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MEMBER自己紹介 vol.4 林 眞帆

1. はじめに


こんにちは。林眞帆です。
大学卒業後、IT企業で採用・人材開発の仕事をしていましたが、2015年夫の海外転勤に伴い、ようやく手にした大好きな仕事を手放し、会社を辞めて、イギリスに4年間住んでいました。
イギリスでは、自らの意思に反して海外に住みキャリアに悩んでいる多くの女性に出会い、世界中のキャリアに悩む女性に向けたワークショップの開催やカウンセリングといったキャリア支援を始めます。そんな中、CAREER MARKに参画、2019年に帰国した後は、転職活動を経て、再び企業において採用・人材開発の仕事をしながら、現在もキャリアに悩む方々のサポートを続けています。
夫と2人の子供の4人家族。「もう一人自分がいればいいのに!」と心底思う毎日バタバタの充実した生活を送っています。

2. キャリア支援を始めたきっかけ/キャリアは失っていない継続している


海外でキャリア支援を始めた私ですが、私自身もイギリスに住んで間もなく、妻でもない母でもない自分を失ってしまったような喪失感を感じるようになります。今まで旧姓で積み上げてきたもの、社会とのつながりを失ってしまったような感覚です。長い人生の数年だからと自ら会社を辞めることを選択した私でさえも感じたアイデンティロス、周りをみると自分の意思に反して仕事を辞めて、自らのキャリアに悩んでいる女性たちが多くいることに気がつきました。
そんな時「キャリア研修を海外に住む日本人にやって欲しい」という友人の一言から、キャリアのワークショップを開催したことがきっかけとなり、キャリアに悩む世界中の女性に向けたキャリア支援を始めます。
たくさんのキャリアの悩みを聞いてきました。
キャリアの断絶。家族優先で自らのキャリアは後回し。ビザの関係で就労できない。オンラインでの就労継続が認められず退職。休職制度がなく退職。帯同パートナーの会社による妻の海外就労禁止。夫を支えるのが妻の仕事だと会社から言われる… それぞれ状況は様々ですが、パートナーの転勤により自らのキャリアに悩んでいます。
一方で、悩んだ後、自らのキャリアへの自信を取り戻し、就労の有無に関わらず海外でイキイキと輝いている姿も見てきました。本が一冊書けるぐらいの豊かな経験をしています。決してキャリアは断絶しておらず、日本にいては得られなかった多くのものをインプットしアウトプットしています。それは、まさに先が読めない正解のない世の中で、その後のキャリアの糧となるスキルを、経験から身に付けていると私は考えています。
それでも、日本に帰国後には、また大きなキャリアの悩みを抱えます。多くの場合、日本の社会は、海外で自らのキャリアを自らの力で再構築してきた期間をブランクと捉えているため、社会復帰に高い壁が立ちはだかります。

3. 「日本の社会をより良くしたい」という想い


私自身の帰国が見えてきた時、海外にいる時だけでなく帰国後も継続して一人一人をサポートしていきたいという想いと同時に、日本の社会が変わらなければ今の状況は根本的には何も変わらない、多様なキャリアを受け入れられるような日本の社会に、日本の社会をより良くしたいという想いが芽生えました。
そこで、少しでも企業や国を巻き込んでいけたらとCAREER MARKに参画します。
そして昨年の春、同じ想いを持つDual Career Anywhere代表の加治屋さんから連絡を頂いて、実際にお会いして話が盛り上がりました。この想いをどうやって形にしていくかから始まり、今は5人の仲間とともに、やれることを模索しながら、少しずつですが「世界中・日本中どこにいても夫婦が共にキャリアを重ねていける社会」の実現に向けて動き始めています。

4. 計画的偶発性


私の好きな考え方に「計画的偶発性理論(Planned Happenstance theory)」があります。キャリアの80%は偶然で決まります。でもその偶然をあたかも計画しているかのように引き寄せる。やりたいという想いをずっと持ち続け、アンテナを張って行動しているといつか機会がやってきます。私が今Dual Career Anywhereのメンバーとして関われているのも、まさにこれだと思っています。数年も前の話ですが、副代表の鎌田さんとの出会いは、代表の加治屋さんが過去に立ち上げたコミュニティ内で知り合いました。ご縁を作ってくれた加治屋さんとご縁でつながった鎌田さん、そしてそれぞれのご縁から出会った鳥海さん、石光さん、加藤さんたちと、今こうやって同じ想いで活動できているのは、全員が想いを持ち機会を引き寄せつかんだからだと思っています。
だからこそ、想いを持って少しずつでも行動を続けいくことで、いつかは何かが変わる、変えることができる、そう思っています。


プロフィール

国家資格キャリアコンサルタント/ウィメンズキャリアメンター
IT企業にて10年以上、採用、人材開発に携わる。2014年夫がイギリスに赴任。1年間完全ワンオペを経験後、2015年会社を退職し、子供2人とともに渡英。
イギリスにて、キャリアのワークショップやキャリアカウンセリングなどを通じて、世界中のキャリアに悩む女性のキャリア支援を行う。
イギリス滞在中より、CAREER MARKに参画。
2019年に本帰国後は、キャリアに悩む方々のキャリア支援を継続しながら、転職活動を経て、再び企業にて採用や人材開発に携わっている。




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