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ポジティブ解釈のススメ

私は、会社で先輩後輩問わず、よく

『この人のこの言動は、どういう風に理解したら良いか教えてほしい。』

と意見を求められることがあります。


その際、それに対する自身の解釈を説明すると、

『よくそんな風に考えることができるね。』

とか

『私もそんな風に解釈できるようになりたいわ。』

と言われることが多いです。


自分にとっては、そこまで意識的な行動ではなかったのですが、この思考法はもしかしたら誰かの役に立つのでは、と思い、今回まとめてみることにしました。
(この思考法、解釈を便宜上【ポジティブ解釈】と呼ぶことにします。)

※今回は、自分の会社の後輩に向けて説明するようなイメージでまとめましたので、ニュアンス面でなんとなく違和感を感じるところがあるかもしれません。

ご質問をコメントにていただけると、大変嬉しいですし、個別事案に対しての具体解を回答させていただきますので、よろしければどうぞ!
感想でもマンモスうれぴーです。


早速ですが、結論から言うと

①対象人物への敬意を持つこと

②対象人物は聖人君子でも自身の理想通りでもない、もっと言えば、自分や周囲には見せていない顔もきっとあるだろう、と考えること

この2つがポイントだと考えます。
それぞれ詳しく説明します。

①対象人物への敬意を持つこと

これは、対象人物の言動をポジティブに解釈する上で重要な点です。
嫌われたり、疎まれている上司や先輩社員、新入社員や契約社員といった立場上下位に属する方々、
それ以外も含め、いかなる前提があったとしても、まずは対象人物への敬意がないことには、なかなかポジティブな(好意的な)解釈はしにくいものです。

そしてここがおそらく一般的には難しいポイントだと思いますが、この敬意は表面上のものではあまり効果がない、ということです。

解釈をするのは自分自身ですので、上っ面の敬意では自分自身を欺けません。つまり、結局のところ敬意を持っていないに等しくなるのです。

ではどうすれば、表面上だけではない敬意を持つことができるのか、について参考となる考え方を説明します。

②対象人物は聖人君子でも自身の理想通りでもない、もっと言えば、自分や周囲には見せていない顔もきっとあるだろう、と考えること

これはシンプルに言い換えると、「人に過度な期待をしない」ということです。
上司だったらこうあるべき、男性だったら、女性だったら、新人だったら…と誰しも自分以外の人に対して、ある一定の期待値を以て接することが多いと思います。

相手に期待するのは必ずしも悪いことではないのですが、それによって「敬意を持てなくなる」のは、このポジティブ解釈においてはマイナスとなります。

「敬意を持てなくなる」と、「どうせ〇〇だろう」といった決めつけ(固定観念・先入観)がまとわりついてしまい、フラットな思考ができなくなります。

この「フラットな思考」は、ポジティブ解釈をする上で必要な要素でもあります。
『ポジティブ・ネガティブ両方の軸で考えた上』でポジティブな方を選ばないことには、
ただ対象人物に対して迎合しているようにしか思われず、納得性に欠けるものになるからです。

「過度な期待」とはいっても、どの程度の期待が「過度」なのかわからない場合もあると思います。
いわゆるケースバイケースな事案ですが、私は基本的に相手が自分の期待や予想と違う言動をしても、「まあ、そういう一面もあるか。」と受け止めます。

因みにこれは、アンガーマネジメントにおいても有効だと思っています。


以上が、ポジティブ解釈をする上で必要となる(ベースとなる)考え方です。


このポジティブ解釈によって、相手によって被ったネガティブな感情やコントロールしがたいと思える状況を、自身がコントロールできる(解決できる)状況に、切り替えることができます。


よく言われる「他人を変えるより、自分を変える方が早い」という言葉にも通ずるところがあると思います。


仕事でも人生でも、自身でコントロールできる状況として
モノゴトを捉えることができないと、精神的にも肉体的にもツライ状態になりやすいので、それを防ぐ、あるいは軽減するためにもこの思考法は役に立ちます。


ここまでの説明で理解はできたとしても、
実際にスッと切り替えて行動できるわけではないと考え、
具体的なアクションプランも用意しました。
参考になれば幸いです。


■アクションプラン
【必要な行動】
まずは、何事もなるべく自分自身でするようにする。

【得られる効果】
これには2つの狙いがあります。
・感謝心を生みやすい土壌造り
・相場を知る

1つ目の『感謝心を生みやすい土壌造り』。
これは、全部自分でまずはやろうとすると、シンプルに肉体的に大変です。
さらに取り組む仕事の内容によっては、精神面でもきついです。
そんなときにほんの少しでも手伝ってくれる、気遣ってくれる人がいたら、それだけで「ありがとう」が溢れまくります。
※できれば、自分から依頼するのではなく、周りから声をかけてもらうことが望ましいです。
自分から依頼すると少なからず「期待」がうまれるので、もし相手がそれに応えられないと、マイナスに作用する可能性があるからです。

これは経験則かつ持論ですが、『感謝はすればするほど、しやすくなる』ものです。
感謝すればするほど、感謝の閾値が下がる、つまり相手への期待度が良い意味で下げられます。


2つ目の『相場を知る』。
これは、ある作業がどれくらいの労力を必要とするものなのかを知る、という意味です。
この相場を押さえておけば、少なくとも自分の思い込みによる「過度な期待」というものをしなくて済むようになります。

【必要な期間】
これはあくまでも経験からくる感覚値でしかありませんが、
効果を実感するのは、最低でも1か月ほどは必要かと思います。

そしてこれは継続すればするだけ、効果は高まります。

しかし、本業務をいかに生産的に行うかも大事ですので、
業務を抱え込みすぎるのはよくありません。

そのため「まずは、」なのです。
ある程度『感謝心を生みやすい土壌造り』が出来た実感があれば、『相場を知る』ことに重きを置き、『相場を知る』ことができれば、その業務は、どんどん協力者へ依頼していく方がよいでしょう。


まとめ

リスペクト、だいじ。

あんびりーばぼー