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ドバイ発展の鍵 「アル マクトゥーム国際空港(DWC)」を解説

今回は、ドバイ・サウスエリアにある アルマクトゥーム国際空港に
ついて最新情報を含めてまとめていきます。アルマクトゥーム国際空港は、すでに稼働していますが、拡張工事計画が進行しており、将来的には現在のDXB空港に代わる存在になります。未来のドバイを左右する一大プロジェクトを知ることで、今後の不動産投資に役立てることができます。

この記事はこんな人に向いています
✅ ドバイ不動産投資を長期で考えている
✅ キャピタルゲインを狙いたい
✅ 将来性のあるエリアを探りたい


2024年現在のアルマクトゥーム国際空港

DWCの外観

アルマクトゥーム国際空港(DWC)は、ドバイサウスに位置する空港です。2013年に開港し、ドバイ国際空港の補完空港としての役割を担っており、約9都市への国際線が運航されています。 複数の航空会社がこの空港を利用しており、国際線の路線数は10路線程度です。

年間旅客数は、2022年において約877,400人でした。空港は将来的に年間260万人の旅客を処理できる能力を持つことが計画されています。政府はこのプロジェクトを戦略的な優先事項として位置づけています。

アルマクトゥーム国際空港の開発

開発予想図

マスタープラン

アル・マクトゥーム国際空港の開発は、航空セクターの成長がドバイ国際空港に与える圧力と、その将来の飽和を見越して、H.H.シェイク・モハメド・ビン・ラシッド・アル・マクトゥームによって2006年1月に発表されました。この「空港都市」コンセプトは、シンプルな統合を前提としており、新しい空港であるアル・マクトゥーム国際空港と周囲のシナジーのある土地利用の間に直接的な関係を構築することを目指しています。

アル・マクトゥーム国際空港は、65㎢の広大な敷地に位置し、ドバイ南部の140㎢の敷地内にあります。この空港はドバイの南西端にあり、市中心から約40kmの距離に位置しています。シェイク・ザイード・ロード、シェイク・モハメッド・ビン・ザイード・ロード、エミレーツ・ロードの3つの主要道路でアクセス可能です。

メトロも新空港まで延伸されています。また、エティハド鉄道が空港に接続されることで、アル・マクトゥーム国際空港は大規模なマルチモーダル交通ハブとなります。

近々、空港は、220万人以上の乗客と1200万トン以上の貨物を年間で処理する能力を持つ予定です。アル・マクトゥーム国際空港は、現在のドバイ国際空港の約10倍の規模になると見込まれています。DWCは、最終的に年間2億6,000万人の旅客を処理できる能力を持つことが目標とされています。

ドバイ サウス のスマートシティマスタープラン

主要な特徴

  • 4.5kmに及ぶ 5本の滑走路(現在は2本)

  • 中央ターミナルエリアの両側にある3つの平行なCode F滑走路システム

  • 空港の東西にある二つのターミナル、各ターミナルは5000万人以上の乗客を処理する能力を持つ

  • 革新的なトリプルプラスレイアウトの2.8km長の4つのサテライトコンコース、それぞれ100機のワイドボディ機の接続スタンドと6500万人の処理能力。

  • 高速応答性のある貨物、手荷物、ケータリング、予備部品などの輸送を可能にする巨大な荷物取り扱いシステム

  • 1600万トンの年間貨物処理能力を持つ巨大な貨物施設エリア

VIPターミナル

2016年12月、新しいVIPターミナルが開設されました。世界最大の専用施設であり、24時間営業しています。豪華な内装と専用の税関、入国管理、警察サービスを備えています。

この空港の拡張プロジェクトは2つのフェーズで行われ、最初のフェーズは2030年に完了する予定で、2つの追加滑走路と新しいターミナル、サテライトコンコースが含まれます。

開発資金

ドバイ政府は、DWCの拡張プロジェクトに対して約350億米ドル(約1,280億UAEディルハム)を投資しています。 開発に必要な資金は政府だけでなく 民間資金の投資も期待されています。
例えば、英国の輸出信用機関であるUK Export Finance(UKEF)は、DWCの拡張に対して20億米ドルの輸出保証を発行しました。これにより、国際的な金融機関からの融資を受けやすくなり、プロジェクトの資金調達が円滑に進むことが期待されています。

