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お金がたまる思考法

お金の余裕は心の余裕

今回は「お金」についての話。
自分の実体験、また、転職をお手伝いする中で、やっぱりお金は大事だと感じます。
人材紹介を生業とする身として、転職で一番大事だと思うのは、「自分が何をしたいのか?」を見つけて、そこに情熱、パッション、志を注げる環境を見つけることです。それが、個人が生き生きと働き、日本が元気になる、と信じています。
ただし、どんなに熱い思い、高い志を持っていても、ずっとボランティアで仕事をすることはできないですし、年を重ねれば結婚したり、子どもができたり、家を買ったり、親の介護をしたり…と、夢ばかりを語っていられない、というのが実情です。
転職をご支援していて、「この仕事がしたい!」と思っても上記のような制約で転職を断念せざるを得ず、悔しい思いをされた方も多くいましたし、逆に夢を取って奥さんと離婚したり、という方もいました(これはかなりレアケースですが…)。
そう考えると、若いうちからしっかり資産形成をしていくことで心理的な余裕を確保し、やりたいことにいつでもチャレンジできる状態を作っておくことが大事になります。
私自身も、決して転職を意識していたわけではないのですが、たまたまある程度の余裕貯金があり、独身でもあったので、比較的容易に決断ができたと思います(もちろん前職を辞めることに大きな不安はありましたが)。お金の余裕があったことで心理的余裕がかなりあったことはアドバンテージでした。

そのお金、投資?それとも浪費?

では、どうやってそのお金がたまっていったのか。
今でこそ、ちょっとした投資ブームで、NISA(少額投資非課税制度)、IDECO(個人型確定拠出年金)などを開始している方も多いと思います。私も今はやっています(上記に加えて不動産投資や投資信託、仮想通貨などもやっています)が、転職をする2019年時点では何もやっていませんでした。しいて言うなら、若手のころに個別株に手を出したのですが、アベノミクスで上げ相場だったのに数十万円の損失を出して、もう怖くなってそれ以来個別株はやっていません(涙)。

勿論、今からお金を貯めよう、増やそうという場合には、NISAやIDECOなどリスクの低いものから始めるのがベターです(始めるのは早いほうがいいので、まだやっていない人は是非すぐにでもやってください)。
しかし、それも億劫だ、という方も多いと思っています。家計簿をつけるとよい、ということをいう人もいて、私もそうだと思うのですが、それも億劫という人もいます。そういう方はまず「お金を使う際の思考法」を変えるところからスタートしてみてください。
私がそれまでに持っていた考えについて、とある本を読んで「自分のお金の向き合い方にかなり近い!」と思いました。それは、レオスキャピタルの藤野さんの「投資家が『お金』よりも大切にしていること」と「投資家のみたいに生きろ」です。

「投資」と聞くと、「株」「お金儲け」というイメージを私も持っていたのですが、この本を読んで投資に対する考え方が変わりました。
お金の使い方は「投資」と「浪費」に分かれます。ちょっとした購買行為でも、それが「自分のため・誰かのためになっているか」と思えるのであれば「投資」、そうでないもの(例えば服の衝動買いやコンビニでのついつい買ってしまうおやつなど)は「浪費」。何かを買うときに一瞬でも「これは投資?浪費?」と考えるようになると、勢いで何かを買うということがなくなり、出費がかなり抑えられます。
また、投資というと「お金」に目が行きがちですが、「時間」についても同じです。その最たるものが「飲み会」です。大事な人との飲み会であれば、その人との関係がその後自分の人生にとって重要なのであれば、絶対に行くべき「投資」になります。一方で、どうでもよい上司に誘われて2時間も3時間もつまらない飲み会で時間を「浪費」することになります(また飲み会であれば数千円単位の浪費にもなるでしょう)。
特に「時間」は誰にでも平等に与えられた有限なものです。嫌なこと、気が向かないことに時間を取られるのはもったいない!趣味、読書、スキルアップ、ジムなどの自己投資の時間に使ったほうがよいでしょう。飲み会を断る勇気が必要かもしれませんが、断り続けていると「そういう人なんだ」と認識してもらえるようになるので、ぜひトライしてみてください。

私の例

ちなみに、何でもかんでもケチケチしよう、ということではありません。真に必要なものにお金と時間を使うべきです。例えば、デートなどで安いチェーン店に行ったら、付き合いたい(≒投資に対するリターン)と思っても、彼女の印象はよくなく、結果として浪費になってしまいます。
私も若いころを振り返ると、誘われた飲み会が「面白くなさそう」と思ったら、ほとんど参加せずにジムに行っていました。それが月に4回ぐらいあったので、それだけで3-4万円は節約できました。また、私は甘党で菓子パンなどをよく買います。とはいえ場当たり的に買えば、体にもよくありません。とはいえ食べたいので、仕事中に集中力が落ちる時間帯(大体15時ごろ)に「集中力を上げるため/仕事の効率を上げるため」=「自己投資」と位置付けて、適量を購入していました。
レオスキャピタルの藤野氏は、投資とは【エネルギーを投入して、未来から何らかのお返しを貰う行為】と言っています。今使おうとしているお金・時間が、何か・誰かのためになり、将来何かしら自分に返ってくるかどうか、ということを考えると、日々の充実度合いが変わり、かつお金もたまっていく、その結果、心理的な安心感を得られる、という好循環に入っていくと思います。
今では、
・通常の夕飯は妻の手料理ですが、記念日は「二人の関係を良好にする投資」ということで良さげなレストランでご飯を食べるなどメリハリを付ける
・物産展などで「地方経済をよくするための投資」と位置付けて特産品を買う
というように、「投資かどうか」を意識してお金を使っていて、無駄な出費になっていない、なんとなくいいお金の使い方ができている、と感じています。
まずは騙されたと思って、「投資か浪費か?」と考えるところから始めてみてください。

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