み重ねでの評価ではありますが、耐えることもひとつのスキルなんだなと学びました。

<<で、コンパスはどこで使っていた?>>

この上司は今回のテーマである「雪原を歩くのがリーダー」論を持っているわけではないので、コンパスの話なんぞ知る由もないです。そもそもこの理論はぼく個人が現場で経験して導き出したモノなので、同じことを思っているわけがないんですが。

ぼくなりに上司がどこでコンパス(方向を見失わないためのマインド)を使っていたかを考えた結果、「ぼくたちスタッフに交渉の詳細を言わなかった」ところだと結論つけました。

別に経営部門との交渉内容をそのまま教えてくれるリーダーもいると思います。でも、ぼくの上司はそれをしなかった。理由は「スタッフのモチベーションを落とさないため」だと思っています。

かなり交渉したのに機械を買ってくれないとなると、自分の会社に愛想をつくかもしれない。部署のリーダーとしては人材流出は避けたいところ。ここまでせっかく育ててきたのに、いなくなられては困る。そんな判断だと思います。

外部との交渉だけで、チーム内部にも影響が出る。思ってもないところからリーダーは苦境に立たされます。これは現在ぼくも管理職として働いていて、強烈に感じるところ。

ぼくはチーム内では仕事に関わるほとんどの情報を開示しています。チーム内に透明性を作りたいのと、単純に上司やリーダーだけが何でも知っているという旧時代的な「タテの関係性」を生み出したくなかった。

しかし、なんでも共有すればいいってものでもないってことはスタッフを守るためにも必要なことなんだと学びました。

根回しこそリーダーの真骨頂

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これは外部との交渉もそうですし、チーム内部でもそうですが、根回しにこそ【コンパス・スノーシューズ・防寒具】をフルで活用します。

これが今回のnoteで一番伝えたいこと。これが出来ないリーダーは、そのチームにとっていないのと同義です。厳しい言い方ですが、それくらい大事な能力です。

◆チームの利益をとれ。自分の利益は取るな。

まずはコンパスの部分から。コンパスは自分にとって大切というよりは、チームにとって大切なことです。

ぼくは根回しをする際に、気をつけることがあります。それは【自分の利益を取ってないか?】ということ。

自分の評価をあげるために根回しをするなんて、チームにとって何もいいことがありません。それどころかなぜコンパスの先が指している「患者さんの命」「チームを守る」ことにとって、害悪でしかない行為。

ぼくの場合ですが、あくまで根回しする目的は
「少しでも患者さんのためになる」
「チームのためになる」
以上の2つ。ここがブレたらアウトだと思っています。

コンパスは常に確認。無意識より怖いものはありません。常に自分のマインドは保てるようにしましょう。

◆どうやって味方を得るか

味方を得るには対人交渉となります。ここで心理学的なテクニックや、マネジメント論をフル活用します。まさにスノーシューズ(心理学・マネジメント論)や防寒具(人脈)の出番ですね。

味方を得るにはまずは自分(もしくは自分たちのチーム)に理解をしてもらわないといけません。実情を話して理解されるなら問題なし。ノウハウを使う必要はありません。

問題は微妙な案件を通したいとき。
ここでスノーシューズや防寒具が必要になります。
雪原という足跡がない地面をコンパスが指し示す先へ進むには、
スノーシューズや防寒具が必要です。

人脈はほんとに大事。コンパスの先へ進むためには一人では進むことは困難です。その時々に応じた能力をもった人の助けが必要です。

そこで防寒具の出番。リーダーとして常日頃から人脈の強化をしておけば、困難ば場面に立たされたときでも助けを借りて先に進むことができます。

ポイントはその問題に対して誰にアプローチするかということ。職場や会社内には必ずといっていいほどスーパーコネクターがいます。

スーパーコネクターとはカンタンにいうと「その人にいえば望む人と繋がれるくらいの人脈をもった人」です。

このスーパーコネクターにアプローチすることが正解です。言い方は悪いですが、他の人脈は無視してでも、このコネクターにはつながっておくべきです。困難な場面で「こういう人の助けやつながりが持ちたい」と相談すると、繋がりたい人と繋がれます。これは自分でやろうとしたら膨大な努力と才能、時間を要してしまいます。

防寒具さえ手に入れば、あとはテクニックやノウハウを使ってコンパスの先に足を進めるだけ。

ちなみにスノーシューズはコンパスの先に進むために必要ですが、ここの部分だけは自分で努力しないといけません。どんなにいいアイテムも使っても、最終的に行動するのは自分です。

できることから始める

まとめがぞう

ここまでコンパスやスノーシューズ、防寒具の3点をどうやって使っていくのか?どこで使うのか?ということを解説してきました。

もちろん、これがすべてではないです。ですが、何回も繰り返しますがリーダーにとっての仕事は【足跡がついていない、雪原を歩き、答えのない道を開拓していく】ことなります。

これはどんな職種でもそうですし、ぼくも臨床検査技師のチームリーダーとして働いている中でも様々な困難があります。
そのたびにこの考え方を思い出しています。すると不思議なことで、しっかりと地に足つけて目標へ進むことができます。

現在、何かのチームリーダーや代表的なポジションでがんばっている方の参考になると幸いです。ちょっとでもみなさんのお役に立てることを願っています。

ちなみにこのnoteを書くにあたっては、こちらの書籍たちから大きな影響を受けています(内容は全然ちがいますよ)。興味があればぜひ読んでみてくださいね!


臨床検査技師さんには、次世代を担う方たち(とくに20代、30代)には絶対読んでもらいたいマインドです。もう旧時代のベテランたちの好きにはさせない。そんな思いも込めて書きました。

もしこのnoteが少しでもお役に立てたらスキ&フォローをしてくださると、noteを書く活力になります。

ではまた明日😌

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現在、臨床検査技師のサークル【えむてぃ】を運営しています。現役の臨床検査技師で管理職だからこそできることを中心ですが、発信内容はマネジメントに関することや、働き方のマインドに関することがメインです。もちろん検査技師の実態に合わせて発信しています。

また、検査技師同士の交流も大切にしています。こちらはこれから伸びていくと思っているので、どんどんご参加していただければと思っています。

このコミュニティは臨床検査技師に特化させているので、現在検査技師を目指している学生さんも大いに歓迎しております。(今ならTwitterでDM頂ければ学生さんは無料でご招待します!)

もしお近くに臨床検査技師さんがいらっしゃったら、こっそり教えてあげてください。【えむてぃ】っていう新しい検査技師コミュニティがあって楽しそうだよって。

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