アラビアンハウスの間取りはあり?なし?
今回は、ドバイの伝統的な家の構造や工夫と現在の家のデザインをご紹介します。アラビアンスタイルの家は、日本の伝統的な木造家屋のように、現在のデザインとは異なっており、砂漠ならではの工夫が見られます。
この記事を読むと、ドバイの観光や家探しが少し楽しくなるかも!?
ドバイの伝統的な家屋
ドバイで最も有名な遺産、シェイク サイード アル マクトゥーム ハウスは、かつてドバイの王様が住んでいた家です。1896年に建てられ、現在はミュージアムになっています。
砂漠気候を乗り切る知恵
これはバラジェールと呼ばれている、煙突のようなものです。パラジェールは、空気の流れを循環させるための冷房/送風設備のような役割を果たしています。4方向全てが空いており、出っ張った木の部分に布を巻きつけて、風をキャッチし家に送り込みます。家の中の温まった空気はパラジェールを通って外に放出されます。
19世紀後半までは、風の塔を加えた住宅デザインがエリート層に最も人気でした。
見せる外観より内向重視
アラブ諸国の伝統的な家の特徴として、我々日本人が親しんでいる家の目の前に庭を作るスタイルではなく、建物の内側に広場があるスタイルが挙げられます。外から見えるのは壁とドアだけで中が見えないため「ベールの建築」とも呼ばれていたそうです。
中庭を囲むよう建てられ、1 階の玄関ドアを除いて外側の道路から遮断される造りです。中庭にはリビングエリアや噴水があり、中庭に面した部屋が並ぶ構造になっています。日本の家は、表の玄関があり、庭園を見る縁側があり、裏に勝手口があるというように、家の向き方向性がありますが、伝統的なアラブの家には方向性がないことも特徴です。
また、複雑な構造により、男女が別々の生活空間になるように設計されていたと言う歴史があります。男性が、友人宅を訪ねた時に、女性に会わないようになっていたそうです。
マジェリスの設置
20世紀初頭になると、アラブ首長国連邦の伝統的な住宅のデザインにイスラム教の影響が見られ、写真のようなMajlis(マジェリス)が家の中に造られるようになります。家の中で一番広い空間がこのマジェリスだったようです。
マジェリスとは「座る場所」と言う意味で、みんなで集まって議論したり、おもてなしをするための客間のような役割があります。本来は、TVやスクリーンなどを設置してみんなが注目するところを作らない空間で、人と人が交流することに焦点を当てていて素敵ですね。
現在のインテリアデザインでも、リビング兼マジェリスのようなデザイン例があるので、アラビアンスタイルの家を見るときは頭に入れておくといいかもしれません。
実際に、執筆時に売りに出ている物件にもこんなマジェリスのある豪邸がありました。(7.5億円のヴィラです)
現代のアラビアンハウスの特徴
EMAARのアラビアン ランチのヴィラを見てみましょう。
外観のデザインは、伝統的なアラビアンスタイルを継承したデザインになっており、玄関と車庫、正面から出入りできるようになっています。ドバイではメイドルームがついている家が多いです。もっと大きな家になると、メイドルームと家主の住む家が敷地内で完全に分かれていることもあります。
キッチンが独立した部屋になっていることも特徴です。プライバシーを重視するアラビアンスタイルでは、独立したキッチンが適していたとも考えられますし、料理の匂いを遮断し、火元の安全性も考えられています。
正面の入り口すぐに客間のような空間があることも特徴です。Studyルームとなっていますが、マジェリスのような空間として使うのもありかもしれません。
以上、ドバイの伝統的な家の特徴についてまとめてみました。
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参考記事
https://www.bayut.com/mybayut/how-traditional-desert-homes-stayed-cool-uae/
https://factsanddetails.com/world/cat55/sub359/entry-5912.html
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