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京都市文化芸術活動緊急奨励金を申請した話

またもや支援金関係の話で恐縮です。ひとまずは僕が申請を行った支援金、補助金関係の共有をしていきたいと思っています。
こんなことばかり書いていて、支援金申請ばかりしているように思われるかもしれませんが、実際はそんなことはありません(笑)。

本当は、それこそ文化活動の発信をしていきたいんですけどね。その辺りはまた改めて書いていこうと思っています。

さて、今回は京都市が提供している「新型コロナウイルス感染症の影響に伴う京都市文化芸術活動緊急奨励金」についてお話しします。

京都市文化芸術活動緊急奨励金とは

まずは、こちらの公式の案内をご覧ください。

・新型コロナウイルス感染症の影響に伴う京都市文化芸術活動緊急奨励金のご案内

活動拠点が京都市内にあり、新型コロナウィルスの影響で活動機会が失われている文化芸術活動を行う個人・団体(法人は対象外)に向けて奨励される奨励金です。

「文化芸術活動」は音楽や演劇はもちろんのこと、美術や写真、落語など、あらゆる活動が対象になります。

文化芸術基本法第8条から第12条に列挙された分野。
ア 文学,音楽,美術,写真,演劇,舞踊
イ 映画,漫画,アニメーション及びコンピュータその他の電子機器等を利用した芸術(メディア芸術)
ウ 雅楽,能楽,文楽,歌舞伎,組踊その他の我が国古来の伝統的な芸能
エ 講談,落語,浪曲,漫談,漫才,歌唱その他の芸能
オ 生活文化(茶道,華道,書道,食文化※その他の生活に係る文化)及び国民娯楽(囲碁,将棋その他の国民的娯楽)
飲食の提供を主たる目的とする活動は対象外 。本奨励金は文化芸術活動を奨励するためのものであり、食文化に関しては、「講演や親子料理教室事業等の食文化に関する発信等」を主とするものを対象とします。

ライブが中止になっているバンドマン達も、この要件にはあてはまるかと思います。僕の周りのミュージシャン達にこの情報が届けばいいな、と。

対象となる活動
ア 表現部門(作家,演出家,演奏家,俳優,舞踊家など)
(例)・「社会的距離」を保つことのできる文化芸術活動(作品・公演の動画配信等)
  ・ワークショップやレクチャーを含んだリサーチ等
  ・再開期に向けた新たな展覧会・公演事業等の制作準備
  ・これらが複合した新しい表現
イ マネジメント・技術部門(制作スタッフ,舞台監督,照明・音響・映像等技術スタッフ,キュレーターなど)
(例)・舞台技術スタッフ等による過去作品のリサーチ活動や技能向上の取組
  ・再開期に向けた新たな展覧会・公演事業等の企画開発
活動の例示は,あくまで例ですので,上記の内容に縛られることなく自由な発想で申請してください。
不要不急の外出自粛,3密を避ける,大人数で集まらないなど感染拡大防止が活動の前提となります。

対象になる活動の中にはマネジメント部もあるので、裏方さんもいけますね。コロナの影響で活動が制限されて、かつ感染症に対しての対策を行なっていく文化事業に対し、奨励金を出すということです。

京都芸術センター、ロームシアター京都が大きく関与している奨励金のようですので、こちらの施設で公演を行なっているアーティストは、特に審査に通りやすいのではないかと思います(憶測ですが)。

奨励金は30万円。課税対象となりますが、活動に関わる経費であれば何に使用しても問題ないようです。(採択件数が多かった場合、20万円まで下がる可能性もあるとのこと)
ただし、奨励金を受けた場合、活動結果報告書と決算収支報告書等を後日(奨励事業終了後から30日以内に)提出しなければなりません。

奨励対象者

対象者は以下となっています。

以下の各号の全てに当てはまる個人又はグループ。なお,法人格を有するものを除く。
ア 住所地又は活動拠点が京都市内であること。
イ 京都市域における文化芸術の振興や発信に関する活動実績があること。
ウ 新型コロナウイルス感染症の影響を受けて,作品制作や展覧会,公演等をはじめとする活動機会が失われており,収入の減少が見込まれること。
同一人が複数の申請を行い,又は別に申請を行う団体の一員となることはできません。
グループの場合,構成メンバー全員が上記の各号に該当すること。

