見出し画像

親を憎めないチルドレン

僕の両親は今思えば、父母ともに毒親でした。

父は僕が産まれてすぐメンタルを病み
立派なモラハラ夫へ。
お前が産まれたから、と言われております。
 父の精神疾患は僕のせい
のようです笑)

母は幼稚なまま親になり
夫の悪口を僕に告げ口する毎日。
ね?ママ、かわいそうでしょ?」という具合。
当然、軋轢が生まれ夫婦喧嘩は日常茶飯事に。

僕は幼い妹に矛先がいかないように
潤滑剤や問題児、さまざまなものに擬態しました。
優等生になった日々もありましたよ。
とにかく家族の形を保つため必死でした。

具体的なエピソードはキリがないので
挙げませんが
精神的虐待はかなりありました。

それでも僕は自分の家族が理想と信じ
(母は父にころされるかもしれない……)
と思いながら家庭の平和を護ってきました。
子どもなりにね。
矛盾は見逃してください。
子どもの考えていたことです。


だからね、なんというか。
目に見える暴力だけが虐待ではないんですよ。
夫婦喧嘩をまざまざと見せつけられた幼少期など
それも心理的虐待らしいです。

そうですね、僕なんかは仲裁に入って
「お前は黙ってろ!」と邪険にされていました。

そういうのも入るのかな。

この心理的虐待の厄介なのが
自身が毒親育ちだった、アダルトチルドレンだった
と気づいたあと(気づくのが遅くなるのもある)
許す、許さないも出来ないんですよ。

体験談になりますが
どちらを選ぼうとしても無理なこともあります。

世の中いろんな情報が溢れています。
「子どもの頃の自分を癒してあげましょう」
「親を許す必要なんてありません」
「大人になった今だからこそ
 親に子どもの頃のことを伝えてみましょう」
どのアクセスも
ある人にとっては正解で
ある人にとっては悪手です


僕はこの先も、父に「あなたは毒親だった」と
伝える意思はありません。
(母は行方不明なので置いておいて)

それをしたところで僕の傷は癒えないし
せっかく落ち着いた父の心を波立たせるだけです。

願うことはふたつ。
どうか父が心安らかに寿命を全うしますように。
どうか妹が僕のようにならず幸せな道を見つけますように。

取り留めない言葉の羅列になりましたが
こういうアダルトチルドレンもいるよ、と。

あなたが悪いのではない。
親を憎めなくてもいい。
逆に許せなくてもいい。

でも残念ながら親は僕たちを癒してはくれない。
僕たちの親は癒し方がわからないのです。

これは悲観ではありません。
僕と僕の家族の事実です。

この記事が参加している募集

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?