不動産価格に影響する要因

① エミレーツ航空の移転

ドバイの航空会社エミレーツ航空は、現在のドバイ国際空港(DXB)を利用しています。ターミナル3はエミレーツ専用ターミナルになっているほど、ドバイで最も利用者の多い航空会社です。

エミレーツ航空は、将来的にアルマクトゥーム国際空港(DWC)に移転すると発表しています。これまで、ダウンタウンからDXB空港までは15分~20分の距離でしたが、DWCまでは45分程度かかります。ドバイマリーナからのアクセスは、DXB空港とほとんど変わらず30分程度です。このように、都心部からの所要時間に開きが出てきます。

新しい人工島「パーム ジェベル アリ」からは、高速道路が整備されていない現在で30分の距離です。交通網が整備されれば、空港から最も近い高級リゾートとしてパーム ジェベル アリの需要は高まることも考えられます。

② 物流の重要拠点

パームジェベルアリの東側にある ジェベル アリ港(Jebel Ali Port)は、非常に重要な貨物港です。現在は、ラシッド・ヨット&マリーナとして知られるポート・ラシッドから、このジェベル アリ港に機能が移管された歴史があります。
ジェベル アリ港は、DWC空港から南北に直線で結ぶことができます。物流面で効率的であり、DWC空港が旅客だけでなく、貨物にも重要な役割を担うことがわかります。

そのため、物流倉庫、運送会社が集まり、そこで働く人たちの住居も増え、周辺環境が充実することが予想できます。

③ 周辺エリアの一帯開発

ドバイ・サウス一帯は、Dubai Southによって開発されている土地です。EXPO2020の開催で注目され、Expo開催後の再開発に力を入れています。
ドバイ・サウスは、以下の主なエリアに分かれています。

  1. 居住エリア(Residential Districts)

  2. ビジネスパーク(Business Park)

  3. ロジスティクス地区(Logistics District)

  4. 航空宇宙ハブ(MBR Aerospace Hub)

  5. ゴルフ地区(Emaar South)

未来のスマートシティのモデルとして設計され、ドバイの持続可能な成長を支える中核となるエリアです。2024年時点で、主要なインフラや住宅、商業施設の開発が進んでおり、すでにいくつかのエリアで住宅の引き渡しが開始されています。

EMAAR South

エマール サウスは、EMAARが開発する巨大な住宅&ゴルフコミュニティです。18ホールのゴルフ コースとクラブハウスのほか、大きなコミュニティ パーク、ウォーキング コースや自転車コース、ショッピング エリア、3 つ星および 4 つ星のホテルが数軒建設されます。

ヴィラ、タウンハウス、アパートメントなど、15,000 軒以上の住宅エリアになります。ヴィラからゴルフ場の正面の眺めを最大限に楽しめるように設計されており、ヴィラの一部はゴルフコースの中心に建てられます。

エマールサウスのマスタープラン

2024年8月時点では、平均物件価格が、1,025AED/ sqftと他の地域と比べて割安ですが、前年同期比 34.1%上昇しています。
取引件数は、3,490件(81%増加)、取引金額は9.0B AED(165%増加)となっています。

まだまだオフプラン物件のプロジェクトがローンチを控えている状況です。今後も物件情報をチェックしてください。

まとめ

今回は ドバイ サウスエリアにあるアル マクトゥーム国際空港について解説しました。 この空港は貿易港であるジェベル アリ港へのアクセスがよく、ドバイの物流において 非常に重要な拠点になります。今後人口が増えるドバイにおいて、物流や鉄道がドバイ経済の発展に重要であり、パームジェベルアリなどの南部エリアのリゾート開発は 国家としても力を入れている開発になります。また、世界のハブとしてのドバイの航空事業が重要な産業となっています。

こうした理由から、ドバイ・サウスエリアの開発が、将来のドバイを支えるカギとなることは間違いないでしょう。

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