歯科学生のポリクリ奮闘記〜全身麻酔編〜
こんにちは!
Kazuです
今回はryoji君にこのnoteの場をお借りして、ポリクリ(病院実習)中に学んだこと、感じたことを書かせてもらおうと思います
その前に、ポリクリってなに??
一般の方はもちろん、医療系の学生の方も疑問に思ったことがあると思います
正直、僕も詳しく分からずに使っていました😅
「ポリクリ」とは
Poliklinik(ポリクリニック)
:ドイツ語で医学部や歯学部の学生が病院での臨床実習をすること、が由来らしいです
医師、歯科医師を目指す学生にとって
それまで紙面上で学習してきた知識を
初めて臨床の現場でより深く学習できる貴重な経験をさせてもらう機会なんですね
患者さんのご協力のもと、良医を目指すためこの貴重なポリクリを有意義なものにしていきたいと思います!
さて、本題に戻ります
今回は「全身麻酔」についてです
全身麻酔って歯科の治療でも行うことがあるの?
と思った方もいらっしゃると思います
答えは、
あります
例えば、
・歯科の治療が恐いので全身麻酔で記憶も痛みも無く治療して欲しい!
・嘔吐反射(オエっとなる)が強いので全身麻酔で治療して欲しい!
・上の顎と下の顎の親知らずを一気に一回で抜きたいけど痛みや刺激が強そうだから全身麻酔でしてほしい!
など理由は様々です
そんな全身麻酔の見学をさせてもらったので、
自分の勉強のためにも今回の全身麻酔での治療について書いていこうと思います
※患者さんを特定できるような内容は無く、一般的な全身麻酔の流れなどを紹介しています。多少、刺激の強い内容もありますので苦手な方はご注意下さい。
〜全身麻酔のおおまかな流れ〜
問診:術前の体調チェック
↓
心電図や脈拍、血圧計などのモニター機器の装着
↓
麻酔導入(例:プロポフォール)
↓
筋弛緩薬投与(例:ロクロニウム)
↓
酸素や麻酔を維持するための管をつける
↓
吸入麻酔による麻酔維持(例:セボフルラン)
↓
歯科治療(例:親知らずの抜歯)
↓
麻酔から覚醒
↓
個室で少し休み、全身状態を確認してから帰宅
という流れで行います
※治療の種類や不安の程度により麻酔方法は変わります
まず、全身麻酔下で治療を受けておられる患者さんを見学させてもらっている最中の率直な感想として、、
正直に言います!!
こわい!!!(※僕の個人的な意見ですよ!)
歯科医師になる側がこんなこと言っちゃダメだと思いますが、、
こわい!(笑)
いくら意識や記憶が無いからといって
のどに管は入れられるし
モニターでしっかり全身状態を管理されているけど、自分ではどうにもできない
ほんとこんなこと言っちゃダメだと思います
自分はしたくないと思いました。。
でも、だからこそ
患者さんは全身麻酔下で歯科治療を受けると決意したことはすごいと思います。
また、歯科医療スタッフの方々もそれぞれの役割にそれだけ大きな責任があることを認識した上で医療を提供しているということに、本当に尊敬します。
しかし!
歯科治療も終わり、別室で全身状態の確認などを行った後、
もちろんですが、患者さんは治療の記憶や不快感は無く
元気そうに
「ありがとうございました!」
と言って帰られたのを見ると
あれ、全身麻酔ってこんなあっさりなの?
となり
僕も親知らずが4本全て残っているのと、嘔吐反射がものすごく強い(😅)ので
全身麻酔の選択肢もありかなと思いました
僕のように嘔吐反射が強かったり、侵襲が大きい処置をするときに全身麻酔で治療を受けようか迷っている方もいらっしゃると思います
全身麻酔は他の医科の処置でも行われ、
赤ちゃんからご高齢の方まで幅広く行われており
初めの問診から帰宅前の確認まで
歯科麻酔専門医がつきっきりで管理してくれるため、より安全な治療法のひとつです
また全身麻酔とは別に、
「静脈鎮静法」という方法もあります
全身麻酔との違いとして、
・意識はある
・うとうとした状態で治療を受ける
・のどに管を通さない
などが挙げられます
もし歯科治療が怖い方や、嘔吐反射が強い方は
かかりつけの歯医者さんや、大学病院の先生と
自分にあった治療法を相談されるといいと思います
以上、kazuによる、ポリクリ奮闘記〜全身麻酔編〜
でした
ryoji君のように面白くて素晴らしい文章構成能力は持ち合わせていませんが、
僕なりに一生懸命書きました!笑
最後まで読んでいただきありがとうございます
またお邪魔させてもらいます😊
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