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大阪湾を中心とした経済圏の確立

大阪はここ数十年GDPが伸び悩んでいます。工場の海外移転やデフレなどの構造的問題もあるのでしょう。

東京との差は埋まらず、大都市でありながら、東京から見ると一地方都市に過ぎません。

主に大阪、兵庫、京都の3都市から成り立つ近畿大都市圏GDPでは71兆円です。東京1都だけで107兆円であることから、3府県を足しても負けています。いかに東京経済規模が大きいか実感しますね。

しかし関西圏は2025年の万博を機が転換点となりえるかもしれません。


2025年大阪万博、2029年IRが関西を国際的な観光市へと変えるかも

コロナになる前は大阪へ観光客が1231万人来ていました。

https://honichi.com/news/2020/06/08/osakagaikyaku2019/

ホテルの空室率が低下し、連日の満員。昼間は京都を観光し、夜は大阪のナイトライフを楽しむといった外国人がたくさんいました。
コロナ禍によって需要がピタっと止んでしまった訳ですが、コロナが明けたら観光客は徐々に復活するでしょう。

そして大阪万博です。
ニュースを見ると、大阪湾を中心とした海上交通が発展しそうです。関空から降り立ったら陸路を通らず夢洲にいく高速船や、淡路島をつなぐ船ができるようです。大阪湾を中心として、関西圏の経済を再構築すれば非常に経済も活発になるのではないでしょうか。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF061Z60W1A201C2000000/

大阪万博を機に、関西圏はより海外を見るべきだと思います。

大阪と東京を比較したGDPを出しましたが、結局日本全体のGDPが伸び悩んでいます。なので国内だけを見ていても意味がないです。GDPは30年間横ばいですから。

そのため関西圏は万博を機に、日本の一部というより、アジアの一部と考え、外向き思考で戦略を立てていくことが大事かと思います。
森岡毅氏の沖縄の話と同じですが、移動距離3時間圏内には3億人のアジアの人口がいます。日本の人をどうやって関西に呼ぶのかを考えるのではなく、アジアの人たちをどうやって関西に呼ぶのかを考える方が今後は生き残っていける可能性が高くなるかと思います。

来てもらった人たちをいかに効率的に輸送するかが重要

大阪岬町の深日港から淡路島洲本市の洲本港まで船で行く航路があれば、淡路島からすぐに四国へ行くことができます。四国へいくときいつも淡路島が長いんですよね。縦の距離が南北約53kmで、感覚的には大阪府を縦断するのと同じぐらいあるから、結構時間がかかるんです。大阪市から神戸を抜けて明石海峡大橋へ行って淡路島縦断なのでそれだけで軽い旅行です。
そこからようやく四国へ入って観光したりしていたら、日帰りじゃとてもしんどいです。
観光客って時間がすごい貴重なので、できる限り移動時間を減らしたい心理があるはずです。だから四国まではどうしても食指が届かない。

新幹線が通っている広島や岡山は中国地方ですけど、新幹線が通っているのでまだ行きやすいと思います。それに対して四国は非常に遠い。だから船が通ることで四国に行きやすくなると思います。
理想をいえば明石海峡大橋みたいに橋を通してくれるといいんですが、それは費用がかかりすぎるのでもっと需要が出てきたらですかね。

関西圏と四国を結ぶことができれば、関西の定義が広がります。徳島と香川はほぼ関西といっても過言じゃなくなるでしょう。そしてその都道府県で世界の需要を取り組む。
地方都市こそ美味しい料理や面白い観光地がたくさんあります。ロンリープラネットに掲載されていない場所を開拓したり、誰もいったことがない田舎にいって自分だけの体験をしたりとかも可能になるかもしれません。

関西圏を復活させるには海外からの観光客と、効率的な輸送手段だと思います。

大阪湾を中心とした10,50,100,150kmの同心円状の地図

関西圏は2025年を境に世界を向いて外貨を獲得するような戦略をすることで、より経済が活性化するでしょう。


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