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産前から産後まで、切れ目ない支援を続けるために

どろっぷでは、産前から産後、そしてその先までを切れ目なく支援していくために、それぞれの時期に参加できるプログラムの開催や各種施設との連携などを行っています。
今回は、「4か月児健診調査の結果」と妊娠期支援の1つである「出産準備プログラム」のようすをお伝えします。

妊娠・産後のサービス利用状況について ~港北区4か月児健診調査の結果から~

港北区4か月児健診調査の結果をお知らせします。
このアンケートは妊娠期からの「切れ目ない支援」を実現するために、港北区で子育てをしている4か月児がいる家庭に向けて、妊娠中から産後にかけてのサービスの利用について調査したものです。

特筆して驚く結果となったことは、居住年数5年未満と回答いただいた方が全体の7割を超えるということです。
これは昨年度からも10%増となっています。大型マンションが建ったりしている影響もありますね。港北区内のマンション建設現場をみながらこの数値はさらに増えていくのではと思っています。

里帰り出産率は今年も減少、逆に里帰りなしで親族の手伝いなく夫婦2人で子育てをスタートしたという方は今年も増加となっています。(下図)

里帰り出産率

産前のサービス利用については「役に立った」「とても役に立った」と回答した方が最も多かったのが「母子保健コーディネーター(母子CO)」の40.1%でした。母子保健コーディネーターは妊娠届出時の面接、妊娠期~出産後(産後4か月まで)の相談支援を行っています。(下図)

産後に役に立ったサービス

出産後のサービス利用については、里帰りあり、なしとでは、認知度・利用ニーズに大きな差がありました。
里帰りなしで育児をスタートするにあたり、自ら情報を得て利用しているのではないかと予測されます。産前産後ヘルパー派遣事業は産後5ヶ月未満まで利用が可能です。里帰り中は手伝いがあっても、自宅に戻ってから不安を感じ利用をスタートする方もいます。家事、育児の支援はもちろん「赤ちゃんかわいいね」「ゆっくり休んでね」と言いながらサポートしてくれるヘルパーさんとの出会いはこれから子育てしていく上での原動力になります。

産後サービスの認知度

出産後の施設利用については昨年度にくらべて既に1~3回利用したと回答した方が増加しています。
「本当は利用したいが利用できていない」潜在ニーズについては地域子育て支援拠点・親と子のつどいの広場が37.6%、赤ちゃん会・子育て支援者会場・子育てサロンが40.7%となっており、今後の利用につながる数値ではないかと思われます。(下図)
産前から区や拠点の両親教室利用が産後の施設やサービスの利用に影響があるのかどうか今後調査してみたいと思いました。

出産後に、本当は利用したいが利用できていない施設

父親の育休取得については、育休中であると回答された方が全体の7%という結果がでました(下図)
厚生労働省の発表によると令和3年度の男性の育休取得率は13.9%と公表されています。比較すると港北区の取得率はとても低い数値となっていますがこの数値がどう変化していくのか、他の項目にどう影響されていくのか注目されるところです。

父親の育休取得率

妊婦・子育て家庭への出産・子育て応援交付金がスタートするなど、急速に制度サービスにおいて動き出していますが身近な場所で安心して子育てができるようにこれからも一層、具体的な取り組みを実施していきたいと思います。


春ですね。人の温かさに触れに出かけませんか?

まちを歩いていると、梅や早咲きの桜が咲き始め、春を感じますね。
日本の出生数が80万人を割り、早いスピードで少子化が進んでいるというニュースがあったばかりですね。
そんな中、港北区では年間に3千人の赤ちゃんが誕生しています。どろっぷでも新たな出会いが毎日あり、元気をたくさんもらっています。
赤ちゃんの親たちを応援するため、どろっぷ・どろっぷサテライトでは妊娠中の方から参加できるプログラムをしています。

今回はその中から出産準備プログラムの様子をお伝えします!
妊娠7か月から9か月の妊婦さんたちが集まり、拠点の先輩親子と一緒におしゃべりしながら過ごす貴重な時間になっています。
その心強い先輩親子の力を借りて、プログラムを行っています。

赤ちゃん・子どもたちの様子に場がなごみます

初めは緊張して固くなっていた妊婦さんも、先輩、赤ちゃんに癒やされてほぐされて、みるみるうちに、場がどんどん温まっていきます。
わからないことが、わからない。
とにかく不安。
産休に入ったけど、人と最近話してないな。
こんな時どうしたらいい?などいろんな話ができています。
先輩が、優しく受け止めて聞いてくれたり、自身の経験談を教えてくれたり、赤ちゃんのかわいい様子もみられています。

産後、「生まれたよ〜。」「おかえり!」とまたつながる瞬間。
先輩家庭も私たちスタッフも心温まる瞬間に何度も出会えています。

ついこの間まで、お腹にいたのに。あんなにお腹が大きかったのに。
そしてひろばで遊んでいる赤ちゃん達の成長に触れ、ひとつひとつに感動し、あんなに小さかったのに。あんなに泣いてたのに。と毎日繰り返し言ってしまいます。ヨシタケシンスケさんの絵本ではありませんが…。

赤ちゃん人形に興味深々

春は出会いと別れの季節。
引き続き、来年度もどろっぷ・どろっぷサテライトは妊娠期の方と両親教室、出産準備プログラム、日常のひろばでお会いできることを楽しみにしています。
一期一会!出会いはほんとに大切だな~と感じます。


どろっぷ・どろっぷサテライトへのお問い合わせは、ホームページにて受け付けております。本記事に関するご感想もお寄せください。
港北区地域子育て支援拠点どろっぷ