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音大受験奮闘記ファイナル〜入試本番編〜

皆さんこんにちは!音大生のふくだです。

もうすぐ大学の夏休みも終わっちゃいます。大学生活ももう半年ほどで終わってしまうんだと思うと寂しさとか焦りとか色々な感情に襲われますね。音大生じゃなくなったらnoteの最初の挨拶なににしようかな…

さて、前回は入試直前の冬季講習までを書いてきまして、今回はいよいよ受験前日〜入試本番、発表までのお話です。


安藤先生に「入試前日にグループレッスン来ますか?」と言われ、参加したいです!と即返事をしたふくだ。

集合場所のホールに向かうと、そこにいたのは…

なんと冬季講習の時に会った打楽器男子の2人。

同じ安藤先生門下だったことをそこで初めて知りました笑

考えてみれば冬季講習のレッスン日は同じ先生である程度まとめられているので当たり前っちゃ当たり前なんですが。

そして始まったレッスン。

ホールを借りてのレッスンで、他の生徒たちが見守る中で、一人ずつ本番と同じようにスケールや基礎打ち、課題曲の指定を受け、演奏していきます。

他の人が緊張で震えながら演奏しているのを見て、伝染し震える手。いつも以上に上手くできなくなります。

まず全員の演奏が終わってからそれぞれの講評とレッスン。(だったはず)

他の人は表現など音楽的な面での指摘も受ける中、私は基礎のことがほとんどだった記憶。

そして結構怒られた。(それはみんなそう)

それでも当時の私はスーパーポジティブだったので、先生の叱咤激励を受けてやる気MAXで入試へ向かうのでした。

と、ここで試験について説明しよう!(前にも内容書いた気がするけど)

武蔵野音大演奏学科(打楽器)の試験は器楽コースとヴィルトゥオーゾコースというのがあり、前者が4日間、後者が5日間です。(当時)

ヴィルトゥオーゾコースというのは主にソロでの演奏家を目指す人向けのコースで、レッスンや試験の時間が器楽コースに比べてとても長いのです。(つまり練習する曲も増える)私の師匠である嶋崎雄斗先生はこちらの出身なので、私もとりあえず受けることにしていました。

安藤先生には入試前日のレッスンで反対されていましたが(ちゃんとした理由があってのことです。もちろん技術が追いついてないのもあった…)

「先生が反対するくらいならダメ元でいいっしょ!!!練習もしてきたしせっかくなら受けたれい!!!」と、強行突破(バカ)

そして、入試当日。ここからは私が入試後に書いた記録を元に書きます💪

1日目は楽典と聴音。どちらも座学の試験です。

勉強が割と得意だった私は中学生のときから楽典を勉強しはじめていたので(中学生編後半参照)、ここは余裕。普通の入学試験と同様に、冊子が配られて、問題を解いていく感じ。

聴音はリハーサルホールに小さめの長机が並んでいて、自由席。(おそらくピアノとの距離を好みに合わせるため。席決まってないのが衝撃だった。)そして長机なので隣の人が消しゴム使うたびに机が揺れてイラッとした記憶…笑

2日目は器楽コースとヴィルトゥオーゾコース共通の実技試験!

直前に10分練習したあと、二人ずつホールに入り、審査員の先生が並んでいる目の前で一人で演奏。当時はそういう環境で演奏してこなかったので怖かったけど、音大に入ると当たり前の環境です。

スケールと基礎打ち(2つ、5つ、7つ、9つ)の指定が書いてある紙を受験票と交換で受け取り、それを演奏します。

2人ずつなので、もう1人の演奏も聴き、自分も聴かれるヒリヒリした空気。受験前から顔見知りの先生がいるとニコニコと見守ってくださったり。

もちろん緊張はしましたが、こういう時だけ度胸のある私。というより開き直れる私。なんとか演奏終了。

3日目は初見視唱。

第一控室から5人ほどで呼ばれ、第二控室へ。そこで説明を受けて、1人ずつ楽譜を受け取り予見(譜読み)室に移動。3分ほどで声は出さずに譜読みをします。ここはもう必死。ほんとに必死。人生で1番集中した3分間。逆に長く感じます。そして試験場に移動。主和音と最初の音のみを鳴らしてもらい、歌って退場。

