文化的なギンザのお蕎麦屋さんのお話【DAICHI情報】
お蕎麦屋さんなのにギャラリー?小松庵総本家銀座
小さな作品から迫力ある大作が飾られた店内は一見するとアートギャラリー。清潔感のある白い壁と現代的なしつらえは、落ち着いていてモダン。
これがまさか、お蕎麦屋さんとは。
駒込に本店があり、開業してから100周年とのこと。
老舗のお蕎麦屋は銀座のど真ん中でなぜギャラリーと融合したのでしょうか・・・?
お蕎麦へのこだわりようがスゴイ
時期によって入荷する蕎麦粉の産地が異なり、お蕎麦の食べ比べができるのが面白いです。
私は花そばともう一品違う品種を頂いたのですが、まず耳慣れない「花そば」。麺の色は薄く緑がかっています。
こちらお花がまだついている状態で刈り取った実から作られたとのことで、かなり珍しくなかなかお目にかかれないお蕎麦だそう。
口に入れると、何とも言えないスーッとしたハーブ香。ガツンと来る感じはないですが、遠くに香るお花の気配。しかし青臭さはなく、まさに香りを楽しむお蕎麦でした。
イタリアン仕込みのシェフも居られるということで、他にもオリーブオイル仕立てやそば粉スイーツなど、そば粉の新しい可能性を探るメニュー開発にも力を入れられている様です。伝統を踏襲しながら既存の蕎麦屋の概念を覆して行こうという、開拓者精神に満ち溢れています。
お蕎麦屋さん×アート
本題にもどります。実は丁度先月2月20日から(2023年)4月16日(日)まで絵画を展示させて頂いています。
お話を頂いた時、お蕎麦屋さんと聞いてとてもびっくりしたのですが、お店に入ったら納得!和風の作品でなくても全然成り立つ素敵なギャラリーにさらにびっくり。
そばとアート、一見ミスマッチな二つの要素ですが「食」もれっきとした芸術です。よくよく考えたらちゃんと根っこは繋がっているんですよね。
「お蕎麦」というワードにずいぶん引っ張られていたんだなと、実際に食事を頂いて思う所がありました。
空間を一変させる魔法
小松庵さんの蕎麦はおなかを満たすためだけではなく、嗜む楽しみを教えてくれました。そしてその嗜みの洗練度を上げるのに、アートが一役買っているのではと思います。
展示物をかける前の真っ白な壁も美しくはありましたが、やはり絵がかかると蕎麦を冷水に浸した時の様にピンと空気が張り詰めて、自然と五感が研ぎ澄まされます。
元々オーナーは芸術に造詣が深く、人々の交流の場となるような店舗にしたいとの思いで2019年に銀座店を開いたのだそうです。
良質なお蕎麦と上質な絵画に囲まれた空間で花開く文化談義。それこそオーナーが銀座店で叶えたかった景色なのではないでしょうか。
現在2カ月おきに展示替えがあるので、行くたびに違った顔を見せてくれます。
展覧会は私の展示で16回目となります。
食と伝統と芸術を一度に楽しめるとっても欲張りな空間。もちろん作品は購入することができます。
フクロウをテーマに新たに制作した10点のペインティングと、過去の大きい作品が皆様をお待ちしております!
2/20~4/16 Naramix展"OWLS 2023"
3/27(月)ウクレレミニコンサート開催
私の実の弟はウクレレ奏者(ちなみに世界チャンピオン)ということで、ウクレリストDAICHIを招いてミニコンサートの開催が決定しました。
ウクレレとは思えないアグレッシブな奏法で、小松庵さんと同じく既存の概念を覆す!先着順のご案内です。お楽しみに。