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"次"がいつまでもあると思ってないか?

こんにちは。
私の住む兵庫県では高校生の県大会が終わりました。上位に勝ち残り近畿へ駒を進めた選手、このレースで引退する選手、メンバーに入れなかったり地区予選で破れ、夏以降の飛躍を誓う選手…立場や心境は様々だと思います。
今日は、そんな選手たちや、受験生なんかにも通ずるお話を思いつきで書いていきますね。

1.  "勝者"と"敗者"が生まれる世界で生きている

この世の中はいくら綺麗事を並べ立てたところで競争社会です。
・スポーツなら、結果や記録の優劣
・受験なら、合格と不合格
・就活なら、採用と不採用

社会で生きていく上でもスポーツの世界でも、常に数字や評価の優劣がついて回ります。恋愛や友人関係だって、好き嫌いの優劣がつきますし。
そうした中で、どんなことも進めば進むだけ勝者の数は絞られていきます。仲良くお手々つないでみんな一等賞なんて戯言は通用しない中で我々は生きています。

2.  次が用意されない勝負もある

さて、大事なのはここからです。
私は以前、出身高校にOBとして練習を観に行く機会が多く、よくメニューやレースに関しての相談を受けていました。
(というのも、当時の顧問の先生が生徒を一切重んじず、練習もメチャクチャな内容すぎて現役生から何とかしたいとの声を頂いたのがきっかけです。まぁその先生、問題起こして飛ばされましたけど笑笑)
そんなある日、インターハイ地区予選の目前ぐらいだったでしょうか、レースの振り返りを一緒にやってる際にこんなやり取りがありました。

高校生「後半苦しくなってからズルズル下がってしまったんで、次は粘れるように…」

わっき「いや待って?みんなさ、次は次はって簡単に言うけど、いつまで次がある前提でモノ喋ってるん?次までどれだけの期間があって、今何が出来なくてその理由が何で、今から出来ることやるべきことは何かをちゃんと考えな、今日と同じこと言うと思うで?ただ、3年生はインターハイ路線は今年がラストチャンスやで?次はないんやで?」

よく覚えてます。高校生には当時すんごく嫌な顔をされました。笑
しかし先日、その当時高校生だった選手と競技場であった際に
「あの当時は、言葉の重みがちゃんと分かってなかったけど、いざ引退ってなってから仰ってたあの言葉の重みがよくわかりました」
そう言われたのがめちゃくちゃ印象的であり、彼に心残りを作ってしまったのは私の未熟さだなと痛感しました。

3.  焦るのはダメ、無策はもっとダメ

かと言って、後がないからと自らを追い詰めるのも良くないことには変わりありません。

私は高2の春に調子を崩し、走れば走るほど陸上競技が嫌いになりかけた時期がありました。やっと練習で調子が出てきて、さぁ3年こそはインターハイ路線でやってやるぞ!と意気込むあまり、3年にあがる直前の春先で明らかなオーバーワークになり、足首の靭帯を損傷してしまいました。
左足に僅かでも体重が乗るだけでも痛む状態でしたが、その当時の私は「もう次がない」という焦燥感から、治療より痛みを誤魔化しながらの練習を選択してしまいました。
結果的に損傷箇所は回復が送れ、全く使い物にならない脚で凡走した私のインターハイ路線は地区予選で終わりました。
普通に考えれば治す選択が最良だったでしょう。しかし私は後がない『焦り』に負けてしまって、結果的に自分を追い詰めてしまい、ラストチャンスをふいにしてしまったのです。

ラストチャンスを逃したら、次のチャンスはどうやったって来ない。
私はその重みを県インターハイをスタンドから観ることで感じました。猛烈に後悔し、泣きました。
なぜ故障と向き合う選択をしなかったのか、なぜもっと早く周りに相談出来なかったのか、なぜもっと早くこの舞台で闘う為の取り組みが出来なかったのか、出来ることはいくらでもあったじゃないか…
私が今でも走っているのは、この後悔がきっかけです。ですがこれは美談でもなんでもありません。
焦る余りに大局観を失うのは良くないという典型例をお話したまでです。

次がない場面がくると、焦る気持ちも少しは必要ですが、それに追われて目的と手段がすり替わったり(例えば、速く走るという目的と練習するという手段)、いま自分のやるべき事を見失わないようにしないといけません。
かと言って、いつも次は次はと先送りにする精神でいると、課題解決がいっさい出来てないまま本番を迎えるか、本番前に躓きます。
さて、あなたの言う『次は~…』の中身、次までに何とかできる具体性がありますか?

4.  "次"を逃さないために、"次"を手にするために

これを読んでいただいてる皆さんそれぞれに、勝負の日や何かしらの期限ってあるんじゃないかと思うんです。ランナーなら目指す大会、受験生なら入試の日、就活生なら選考の日、社会人なら納期やプレゼンの日など…
自分なりの100%を詰め込んで準備しても、緊張はするでしょう。
ですが、自分の課題や伸び代と真摯に向き合った準備か付け焼き刃での準備なのかはちゃんと結果で現れます。

https://note.com/drwk0601tk/n/n57ca74a8bc5e

先週私が書いた記事ですが、これに書いたことに通ずるものがありますね。
これを読んでいただいてる皆さんがせめて、『何もできなかった、しなかった』という後悔を背負わないよう、自らの立ち位置や目標との乖離を多角的に捉えていくことで、毎日の取り組みを『出来ることはやった』『出せる全てをぶつけた』と言える時間にしてほしいなと思う次第です。
そしてどんなステージにおいても、何かしらに繋がる次を掴み取ってほしいと願っています。


長くなってしまいましたが、ご一読いただきましてありがとうございました🙇🏻‍♂️

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