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2拠点生活のススメ|第104回|当たり前すぎて気づかないこと

徳島に新たな拠点を開いて、サーフィンできる海があることの他に、水道水がやたらと美味しいこと、魚だけでなく、地場の野菜や肉もかなり美味しいなど、川西には無い価値をたくさん発見してきた。

しかし、不思議もので、そうした感動を徳島の人に話しても、まあ、そうなのかなという感じで反応が薄いことが多い。元々徳島に住んでいる人にとっては、当たり前のことすぎて、ピンとこないみたいだし、どうも価値だとは、誰も気づいていないようだ。

坂の上の不便な新興住宅街に長く住んできたので、市の中心地に近い徳島の家は、ほとんど坂も無いし、スーパーもコンビニもドラッグストアも歩いて3分圏内。向かいに郵便局、隣が銀行という立地。にも係わらず海まで車で10分、こんな素晴らしいところは他にあるだろうか。

けれど、目の前には2車線の幹線道路、すぐ近くに学校もあり、いろんな音が終始聞こえてくる。もうすっかり慣れてしまったが、最初は気になって眠れないなんてこともあった。ただ、泊まりきた友人などに話を聞くと、「ほとんど気にならないよ」という返事が返ってくる。

自分って案外神経質なのかも、なんて思っていたが、よく考えると川西の家が、驚くほど静かなのだと気がついた。耳を澄ますと隣の家の会話やテレビの音が聞こえてくるほど。それってよく考えると、今時なかなか貴重な環境。

治安が良くて、静か。これって、きっと私たち子どものために親が選んでくれた環境だったんだろうな。人間勝手なモノで、隣の芝は青く見えるの言葉通り、自分の持たざるものに価値を感じてしまうモノ。

当たり前にあるということが、どれだけ幸せなことか。

マスクが欠かせない今だからこそ、その大切さが滲みるな。

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