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未就学児の場合 (1/2)

〈米国オハイオ州に駐在帯同の障害児について、関連情報をまとめています。〉

日本で義務教育前に幼稚園や保育園に通う子が多いように、米国でもkindergartenに通い始める前に、子供達はさまざまな早期教育や集団生活を始めます。
その多くはdaycareとpreschoolに分かれる印象です。ここでは主に公立のpreschoolについて書きます。

まず学校に通える年齢ですが、義務教育はkindergartenから始まります。年度始めの8月に5歳になっている子供からが対象です。
そして、義務教育ではありませんがkindergartenの前段階の早期教育として、preschoolというクラスがあります。preschoolには私立と公立がありますが、公立、つまり現地校ではIEPを取得できます。
公立のpreschoolのクラスは、preschoolだけの建物の場合や、小学校の校舎内にある場合など様々です。息子は、home schoolの隣の小学校の校舎内にあるクラスへ通いました。
ちなみに公立のpreschoolに入学できる条件は、3.5歳からenrollmentが可能と、Dublin cityのサイトに書いてありました。また、「children must be potty trained」とそのサイトに書いてありますが、special needsなら考慮してもらえますので、相談してみてください。
私立のpreschoolの受け入れ年齢は様々だと思いますが、希望する場合は、special needsに対してのサポートがあるかどうか直接確かめることをお勧めします。

現地校preschoolだと授業は半日で、残念ながらランチはありません。3~4歳の低年齢の子は週4日の午前中クラス、4~5歳の子は週5日の午後クラスですが、空き状況によって変動するようです。息子の場合は希望を聞かれ、生活リズムを上の子と合わせるために午後クラスにしました。病院などでセラピーを受けている場合は、考慮してくれる可能性もあるので相談してみてください。
息子の現地校での活動内容は、製作、読み聞かせ、アルファベットやテーマ別の学習、歌やダンス、ジム(体操)、専用プレグラでの外遊び、スナックタイム、自由遊びでした。ESLはありません。季節のパーティもたくさん行われました。先生はひとクラスにつき、早期教育の専門資格を持ったclass teacherひとりと、アシスタントの先生ふたり、合計3人でした。どの先生もとても優しく、息子は大好きで、preschoolが終わった今も覚えていて会いたいと言うほどです。

preschoolの年齢だと、まだ現地校に行かなくても、日本のお友達と遊ばせていればという方もいらっしゃると思います(親としても初めての現地校はハードル高いですよね)。私個人の考えでは、spacial needsのお子さんならpreschoolの段階からIEPを取得することをお勧めします。Dublin cityに限らず、住んでいる自治体に子供の情報や状況を早い段階から認知してもらうことは、とても重要だと思うからです。

現地校preschoolでIEPを取得したい場合は、IEPの記事にenrollまでの流れを書いてありますので、参考になさってください。義務教育ではないため、少し時間がかかることも予想されます。

また、preschoolは義務教育ではないため、公立私立に関わらず、希望者が定員を上回ると、入園できないという状況になります。その場合はwaiting listに載せてもらい、空きができたら入る、という順番待ち状態です。
現地校preschoolは教員体制も大変しっかりしているので、とても人気があります。そのためはじめは、知り合いの日本人の方から「とても人気があるし、通園している日本人の子を知らない。waitingなのでは。」という話を聞いたくらいです。しかしDCSと連絡を取る中で、waitingの可能性の話は出ませんでしたし、現地校preschoolでIEPを取っている/いた日本人のお子さんは何人かいらっしゃるので、噂ほど狭き門でもないと感じています。
ただ、現地校preschoolに通ったことのある日本人のお子さんは、私が知る限りほとんどがIEPを取っているお子さんなので、優先度が上げられ、災い(?)転じて福となったのかもしれません。声を上げさえすれば、必要な子供は拾ってくれるので、噂を耳にされて不安になっていらっしゃる方は、噂よりもダブリン市を信じれば安心かと思います。

〈リンク〉
ダブリン市(preschool) https://www.dublinschools.net/Preschool.aspx

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