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2拠点生活のススメ|第137回|コンビニの謎

夕暮れのコンビニで、店内は空いているのに、駐車場はいっぱいなんてことに最近よく遭遇する。

車を止めて、どこかに出かけているのかと思いきや、みな車の中にいて、カーナビでテレビを見たり、携帯をいじくったりして、時間を潰しているように見える。スマホの灯りで青白く顔だけが照らし出された様子は、ちょっぴり不気味にも見える

これってどういう現象なのだろうか。家に帰りたくない事情でもあるのかな。

確かに車というのは、一人になれる空間なので、落ち着くというのは分かるけど、車内に浮かぶ青白い顔がたくさん集まっているのは不可思議で、これは何か社会現象的なことがあるのかも知れない。

気になったので、グーグル先生に聞いてみると、いろんな意見が見つかった。


「子供の習い事の送ったあと、家に帰るのも中途半端、買い物も不用というときに車中で過ごしてます。」

子どもの送り迎えで時間つぶしという人、けっこう多いみたい。

「例えばね、ちょっと仕事帰りにコーヒーショップやカフェでお茶を1人でするとかってあるだろ? 知り合いのいない場所とかで数十分~1時間ぐらいをゆっくり過ごす。1人でいる時間と言うのが必要な人がいるんだ。自分の家に書斎のようなものがあって閉め切って、誰からも干渉をうけない空間と時間がある人ならそれでも良いけど、日本の住宅事情ではそういったものを誰もが持っている訳でもない」
「家に帰る前に気分転換でちょっと一息つきたいんです。昔は夜までやってる喫茶店もあったけど、今はファーストフード店位しかない。お酒や食事までしたいわけでは無いのでレストラン、居酒屋は無し。家にさっさと帰ってコーヒー入れた方が安上がりなのはわかっているけど、コンビニでコーヒーやスイーツ買って車の中でラジオ聴きながら食べるのも至福の時なんですよ。」

なるほど、やっぱり一人でゆっくりしたいということか。車というのは落ち着ける一人部屋なんだ。

「スーパー、ドラッグストアなどについた時、丁度興味のある番組、ニュースなどがやっていて、キリのいいところまで見て行こうと思うことがある。」

なるほど、テレビね。

「携帯やPCでの連絡が多い、そんな仕事をしています。買い物をして座席で連絡しています。長時間ではないけれど、ちょっと込み入ると20分くらいはいる。」

そうか、モバイルワークはあるかもね。運転中は連絡取れないから、落ち着いて返事したり、メール確認するのに時間がかかるというのは分かるな。


こうして見てみると、お金がかからず一人で居られるところが最近は少なくなったのかも知れない。コンビニなら、飲み物もトイレもあるし困らない。

たくさんの車が止まっている理由が何となく見えてきた。

よく考えると、車というのは確かにコロナの感染リスクも無いし、安心できる。

コンビニは、街のホッとステーションなんてキャッチコピーがあったけど、時代を反映する鏡でもあるんだな。

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