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2拠点生活のススメ

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#暮らし

2拠点生活のススメ|第344回|古いコートを脱ぎ捨てて

noteを本格的に始めて、知らぬうちに1年が経過していたようだ。 このマガジン以外にも、いくつか書いているので自分でも把握できていなかった。家に居ることも多くなり、ライフワークとして「書く」ということに磨きをかけたい。そして、それが少しでも誰かの励ましや勇気になればいいな、そんな気持ちから始めたnote。 飽き性の自分としては、よく1年続けて来れたなとも思うし、コロナ禍で仕事も減り、何とか日々の生活をnoteで埋めて来たようにも感じる。分かったようなことや、偉そうなことも

2拠点生活のススメ|第240回|理屈なんかいらない

暮らしの中で、自分が選び取っていると思っていることでも、実は知らぬ間に選択させられているということがある。 ITを多用したビジネスは、ますます巧妙になっているし、多様性や民意というものが何でも正しいという訳でも無い。今や正義なんて怪しいモノだし、有るのは損得や忖度ばかり。誰かの思惑に操られていると感じることも多い。 そういう意味では、もっともっと肌感覚というのか、自分の感性を信じなきゃと思うようになった。偉い人や企業の言う、まことしやかな理由や理屈なんて、もうウンザリ・・

2拠点生活のススメ|第142回|ご機嫌いかが?

手紙の書き出しは、「元気ですか」より「ご機嫌いかが」の方が好きだ。 「ご機嫌いかが」は、心の状態に重きを置いている気がする。50も過ぎるとカラダにガタが来るもんだし、機嫌良く暮らしてさえすれば心配ないと思うからかもしれない。 それに「機嫌がいい」には、笑顔が見え隠れするところがいい。 ・・・とはいえ、日々機嫌良く暮らすのは、なかなか難しい。「足るを知る」といった気持ちが無いとなかなか保てないものだ。世の中で氾濫する「炎上」やトラブルといったものは、機嫌の良くない暮らしか

2拠点生活のススメ|第119回|ベースをしっかり、あとは思うがままに

何かを考えるときって、まず情報を集めますよね。 いいアイデアにたどり着くには、ただ闇雲に情報を集めればいいというものではなく、情報を集める前に、まず準備が必要だという話を聞きました。 料理に例えると、情報は素材、考えるは料理すること。しかし素材だけがあっても料理はできないので、まな板や包丁といった調理道具が必要。つまり「考えるための土台」がそろっていないと、ほとんど調理ができず、きちんと考えることができないということらしい。 情報というものは、そのままでは使えないので、

2拠点生活のススメ|第115回|時間の錬金術

思いつきで行動するくせに、今すぐ何とかしたいなどと思う。 ・・・といえ世の中には、準備に時間の掛かるものがたくさんある。ご飯を炊くには小一時間掛かるし、お風呂に入るにはお湯を張る時間がいる。 例えば、noteを書く前にご飯を炊いておくと、炊ける時間は気にならないが、ただ炊けるのを待つ時間は長い。かといって、何かに熱中してしまうと、湯気で部屋がかすむほどお湯を沸騰させてしまうなんてことも起きる。 時間というのは、誰にでも平等に刻まれるモノだが、その長さの感覚はなぜにこうも

2拠点生活のススメ|第105回|ちょうどいいボリューム

徳島にいるとき、午前中はだいたいラジオをかけている。 まあいえば暮らしのBGMというところか。音楽がかかっているときには何も感じないのに、ニュースや天気予報は、気になってパっと頭に入ってくる。逆にどうでもいいのに通販情報などが始まると耳障りですぐに気がつく。何かをしながら、なんとなく聞いているだけなのに、気になることはちゃんと認識できるんですね。 朝起きるとすぐにモーニングノートというものを書くのだが、このときには、かすかに鳴っているレベルのボリュームに落とす。ネットを見

2拠点生活のススメ|第100回|毎日note100回を振り返って

今日は本格的にnoteを書き始めて100回目になる。100日前、一番最初に書いたのがプロフィール記事。今読むと、何だかいかにも気取った紹介文のように感じて、恥ずかしくなる。 50代のココロとカラダにこびり付いた錆びや、惰性で続けている良くない習慣をすっきりリセットして、これからは健康的に、機嫌良くストレスフリーで生きていきたい。そんな思いから、2017年より徳島市との2拠点生活を開始。日々の暮らしの中でサーフィンを楽しみながら、自分が面白いと思うことだけを手がかりに、仕事や