まとめると、京都市内で文化活動を行なっていることが条件、ということでしょうか。
僕自身は大阪在住ですが、音楽事業を京都市内で行なっているため、応募することにしました。

応募受付期間

応募期間は5月7日(木)から5月17日(日)までとなっています。

※奨励事業の遂行期間(奨励金を受けることで企画・実施する公演等)は、8月末まで(暫定)とのことです。

応募に必要な書類

公式サイトでは以下となっています。

●交付申請書(第1号様式)
●収支予算書(第2号様式)
●これまでの活動実績が分かる書類(自由様式。写真,パンフレット等。A4サイズ3枚程度。)
●京都の芸術家等の活動状況に関するアンケート

僕はオンラインで提出したので、オンライン提出の際のことを書いていきます。

オンライン提出では、上記のうち「交付申請書」「収支予算書」にあたる部分をフォーム入力し、その後自動返信メールに返信する形で「これまでの活動実績がわかる書類」を添付する、という形でした。

フォームには一時保存機能がないため、入力事項を考えながらフォーム入力することは正直おすすめしません(入力中に通信が途絶えたり、誤ってブラウザを閉じたりしたら悲惨だからです)。

下の画像は公式サイトの一部をスクショしたものですが、こちらの「交付申請書・収支予算書のダウンロードはこちら」から様式をダウンロードした上で、必要事項をあらかじめ記入しておくといいかと思います。

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少し記載の順番などに変更はあるものの、基本的には同じ項目となっているので、先に文章を作っておくとフォーム入力の際にスムーズです。
特に「これまでの活動実績」を記入する欄では、年/月ごとに3〜5項目程度は活動実績の文章を準備しておくといいかと思います。

「これまでの活動実績がわかる書類」に関しては、あとでメールに添付する形なので、過去のフライヤーデータなどがPC内に入っていれば問題ないかと思います。

オンライン提出の手順

ダウンロードした「交付申請書」「収支予算書」(wordファイル)に文章を準備できたら、実際に申請を行っていきます。

このサイト内の
「オンライン:交付申請書/収支予算書(第1号/第2号様式)」
のところから入り、先ほど準備した内容を入力していきます。

入力が終わり送信すると、入力したメールアドレスに自動返信メールが届く(申請番号が書いてあります)ため、このメールに「これまでの活動実績がわかる書類」(3点ほど)を添付して返信します。

この時に、届いた申請番号を明記しておいたほうがいいと思われます。

この返信で、一旦の申請は終了。

ただし、その後に「京都の芸術家等の活動状況に関するアンケート」に答える必要があります。「アンケートの回答内容が審査に影響することはございません」と書かれてはいるものの、アンケートの中にも先ほどの申請番号を入力する必要があるため、アンケートにも答えておかないと正式に申請したことにならないような雰囲気です。

アンケートも、先ほどと同じく

のサイト内の
「オンライン:京都の芸術家等の活動状況に関するアンケート」
のところから入ればOKです。

アンケートを入力して送信したら、応募は全て完了です。

最後に

実際に僕が応募した手順を紹介しました。

奨励を受けられるかどうかはまだわかりませんが、受けられた場合は「奨励事業の実施期間が終了した日から30日以内に,活動結果報告書、決算収支報告書等を提出」ということを忘れないようにしたいと思います。

ひとまず以上です。
京都市で文化芸術活動を行い、今後感染症対策を行なっていくアーティスト/裏方の方の参考となれば幸いです。

追記(5/8)

5/7に申請した翌日に、送信したメールアドレスから添付ファイル受領確認のメールが届きました。
アンケート回答についても「お済みでない方はご回答ください」とリンクが送られてくるので、回答を忘れることはなさそうですね。

あとは審査が通ることを祈るのみです。

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