サマーキャンプ
〈米国オハイオ州に駐在帯同の障害児について、関連情報をまとめています。〉
久しぶりに新しい記事を書いています。
アメリカの長い夏休み、噂に聞いてはいましたが、とても大変でした。「学校がないなら代わりにサマーキャンプに行ってもらおう」くらいに思っていたのですが、ふたを開けてみると大きな違い。
この記事では今夏の我が家の反省もかねて、サマーキャンプの選択肢、手続き、内容について書いていきます。
まずspecial needsが参加できるサマーキャンプの情報収集ですが、実は昨冬に、preschoolから展示会のお知らせをもらっていました。special needsを受け入れいているサマーキャンプの主催団体がブースを並べて、フライヤーなどを配ったり問い合わせに対応したりする展示会です。会場はScioto高校でした。
たくさんの親子が見学に来て説明を聞いていて、ブースの方々もとても親切で、たくさんの資料を持って帰ることができました。帰り道、選べるほどの種類があるんだという嬉しさと、安心感でいっぱいだったのを今でも覚えています。
その資料を読みながら、次に検討したのはDublin City Recreation Center、通称レクセンのキャンプでした。レクセンのキャンプ情報は1月にオープンになり、4月に申し込み開始となります。ホームページを見ると、special needsのキャンプという括りはありませんでしたが、special needsを受け入れているからまず担当者に連絡してほしいという旨と、担当者の連絡先が載っていました。
冬から春にかけて次々とキャンプ情報がオープンされる中、最後は「PARENT」というフリーペーパーを見て、他にどんなキャンプがあるのか探しました。「PARENT」は私はいつも、図書館のロビーで入手しています。人気なのか、あまり置いていることがないので、行くたびに探して、見つけたら即持ち帰ります。
「PARENT」にはArtやSportsなど種類別のキャンプが何ページにもわたってまとめられていて、その中でspecial needsのキャンプも載っていました。
その他にも、自宅のポストにキャンプ情報のフライヤーが投函されていたりもしました。
さて、その中で我が家が選んだのは、レクセンのキャンプと、columbus zooのキャンプです。
レクセンは、パブリックであるというのが何よりの魅力です。息子のIEPなどを通して、私はDublin cityに絶対の信頼を置いていたので、はじめはレクセンにしようと、あまり迷いなく決めました。
columbus zooのキャンプは、あまり社交的でない私の耳にも届くほど評判がよかったのと、お友達と一緒に参加できる制度(一緒のグループにしてくれる)があったからです。お友達に誘ってもらう形で参加しました。
まずレクセンは、special needsの担当者に連絡しました。そうすると、一度会って子供の様子を見たいと返信がきたので、日時を合わせて息子とレクセンに行きました。
受付でアポイントがあると伝えると、担当者の方がそこまで降りてきてくれて、館内のミーティングスペースに案内してもらい、子供について話をしました。どういう経緯があって、今どういう状態で、キャンプではこんなことを懸念するからこういう対応をしてほしい、ということを予めまとめてきていたので、お伝えしました。逆に向こうからの質問もあるので、それはその場で自分で判断して答えます(散歩の際はワゴンに乗せて良いか?など)。日本人に慣れている雰囲気の方で、子供にもとてもフレンドリーなので、安心してお話できました。
レクセンの手続きは、まず、レクセンのキャンプID(?)を取得します。受付でキャンプに参加したいというと、申し込みをさせてくれます(その時点で参加するキャンプの目星をつけておいた方が良いです、聞かれるから)。キャンプID取得には、大人のID(免許証など)が必要です。そして前述の通り、申し込みフォームがオープンする4月に、PCで自宅から申し込みます。
PCの申し込みは「秒で埋まる」という噂も聞いていましたが、それは我が家が申し込んだのとは別のキャンプでした。それでも、我が家が申し込んだキャンプのいくつかは、フォームオープン当日に埋まっているものもあったので、やはり朝一待機からのオープンした瞬間に申し込むのが、安全といえます。
columbus zooのキャンプは上の子だけが参加しましたが、special needsでも息子なら大人が一人ついていてくれれば参加できそうな内容だったのでここに書きます。
申し込みはPCのみでした。参加者の情報を入れ、最後に「誰々と一緒に参加したい」と書くと、同じグループにしてくれます。special needsなら、事前にメールフォームなどから問い合わせをすると良いと思います。
そして内容ですが、レクセンはとにかく思い切り遊ぶ!という内容でした。息子のキャンプは、活動内容はpreschoolと概ね一緒です。集まり、ジム、ダンス、制作、散歩、外遊び、自由遊び、スナックタイムなどなど。週に一度、サッカークラブの時間があり、スタッフに手伝ってもらいボールを蹴ったのはとても楽しかったようです。ほぼ2ヶ月通いつめ、最後の日にお礼を渡した時には、涙ぐんでくれるスタッフもいました。
娘のキャンプは、とにかく外遊びと、ルールを決めて集団で遊ぶということを重視していたようでした。毎日、いろんなゲーム(鬼ごっこ的な)をやって、頭も体もくたくたになって帰ってきました。もちろん自由遊びや制作、reading time、そしてこちらはプールもありましたが、小学生対象だったためか、集団生活という色合いが濃かったように思います。
始めと終わりに、保護者が端末にログインする必要があります。
娘のキャンプは2ヶ月まるまるの申し込み、息子のキャンプはウィークリーでした。
zooは、zooを丸ごと楽しむ企画でした。あの広いzooを、一週間でおそらく全部歩いて見て回り、生き物にもたくさん触れてきました。生き物に触ったり乗り物に乗ったりは強制されず、待っていることもできたそうです。参加人数が大変多く、10人程度のグループが10近くあるので、スタッフの人数も多いです。来年は息子も参加させようと思いました。
登降園?はキャンプ専用のカウンターで行われ、初日にもらうカードを提示します。キャンプはウィークリーでした。
実はspecial needsのキャンプは、絞って探さなくても、「こういう手助けをしてほしい」と申し出て主催者側が了承すれば、参加できることもあるようです。たくさんの情報の中から選んだり、申し込みや送り迎えが大変ですが、息子の発達の具合と相談しながら、来年もいろいろな楽しい体験をしてもらう予定です。
リンク
レクセン(キャンプページ) : https://dublinohiousa.gov/recreation-services/camps/
columbus zoo(キャンプページ) : https://reservations.columbuszoo.org/Info.aspx?EventID=506
#海外駐在 #アメリカ駐在 #駐在帯同 #帯同家族 #障害児 #IEP #発達支援 #発達遅滞 #発達障害 #special_needs #サマーキャンプ #アメリカの夏休み
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?