次のドバイの中心地「ドバイクリークハーバー」徹底解説
今回は、次のドバイの中心となるエリア「ドバイクリークハーバー」について解説します。
この記事はこんな方に向いています。
✅ ドバイに投資したい
✅ キャピタルゲインを長期的に狙いたい
✅ 将来ドバイに移住したい
ドバイクリークハーバーとは?
ドバイクリークハーバーは、ドバイの北側に位置する大きな川に面するエリアです。広さは、ダウンタウン・ドバイの約2倍の大きさです。ダウンタウン・ドバイやドバイモール、ドバイマリーナの開発を手がけた政府系デベロッパーのEMAARとドバイ・ホールディングスとの共同事業として開発がスタートしました。
現在は、EMAARがドバイ・ホールディングスから株式を買収し、EMAARが完全に所有権を握っています。政府系デベロッパーEMAARによって、ダウンタウンに代わる都市開発が期待されています。
ドバイ国際空港から車で10~15分の立地、ブルジュハリファを対岸に眺めることができる立地のエリアです。
ドバイの中心地になるか
ドバイクリークハーバーは完成すると、20万人以上の居住者と45万人の生活・就業人口を収容するドバイの大都市になると言われています。
この数字がどれほど大きいかというと、2021年のデータでは、ダウンタウンの人口は22,000人、ドバイマリーナの人口が63,000人です。多めに見積もって、ドバイマリーナの人口が10万人だとしても、2倍の人口を誇るエリアになります。
また「EMAARが全てを手掛けている」という点が、ドバイの次のダウンタウン構想への本気度を感じます。ブルジュハリファを中心としたダウンタウンドバイは、EMAARが同じくマスターデベロッパーとして開発を主導してきました。ドバイクリークハーバーも、EMAARが開発の主導権を100%握っており、インフラ整備、メトロ、公園、病院、モール、ランドマークなど総合的なコミュニティ開発を進めています。
マスタープラン
設計は、Callison RTKLがおこなっています。Callison RTKLは、富裕層に人気のコミュニティ「ドバイヒルズエステート」のマスタープラン設計にも携わっている建築設計事務所です。
建設は、Overseas ASTがおこないます。Overseas ASTは「パームジュメイラ」の建設に携わっていたゼネコンです。
開発は合計9つの地区に分けられます。
クリークアイランド
クリークビーチ
アーバンコア
カルチャー地区
パークノース
パークセントラル
パークサウス
商業地区
サンクチュアリ地区
開発中のエリア
土地区画
2024年2月現在のドバイ開発局が公開する土地区画はこのようになっています。
現在、クリークアイランドが完成に近づいています。まだ完全な島になっておらず、島として切り出すための掘削作業が一部残っています。クリークアイランドには、VIDAホテルやADDRESSホテルなど高級ホテルがあり、中央公園、居住物件が完成しています。
その他は、まだほとんど建物はなく、クリークビーチエリアが徐々に建物が立ち始めている状況です。
ブルーライン メトロ
クリークハーバーを通るメトロは、ブルーラインと呼ばれる路線で、ちょうどクリークビーチに接する駅付近の物件が発売されました。
ブルーラインは、ドバイクリークハーバーを通り、ドバイシリコンオアシスや大学があるアカデミックシティまでを繋ぎます。ドバイメトロの20周年である2029年の完成を目指しています。
居住用物件
2024年2月現在で最新プロジェクトは、クリークビーチのメトロ駅の近くの土地にできるプロジェクトが販売されています。
クリークタワー
クリークハーバーの開発発表当初は、1000m級のタワーを建設する計画で基礎工事が進んでいました。設計はスペイン・スイスの建築家サンティアゴ・カラトラバによって行われており、ブルジュ・ハリファよりも100メートル高い計画でした。しかし、2020年ごろのコロナの影響で建設がストップしており、資金調達が難航していました。
今年2024年、クリークタワーの再設計が発表されました。新しいコンセプトは、ブルジュ・ハリファより洗練された、エレガントな建築物として説明されています。ブルジュハリファは「男性」とし、クリークタワーは「女性」という一対になるようなコンセプトで、ブルジュハリファの高さは超えないと発表されています。
巨大モール「ザ・スクエア」
2024年2月 EMAARプロパティーズの会長、モハメド・アルアバー氏は、モール開発について言及しました。
ドバイクリークハーバーにある「ザ・スクエア」は、ドバイモールのサイズを上回る可能性があるようです。モール内を電気自動車でまわることができる構想があります。
クリークハーバーの不動産市場
クリークハーバーの物件は、ほとんどアパートメント物件です。下記は、アパートメント物件のオフプランと完成物件の市場価格の推移をグラフにしたものです。
オフプラン物件の価格は、徐々に上昇しており、2023年は 2/000AED/Sqft を超えています。現在の価格水準は、オフプラン物件の面積あたりの価格が最も高い ドバイマリーナの半分程度です。
完成物件の価格も、コロナの2020年を除き、堅実に上昇しています。
今後、クリークアイランドが完成し、ビーチが完成し、メトロが通り、クリークタワーやモールが完成するにつれて、需要は高まることが予想されます。
以上、次のドバイの中心地となる「ドバイクリークハーバー」の解説でした。
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