仕事スピードを抑える理由

こんばんわ、だぴてぃです。
今日は誰得かもしれませんが、少し僕の仕事スタイルを書きたいと思います。

僕は病院の検査室にこもっている臨床検査技師です。
いちおう、立場的には、その部屋の責任者ってものをやらせてもらってます。

ただリーダーだからって椅子に座ってふんずりかえっている…ってスタイルはとても嫌いで、むしろ前線で「おい!こっち行くぜ!」って背中で語りたいタイプなので、ズカズカ働いております(みんなはどう思うか知りませんが笑)。

てなわけで毎日せかせかと仕事していますが、経験もありますから、仕事スピードはわりと早いほうだと思っています(これもみんなどう思うか知りませんが、見えないところでたくさんやっているのですよ)。

ただそのスピードもあえて”落として”います。


ちゃんと理由がある

疲れるから…とかそんな情けない理由じゃないですよ?ちゃんと仕事のために”あえて”やってます。

いうまでもなく、僕たち医療人の仕事は患者さんの命に直結します。とくに臨床検査ってのはデータとして貢献する部門であり、その数値や結果に誤りがあると治療方針がガラッと変わったりします。

なので、どこの部署もそうではありますが、臨床検査技師はよく「縁の下の力持ち」と呼ばれます(この言われ方を好まない技師もいますけどね)。


つまり、ミスがそのまま医療ミスになるということ。
サッカーで言えば精度100%のパスをしなければいけないってことです。

そんな高度なこと、相当集中していないと実現不可能ですし、それがいかに難しいことか?ってのはなんとなーくイメージできるかな?と思います。


そのパスを100%にするには、少なくてもハイプレッシャーでゲームスピードが早い展開ではそれこそ至難の業になります。質の良いパスを出すには、自分に余裕が必要。

その余裕を作り出すためには、やろうと思えばやれることも、あえてセーブして選択肢を多く持つようにすること。これがコツであり、質の高め方です。

仕事もまっったく一緒です。

スピードって高めようと思ったらマルチタスク処理をどんどんやれば良いだけなので、わりと簡単なんですよ。でも、それやっちゃうと際限がないと言いますか、当然ひとつ一つの仕事に対する熱量と出力パワーは下がる。

質を高めようと思ったら、どうしても速度を落とすことが求められるんです。どんなにトレーニングしても、人間の限界、時間の限界ってものはやってくるので。

また、立場柄、メンバーから相談されることもあります。

忙しそうにしている人に話しかけるのって躊躇しますよね?だからと言って暇そうにしているのも、それはそれでイライラするはずです。

だからちょうどいい塩梅に落ち着かせる。この辺は仕事の質というより、メンバーからのパスを受けやすくしていたり、コンタクトを取りやすくさせてあげるためにやってます。

という感じで、たいしたことではないんですが、こうした理由から仕事スピードを落としてやってます。


大事なのは「なんとなく」じゃない

ってたいそうに、さも大事かのように書きましたけど、こんなの誰でもやっているよ!って言われるかもしれません。

ただ、同じことをやっていても「ただなんとなく」やっているのか、「言語化できる状態で」やっているのかで、ここぞっていう場面でのクオリティが全然違うと思っています。

僕の場合はですが、あえて仕事セーブしているので、どうしてもやらないといけない展開では、やらなくて良い仕事を選別できます。普段から「これは抑えて、こっちを優先する」という意識でやっているためです。より良い選択肢で、仕事自体の質を高めようというイメージです。これはなぜこうしているかといえば、立場柄どうしても現場の作業だけではなく、マネジメントの仕事も入ってくるので、「判断と作業」という全然別の内容になってくるためです。

ただ、周りのリーダーたちをみていると、必ずしもそうではないと思っています。

ただなんとなくその日の業務状況に流されてしまっていたり、なんなら「早く定時にならないかな」みたいな感じすらしています。そんな暇あんなら現場に足運んでみんなの仕事風景でもみてろって話です。


仕事スピードを抑えるってことはそれだけ、余った部分をどう活かすか?ってことも考えておかないといけないんです。僕でいうならメンバーからのパス(相談)を受けやすくしたり、周りが疲弊していそうな展開なら率先して引き受けたり…という感じです。

この辺、自分の中でしっかりと言語化できないと、リーダーなんてものはただの置き物になります。いる意味、存在価値がありません。

そして別にリーダーというのは偉いポジションではありません。やっていることが違うだけで、人間としてはみんな横一線。フラットです。

あ、当然、先輩後輩的な立ち振る舞いはありますが、僕個人的には先輩は常に、後輩を守るという体育会系な思考でもあります。

ちょっと脱線しましたが、メンバーを守るためにもあえて仕事スピードを落とす…ってこともあるんだよってことを知ってほしいなと思ってます笑


とまあダラダラ書いてきましたが、普段はこんな思考でやってますよって一例でした。

忙しいと考えられない瞬間もありますが、気持ちはいつも一緒です。

最終的に「どうやったら患者さんのために貢献できるか?」ってことです。



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余裕があると、こんなこともできるようになります。

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