山口県庁からヤフーに出向⁉東京での3か月を振り返って―――
「船山くん、東京どう?ヤフーよ、ヤフー。東京よ?」
今年2月、当時の所属の副課長から唐突に打診があった。
最初伝えられた内容がいまいちよくわからなかったのだが、
徐々に私の理解が追い付き始めた時、素直には喜べなかった。
なぜか。
私は生まれてから28年間、
山口県以外の街に住んだことがなかったからだ―――。
2022年4月1日
天まで届きそうなくらい高い建物が立ち並び、
辺りは常にお祭りのように人で賑わう大都会東京―――。
年度の1日目、私は東京都千代田区にあるヤフーの本社ビルに来ていた。
この日は金曜日。
今日何があっても明日が土曜日というのは気持ち的に嬉しかった。
受付へと向かうエスカレーターを上がるとそこには飲食店がズラり。
奥には有名なコーヒー店もある。
生粋の山口県民である私にとってはこの時点でビビる。
正直言えば最初の羽田空港からすでにビビりっぱなしだ。
全身スーツ姿で来ていた私は、合流する予定の上長を受付前で待つ。
近くには何やら私と同じようなスーツ集団が10人程集まっている。
皆新卒のような超若い感じでもない。
僕の他にもヤフー出向者がいるのか・・・?
すると突然、目の前に男性が現れて声をかけられた。
「デジタル庁の方はコチラですんで!コチラへ!!」
いや、ちがう。私はデジタル庁の方ではない。
元気に誘導してくれるその男性はとても明るい笑顔をしていた。
「あ、はい!」と思わず言ってしまいそうになるくらい爽やかな方だった。
私はその雰囲気に一瞬飲み込まれそうになったが、
勇気を出してデジタル庁ではない旨を伝えた。
が、その時の私の声は完全に裏返っていた。
めっちゃ緊張していたのだ―――。
ほどなくして私の上長と合流することができた。とても安心した。
ヤフー社員としての生活がスタートした記念すべき初日は、
声の裏返りから始まったのが印象に深い―――。
私が県から与えられたミッションは、
自治体DXが注目されているいま、
山口県でもデジタル推進局を起点として様々な施策が展開されている。
そこで、山口県デジタル推進局デジタル政策課の職員として東京のヤフーに出向し、デジタルノウハウとデータ分析能力を養い、県へアウトプット!
と、簡単に言えばこんな感じになる。
なかなかに難しいミッションだ。
だが全国的に注目されている分野の渦中にいるというのは非常にやりがいを感じる。
ヤフーでの業務内容は多岐にわたるが、
ヤフーの保有するビッグデータを活用したセルフリサーチツール「DS.INSIGHT」を通じて、全国の自治体におけるDXを支援することが主な業務となる。
4月は同じ部内の社員さんの商談に同席させていただく形で、DS.INSIGHTについて学びを深めた。
当たり前だが、社員さんたちは商談が非常に上手い。
DS.INSIGHTの基礎知識は、社員さんの商談を聞いていると自然と理解できるようになった。これが民間企業のトーク術というものかと、公務員にはない魅力に驚嘆した。すんごい。
そこから機会をいただいて、私がメインの話し手となって商談を数件任せていただき、5月以降はDS.INSIGHT導入後のフォローアップ研修も講師役をさせていただいた。
大勢の知らない誰かに何かを教えるというのは中々得られる経験ではない。
加えてDS.INSIGHTを実際に施策に反映している自治体の事例記事を作成して、HPに事例紹介として掲載するような業務を任せてもらった。
他にも、ヤフーで開催するオンラインセミナーの運営補助や講師としての登壇、というふうにこの3か月、毎月新たなミッションが与えられている。
毎月、毎日が新鮮なことの連続だ。
この記事が好評いただければ定期的に書かせていただきたいなぁと思う。
仕事内容や山口県での取り組み、データ分析についてなど、話したいことはたくさんだ。
田舎公務員の都会奮闘記的な感じで読んでもらいたいなぁと思う。
公務員特有の堅い記事ではなく、
みなさんが気楽に暇つぶし程度に読める記事をお約束して、また次回(^^)
※本記事の内容は公開日時点の情報です。
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