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世界に新しい蛇口とトイレが生まれる日。【古本屋開店日記04】

おはよう、世界。
快晴、快晴、快晴なり。2023年5月開店 の DUAL BOOKs が、快晴なる小樽は銭函エリアの春香山のふもとからお送りします。

お手本みたいな快晴

古本屋開店日記01 で整理して、そして驚愕した「設備屋さんくるまでやることリスト」。そのほとんどをクリアして、本日3月28日、無事に設備屋さんをお迎えしております。おめでとう家族。ありがとう家族。

トイレ内装は、漆喰(仕上げ)があとすこーし足りずに完璧のちょっと手前ですが、かなりの仕上がり度に!元来、細かい作業が得意な妻も、スケジュールと家事におわれながらなので、さすがに神経すり減らしておりました。難しいカドをかなりのクオリティで仕上げたのですが、やったことのない私は「おーきれーすごーい」しか言えませんでしたね。その労苦がお分かりになるお方、ぜひトイレにいった際には見てやってください。

養生もとり、その美しい姿が露わに・・・!
このカドの仕上がりが難しい!(らしい)

そしてトイレ前室。洗面カウンターを設置して、洗面器と蛇口も設置しておきました。洗面器も蛇口も、「置き型」というカウンターの上に置くタイプのものを頂戴してきたのですが、デザイン的には絶対「埋めた」ほうがかっこいいだろうということで、洗面カウンターに大きな穴をあけ(これは手伝いにきていただいた大工のワタナベさん(仮名)が、お手製定規&トリマーでやってくれました)、カウンター下部に蛇口をつけるための隠れカウンターをつくり・・・と、まぁ、なんとかOK。あ、その様子は 前回 書いてましたね。すいません。そしてそして、蛇口を設備屋さんが固定しちゃう前にやっておきたかったのが「タイル貼り」でございました。こちらも、住宅棟キッチンでの経験を有する妻の担当。配管後=洗面器&蛇口固定後だと、どうしてもやりづらくなる部分があるので、これはぜひとも目地埋めの手前まで(接着剤で貼るところまで)はやっておきたかった。はい、やりました。妻が。やってくれましたよ、妻が!四角のタイルではなく、ハチの巣状のもの(形状のとおりハニカムというらしい)をえらんだので、面付(っていうのか?)やらなんやら、かなり苦労したもよう。でもやってくれましたよ、さすがです。

タイル用の接着剤を塗ってタイルのシートを貼る。
のは、進みやすいのですが、
このあとの細かいところがタイヘン・・・
(蛇口周りとかカドとか)
洗面器はウラからコーキングで固定。
タイル目地埋め後に、再度カンターオモテからコーキングでとめます。
(洗面器の水平をキープするためにポップな豚も活躍します)
はい、ひとまず!もっとタイルで埋まりますが、
ひとまずこれぐらで十分。でかい鏡が活きますなー。


はい、次。キッチン&カウンター周辺 はワタクシの担当。シンクと作業台がセットになったカンターをつくる予定でしたが、ガス湯沸かし器とシンクの位置関係などを考慮して計画変更。シンクの台を独立してつくり、作業台は取り外し可能なシンプルなものに。お客さんのカウンターとキッチンを隔てるアレ(名称不明)にも追々タイルを張るので、見切り部分も考慮する必要があるし、ガスや給水の配管も考慮しなきゃだし、けっこう細かい気遣いがありました。あと、湯沸かし器も前日にギリギリ届いたので、ざっと設置。直射日光万歳な場所なので、このあとナニカ細工せねばですが、まぁ、ひとまずはOK。こちらも無事に完了です。

湯沸かし器の昭和感が結果オーライ。

そしてそして、配管工事のための 店舗1Fの片付け・・・。家の本(ダンボる15箱ぐらい)、古本屋の在庫(60箱ぐらい)、その他あれこれ細かいものでちらかっていた1F・・・。改めて仕分け&配置換えをして、配管作業スペースを確保するのに、これまた丸一日必要でした。

これでも劇的に片付いたのです。

でも、苦労の甲斐ありまして、開店に向けてどこに何があるのか、どのくらい本の在庫があるか、そして、どのくらい入力・値付けをしていないのか・・・がわかったので何よりでした。人間、どんだけ大変でも「どれくらい大変か」がわかれば、なんとかなりますからね。なんなら、大変さなんかわからなくたって、

「どれだけ大変でも別に死にはしない。
というか、死んでもそれはそれでかまわない。
だから、ぜんぜんよゆーで乗り越えられる。」

という(根性ではなく)軽やかさがあれば、人間やれますからね。それが ニーチェの言う運命愛 であり、上々颱風が歌い上げる  IT'S ALL RIGHT です。

ま、そんなこんなで、今日・今・ナウ、設備屋さんがどしどしと配管工事を進めてくれています。今日、世界に、水がでる蛇口が生まれ、水が流れる新しいトイレが生まれる のです。蛇口をひねれば水が出る。これはほんとーにすごいことです。インフラにつながる瞬間、それは感謝の瞬間です。先代、社会への感謝です。こうして、私たちはスープラ(※)で、社会を豊かに生きていくことができるのです。このインフラとスープラの循環構造を体感できる、それもDIYの大事な醍醐味のひとつですね。
※インフラを、社会を支える下部構造と捉えたときの上部構造のこと

はい、今回の、DUAL BOOKs がお送りする古本屋開店日記はここまで。また次回は、トイレも使える、珈琲も淹れられる、そんなお店からお送りすることになるでしょう。次回もお楽しみいただければ幸いです。それではまた、素敵な日々の素敵な隙間でお逢いしましょう。Chao!

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