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『全力疾走』①②の違いは?

人間の骨格は「実は、四つ足 仕様」だって知っていましたか?

トレーナーやボディワーカーをしていて、筋膜系の勉強をしてきた選手は、おそらく一度は目にしたことはある動画ではないでしょうか?


①『チーター』の走り

「頭部の安定性」に着目しながら、チーターが獲物を狙って走っている姿のスローモーション映像を見返してみると、、、

・頭がブレない
・前脚で蹴るときの背骨の曲がり(屈曲)
・後ろ脚で蹴るときの背骨の伸び(伸展)
・皮膚の余裕感(予備代がある)
・肩甲骨の動き(立甲の連続)

あらためて『背骨の動きの自由度』は大事であり
・腕は肩甲骨から生えている
・脚は骨盤から生えている

そのことを実感できると思います。

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ですが、実は”四つ足動物の走り方”には、チーターのように
①前脚主導で接地して重心をコントロールして後ろ脚で蹴って推進力を得るパターン
②後ろ脚を先に接地して推進力を得てから前脚で蹴ってコントロールするパターン
の2種類が、存在しています。

後者②のパターンの代表が馬であり、サラブレッドたちの見事な走りに見とれてしまう方も多いはずです。
同じ四つ足全力疾走の①チーター②サラブレッド(馬)では『走り方が根本的に全く違う』という事を覚えておいて下さい。

②『サラブレッド』の走り

2つの動画をよく見比べると、違いがわかると思います。

違い、分かりましたか???

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①『チーターの走り』の特徴
A. 前脚での接地→離地で脊柱を屈曲して前への推進力を得る
B. 後ろ脚で接地→離地で脊柱を伸展してさらに推進力を得る
という『2段階の加速パターン』が備わっていること。

②『サラブレッドの走り』の特徴
C. 後ろ脚で地面を蹴った推進力をさらに前脚でコントロールする
※ 450kg前後の体を支える脚(特に前脚)に大きな負荷がかかる。
という『馬力が無いと成立しない』という訳です。

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『人の走り』に置き換える

①②どちらにせよ『大前提』として

☑ 背骨に自由度があって、適切な動きができていること
☑ 二本足で走るときには脊柱の屈曲や伸展が"大きくなり過ぎる"と無駄なエネルギーを消費してしまう
☑ 多少の側屈や回旋が入ることで「うねり」のような力の伝わり方をして効率的にエネルギーを使えるようになる
☑ 筋トレをしていると固め癖がつきやすい

それから①②のタイプ別に分かれ

☑ 接地から離地までの重心のコントロール
☑ できるだけ重心が落ちないようにする
 ⇒ 伸張反射(バネの力)を使って高いポジションをキープ
☑ 肩甲骨と股関節を使いこなす

最後に、、、

「腕と脚がどこから生えているか?」を意識するだけでも、動きの大きさは変わってきます。例えば〔ただ腕を回してみる〕のと〔肩甲骨から回してみる〕のだと、明らかに肩甲骨から意識した方が大きく動く感じがします。
(更に言ってしまえば、鎖骨から動かすイメージが持てると、も~っと大きく動かせます。)

肩甲骨や鎖骨から動かすイメージが持てると『自然に体のローテーションが生まれやすく、体の固め癖がなくなりやすい』ので、そういったメリットもあります。
これは股関節も一緒であり、骨盤から動かす(左右の腸骨を動かす)イメージで走ってみるとわかりやすいと思います。

質問やお問い合わせは、三橋の公式LINEにてお願い致します。

https://lin.ee/OqR7UvB 


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