インドのメタルバンド、Bloodywoodがヤバい。
皆様、ごきげんよう。メタラー歴はなんだかんだで10年以上の弾青娥です。
今回は衝動に任せるがままに、文章を書いて参ります。
今年のフジロックフェスティバル(7月29日~31日)にBloodywoodというニューデリー出身のメタルバンドが来日するとのことで、外国メタルバンドにとっての「鎖国」が破られることになります。
私よりはるかにメタルに詳しい知り合いからの情報で、インドのバンドと知り、大変失礼ながら「もしかしてB級サウンドのメタルバンドじゃない?」との疑念をちょっと抱いてしまいました。
その疑念を完全払拭できぬまま、フジロックの紹介ページに貼られた彼らのMVのDana Dan(「サムネが女神カーリー!」と驚きました)を再生してみました。
めっちゃ、クールやん!
※筆者は生粋の関西人でございます。
予想を激烈に良い意味で裏切る上質なメタルサウンドに、メタル的カルチャーショックを受けました。ハードロックあるいはメタル音楽から大きな衝撃をもたらされたのは、5年ほど前から聴いている人間椅子以来です。
サウンド的には、アルメニア系アメリカ人のバンドSystem of a Down(特にB.Y.O.Bのような目まぐるしくテンポの変わる曲)と賛否両論の強いラップメタルを展開するLimp Bizkitに、デスボイスとインド音楽要素を足したハイブリッドメタルという印象でした。
調べてみたら、Bloodywoodは影響を受けたバンドを次のように列挙していました。
私の音楽的な勘が当たりました。どのバンドも私にとって耳馴染みのあるバンドで、Bloodywoodのサウンドが私の耳に安心のメタル・エンターテインメントを届けてくれる理由がはっきりしました。
ゴリゴリのメタルサウンドに耳が慣れていない方には拒絶反応があるかもしれませんが、Bloodywoodはモダンなメタルが好きな方には突き刺さること間違いなしのバンドです。
歌詞はインドの抱える問題に切り込んだもので、英語とヒンディー語で歌われています。
歌詞リンク:https://bloodywood.bandcamp.com/track/dana-dan
ヒンディー語の歌詞はデス声で歌われているので、超スピーディーな英語にも聞こえてしまうほどです。つまり、歌詞のリズム感に違和感が無いというわけです。
しかもMVの初めには、事前警告として「激しい光の点滅に注意」と書いてあったので、Bloodywoodは「思いやりメタル」とも解釈できるかもしれません(違)
2022年2月にリリースしたアルバムRakshakからは、Aajという別の楽曲がございます。こちらの楽曲は、都会の冷たい高層ビルを全く知らない、未開の大地を駆け抜けるような爽快感を感じさせてくれます。
今回は以上でございます。こちらの記事を通じて音楽のインド沼にはまる方が一人でも増えますように。ご一読くださった皆様に深謝申し上げます。
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