2拠点生活のススメ|第96回|2拠点生活ならではの特権

拠点が2つあるので、それぞれで使う物がだいたい2つあることになる。 例えば歯磨き粉や胃腸薬、インセンスなど、同じメーカーの同じ物じゃないと嫌というも物もあるが、わざと違う種類のものを使う方が楽しいという物もある。 最近、沼にハマりつつある万年筆も、セイラー製とプラチナ製、二カ所それぞれ違う物を置いている。使っているインクも同じブルーブラックなのだが、メーカーが異なるので、色も微妙に違う。さらにペン先のしなりや幅も微妙に変えている。近頃この2本のおかげで、場所移動する楽しみ

2拠点生活のススメ|第95回|どちらも帰る場所

徳島に拠点を開いて3年になる。 最初は、訪問者として徳島に行く、川西の我が家に帰るという意識だったが、最近では、どちらも帰る場所になってきた。 昨日、徳島から帰ってきたのだが、ベランダに出てタバコをふかして見る川西の風景は、当たり前だがいつもの我が家の景色。・・・とはいえ、ああ我が家に帰ってきた〜というホッとした気持ちと言うより、ちょっとコンビニに行って帰ってきたといった感覚。逆に徳島に帰ったときも、まったく同じで、お〜久しぶりに来たな、なんていう気持ちでも無く、同じよう

2拠点生活のススメ|第94回|幸せの在りか

毎朝、朝食にキウイを食べるのだが、まず買ってあるキウイの中で、一番熟して甘そうなものを触りながら一つ選ぶ。 熟したキウイというのは、柔らかいので皮むきが結構やっかい。ピーラーはとても簡単で便利なのだが、こうした柔らかいキウイには通じない。仕方なく包丁でむくのだが、これがまたなかなか手強いのだ。 キウイを優しく持って包丁の根っこで皮と身の間ギリギリに刃を入れる。キウイをゆっくりと回転させながら、同時に焦らず刃を進める。皮はある程度固く、中身はゆるゆる、このギャップが問題。こ

2拠点生活のススメ|第74回|大人の時間はなぜ短いのか

今日は、私の59回目の誕生日。 もう、そんな歳になったのかと自分でも驚きを隠せない。 カラダの方はいろいろガタがきているが、案外中身は若い頃と大して変わっていない気もする。成熟した大人という気もまったくしないし、子どもみたいにウンコネタで爆笑したりもする。 外見や年齢は、しっかり大人でも、頭の中はたいして変わらないものなんですね。 しかし、30歳を越えた当たりから、急速に1年が早く感じるようになった気が。この間50歳になったと思ったら、もう50代も終わりなんてウソみた

2拠点生活のススメ|第70回|他県ナンバーですが徳島在住です

奥さんの仕事も有って、約1ヶ月ぶりに徳島に来た。家のすぐ近くの交差点に高架橋が架かっていたり、少し風景が変わっていたが、いつもの徳島という感じ。 馴染みのラーメン屋で遅い昼食を済ませ、メガドンキへと向かう。 先日のPCR検査で陰性だったとはいえ、やはり緊急事態宣言中に神戸ナンバーでウロウロするのは気が引けるし、せっかく徳島に滞在しているのにそんなモヤモヤした気持ちを引きずりながら暮らしたくない。 そんな思いから、ずっと拒んでいた「他県ナンバーですが徳島在住です」のマグネ

2拠点生活のススメ|第58回|路地がスキ

路地がスキだ。 せせこましくて、雑然としているが、そこには人の匂いがあり、なんとも言えない安心感がある。そして、ネコに出会う確率が高い。猫にとってもきっと安心できる場所なんだと思う。 誰かが見ているテレビの音、晩ご飯の匂い、発泡スチロールに植えられたたくさんの植物、通りをただ眺めて座っている老人。そんなもののひとつひとつが、懐かしい記憶を呼び起こしてくれるようで、愛おしくなる。 ただ、よそ者にとっては、人の家の中に勝手に入っていくような気まずさもある。 住人の姿は見え

2拠点生活のススメ|第46回|いい音と暮らす

いい音というのは、人によって感じ方が全然違う。 高いワインが必ずしも自分の好みに合うとは限らないように、高価なステレオ装置の放つ音が、絶対的にいい音という訳でも無い。自分にとってのいい音を見つけるのが一番大事なのだが、それがなかなか難しい。 ただ暮らしの中にいい音があるだけで、暮らしは何倍も潤う。 今日のnoteは、そんないい音と暮らしについて考えてみた 居心地のいい音とは解像度が高く、研ぎ澄まされた音。パッと聞くとすごくいい音に聞こえるのだが、一つ一つの音の鮮明さに