ビビりな私は視唱はずっと苦手で、高校の音楽の先生に「このチキン!!!」ってよく言われていました。その甲斐あって割とできた。

4日目は副科ピアノ。

第一控室から5人で移動し、第二控室で説明を受け、そこに荷物を置いて5分間の直前練習。本当はそのまま試験場なのですが、記録によると時間の都合上か第三控室があったらしい。怒涛の待機。
緊張するから早く弾かせてくれ…

一緒に第二控室に移動した人の1人が楽譜を忘れたらしく、同じ曲だった私に「ちょっと見せて」と頼まれて一緒に見た。本番はたぶん暗譜だったけど、その人は結局止まってしまってた…
器楽コースの人はここで終わり。あと面接もある。センター試験を受けていない人は国語と英語の試験もある。なんかことわざとか聞かれるらしい…

そして最終日5日目!ヴィルトゥオーゾコースの実技と面接。

同じ日程では打楽器は1人しかヴィルトゥオーゾを受けなかったので、私がトップバッター。めちゃくちゃ朝早かった。試験前に練習室を借りていたので練習ができ、気持ち的にはなんとか大丈夫でした。
進め方は器楽実技とほぼ同じ。
曲が当日指定と聞いていたのでその場で言われるものと思い込んでいたら掲示が出ていたらしく、その場で聞いた…「確認してないですか?」と先生に聞かれてひやっとした…

それでも、もともとその場で指定されるつもりで練習していたので、その時のベストは尽くせたと思います。本番終わって荷物が置いてある練習室に戻ったとき、自分のスネアを抱きしめて「ありがとう…!」って言ったりした覚えがあります。くさいな。

そして面接。
ほぼノーマークで準備せず行ったら、大学のモットー的なものを聞かれて答えられなくて焦った、、
その他は志望理由や将来についてなどの質問。どうやって来たか聞かれて「自転車です。駐輪場お借りしました!」って答えたらウケた。自然体が大事。

そんなこんなで終了!!

ほとんどの日に共通だったのが、最初の控え室には例の打楽器男子も一緒にいたので、話したりなにかとつるんでた。仲間でありライバルの存在は結構大きい…。

講習のときだったかもしれないけど、食堂のおばちゃんが「高校生?いいわねー☺️春から会えるの待ってるわよ!!」って言ってくれてすごく心温まった。

そして、合格発表!(郵送)
出先で「武蔵野音大から封筒届いてるよ」というLINEが母か父から届き、「分厚い?」とだけ聞いて「分厚い。」と返ってきて多分合格したかな…と思いつつ帰宅。そして開封。

結果は…



合格!(みんなわかってるよ)
ヴィルトゥオーゾには不合格でしたが、器楽コースには受かり、無事音大生になれることが決まったのでした。
すぐに嶋崎師匠に連絡すると、
「ひとまず大学生確定おめでとう!」とのメッセージ。
実は藝大も受けたので、「ひとまず」でした。
藝大は一次で落ちたのであまり書けることがないですが笑、機会があれば書きます。

合格通知が届いた翌日ほどに、同期の打楽器男子の1人(地方在住)からLINEが
「通知きた?」
「きたよ!どうだった…?」
「まだ届いてなくて」
……………え??
たぶん遠いからだよ!!といいつつ心配。
翌日ちゃんと届いたらしく合格の知らせが来ました👏

もう1人の子は入学してから会えて、3人とも無事に安藤先生の門下生となったのでした!

はい!長かった!!!読んでいただきありがとうございます🙇‍♀️これにて大学受験編、完結です!


次回の内容はまだ未定ですが、音大についての色々を書いていきます。

それではまた来週〜!



…また一週間以上空くだろうな……。

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