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逆上がりは5月で縄跳びは1月!?教え方の2大悩みが持つ属性の違い

こんにちは、データアナリストの小川知紘です。
突然ですが、皆さんは「○○ 教え方」と聞いて何を思い浮かべますか?

こちらは2021年に検索された「○○ 教え方」のランキングです。

すると「逆上がり」と「縄跳び」という、教え方を悩ます二大巨頭が見えてきました。
私もこれまで200人以上のお子さんに縄跳びと逆上がりを教えてきましたが、筋力や感覚、意識する場所が次々に変わるなど、出来るようになるには必要な要素が非常に多く、一人一人の段階に合わせた教え方が必要だと日々痛感しています。

またいざ教えようと思っても、縄跳びや逆上がりが出来るようになった時のことを思い出せず、難しいポイントが分からないという方も多いのではないでしょうか。

今回は「逆上がり」と「縄跳び」をテーマに、教え方自体の話ではなく、教え方の検索に着目し、それぞれの検索が持つ特徴についてヤフーの検索データから見ていきたいと思います。

練習する時期の違い

まずは検索された時期に注目して見ていきます。
そもそも逆上がりや縄跳びを練習する時期に傾向や違いはあるのでしょうか。 

こちらは「逆上がり 教え方」「縄跳び 教え方」それぞれの検索者数(推計値)を、月ごとに表したグラフです。

ピークは多少前後していますが、逆上がりは毎年5月周辺と10月周辺に検索が増え、夏と冬は検索が減っていることが分かります。
一方で、縄跳びは毎年1月に大きく検索が伸びる傾向が見て取れました。

ここまで傾向が揃っており、差が見られるのは恐らく学校の体育の関係でお子さんの練習する時期が揃っているのだと考えられます。そのタイミングに併せて、世の中の親御さんも何とか出来るように教えてあげたいと調べているのではないでしょうか。

また縄跳びの月を見てみると、2020年だけ5月に検索者数(推計値)が増えていることにも気付きます。
恐らく、こちらは新型コロナウイルスによる自粛の影響ではないかと考えられます。お子さんが家にいる時間が増えたことで一緒に練習する機会も増えたということなのかもしれません。 

検索する性別の違い

逆上がりと縄跳びを比較することで、練習する時期の違いが見えてきました。
では他にどういった違いがあるでしょうか。 

もしかすると教える側にも違いが見られるのではないかと思い、検索者の性別の割合を比較してみました。差分が見えやすくなるよう、運動関連の中で次いで最も検索されていた「自転車乗り方 教え方」も合わせて3つで比較をしてみます。

すると縄跳びは最も女性の割合が高く、次いで逆上がり、自転車の順で低くなっている(=男性の割合が高くなっている)ことが分かります。

最も男性の割合が高い自転車でも半数は超えていないため、女性の教える割合が全体的に高くなっていますが、
その中でも「縄跳びといえば女性」「自転車は男性」という暗黙の共通認識があるのかもしれません。

終わりに

今回は教え方の二大悩み「逆上がり」「縄跳び」について検索から傾向の違いを見てきました。データで見ることで、身の回りのことでも気付いていない傾向や面白い発見がありそうだなと感じていただければ嬉しいです!
興味をお持ちいただけた方はぜひDS.INSIGHTをお試しください!

最後に余談ですが、ぜひ今度鉄棒を見かけた時には逆上がりに挑戦してみてください!
子供の頃出来た方でも、感覚が全然違っていて驚かれると思います。
※怪我には十分ご注意ください…

 筆者プロフィール
小川 知紘(おがわ ともひろ)
2018年よりヤフー・データソリューションの立ち上げに従事。
現在はDS.ANALYSIS(オーダーメイドの課題解決サービス)にて、クライアントに対する分析企画・アナリスト業務を担当。
副業として、幼児教室の先生 と 事業会社でのデータ分析 を行う。
データ分析が身近に感じられるネタでnoteを投稿中。

twitterもやっています。ご連絡はこちらまで→@tomohogawa
他note記事→アナリストの分析日誌

※今回公開したデータを含め、ヤフー・データソリューションは、お客さまのデータを統計データとしたうえでデータの可視化や分析結果をご提供するサービスであり、個人を識別できるデータ (パーソナルデータ) については、お客さまから新たに同意をいただかない限り外部に提供することはありません

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