2拠点生活のススメ|第298回|価値が価格を決める!?

絵画やクラフトなどの作品価格は、どう決めるのが正しいんだろうか・・・。

材料費や経費、時間や手間、技術などいろんな要素があるんだろうけど、計算機をたたけば出るといったものでは無い。

ピカソの絵が何億円もするのは、今や投資的な意味合いもあるのだろうし、新しい作品はもう生まれてこないといった希少価値、そして何よりピカソというブランドに負うところが大きいんだろうな。

コロナになる前、事務所の半地下でギャラリーを開いていたことがあった。絵画や陶芸、家具、アクセサリーなど様々な作家さんが集まって、定期的にアートの地産地消というイベントを開催していた。なんちゃってオーナーだったけれど、幾らぐらいが妥当だろうかと良く値付けの相談をされたものだ。

そんな時はいつも、欲しい人は買うし、欲しくない人は買わない。価格というのは自分の作品の価値だから、買いやすい価格とか、人が付けている価格とかあまり考える必要は無いんじゃないかなどとアドバイスしていた気がする。

実際、スーパーの商品のように安いから売れるということも無かったし、あまり気の無いお客様でも、その作品のバックボーンやコンセプト、また飾り方の提案などをすると、買って頂けるということも良くあった。特にアート作品を買い慣れている方は、価格に関係無く、自分の好みや価値に合えば買っていかれたものだった。


こんな偉そうなことを書いておきながら、実はこの週末のイベントに向け自分の作品の値付けに悩んでいる。いざ自分のこととなると毎回悩むものなのだ(笑)。

価格が安いから売れるというものでは無いのは分かっているけど、徳島で初のお披露目ということも有り、一人でも多くのお客様に連れて帰ってもらいたい。そんな思いが余計に悩みを深くする。

自分の作品を眺め、改めて価値を問うてみる。さて、どうしたものかな・・・。

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