2拠点生活のススメ|第330回|普通という難しさ
気分なんてお天気みたいなもので、毎日変わるもの。
何気ない普通の日々といっても、実はいろんな波風があって、平坦な道のりなんかじゃない。「元気?」と聞かれて、「まあ普通にやってるよ」なんて答えを返せるのは、いろんな不調めいたことがありつつも、何とか折り合いを付けてやってるよという意味。普通と言い切れることが、後になって考えてみると実は一番幸せだったりもするものだ。
そういえば最近、医療機関で血圧を測ると数値が高く出ることが多い。病院での検査はなんか緊張するんですよねと看護師さんに話すと、白衣を見ると血圧が上がる白衣性高血圧というのがあるんですよと教えてもらった。
私自身いい年だし、きっと高血圧の気があるんだろうけど、人というのは、ちょっとしたことでも普通を見失ってしまうものなんですね。
食の雑誌・DANCHUの編集長がテレビで言ってたんだけど、私たちが言う「普通に美味しい」というのは、「それなりに美味しい」という意味ではなくて、「気負わずに明日も食べたくなる味」のこと。「普通」には、積み重ねてきたお店の工夫や技がたくさん詰まっているということか。
ブレずにちゃんと暮らしてしていないと「普通」は続かないものなんですね。
SNS全盛の時代「普通」というのは、けしてバズるようなものでは無いんだろうけど、本当はとても大切で難しいこと。
ときどきSNSに疲れてしまう理由が分かったような気がした・・・。
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