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資産運用⑧ 生命保険

資産運用の第8回は生命保険です。
生命保険は節税ができますので、保険でありながら資産を増やすことができます。

生命保険とは?

生命保険はその名前の通り、契約者の死亡リスクを補償するための保険です。
ですが、生命保険料は生命保険料控除で節税ができますので、実質的にお金を増やすことが可能なのです。
貯蓄性(こつこつとお金をためること)と保険性(万一の際の補償)のバランスを見て商品を選ぶこととなります。

メリット

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① 万一の保償になる
人生何が起こるかは誰にもわかりません。
家族の不幸の際に、遺族の保障を行うことができます。
大黒柱(主要な収入取得者)の不幸はもちろん、不可欠な役割(介護や子育て)を担っている人の不幸により大きな出費が必要になる可能性もあります。

② 節税になる

生命保険料控除制度により、1年間の払込保険料の一定額を所得控除できます。生命保険は年8万(月6666円)までが控除対象で、8万以上で一律4万が所得控除を受けれます。
つまり、生命保険の加入者は、一定額まで所得税と住民税の負担が軽減されるということです。
これにより生命保険により資産を増やすことができる可能性があるのです。

③相続税対策に使える
ここでは詳細は割愛しますが、生命保険の非課税枠を使うなどにより相続税の節約ができます。

デメリット

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① 家計の負担になる
保険は、万一の際の保障ですので、基本的には損をする可能性の方が高い商品です。
保険商品を選ぶ際は、ライフスタイルや家族の状況などを確認し必要以上の保障をしすぎないように注意しましょう。
公的な保障制度である遺族年金や、勤め先の弔慰金、死亡退職金なども調べ
家計の過度な負担にならないように、状況が変わるごとに見直しましょう。

② 年収が一定額以上の人にしか恩恵がない
生命保険料控除は、納めている税金があまりに少ないとメリットは小さくなります。

③保険会社の倒産時の危険
保険会社が倒産したときも、生命保険契約者保護機構により契約者の一定の権利が守られます。
とはいえ、保険契約は100%が補償されるわけではないので、元本が回収できない危険があります。

おすすめの商品の例

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掛け金の額や、終身か定期保険、収入保障保険、掛け捨てなど様々な商品がありますので、自分に合った適切なものを選びましょう。
今回は、最低限の保険機能を持たせた、より節税に有利な商品を紹介します。

(1) 明治安田生命の「じぶんの積み立て」
一口5000円の一定額の毎月積み立て、5年で積み立てが終了し、10年が満期の契約です。
契約者が死亡ないし解約した場合に、決まった額(積み立て額をそのまま)受け取ることができ、災害で死亡した場合は積立額の1.1倍を受け取ることができるという極めてシンプルな商品です。
契約に際しての条件はなく、持病なども関係ないようです。
満期受取時は103%で受け取ることができますので、年率+0.3%になります。
保険会社の儲けは、この商品にはおそらくほとんどなく、他の商品の入り口にするための商品(ドアノック商品と呼ばれます)と考えられます。
対面販売のみなので多少は勧誘がありますが、選ぶのは自由です。

ー 年収600万の人の場合 ー
今まで全く生命保険に入ってなかった人が、「じぶんの積み立て」二口(月1万)で契約すると、年間4万円分の生命保険控除が受けられ、年約1万円が5年間節税できます。
かつ、10年満期で受け取ると、積み立ての3%分である、18000円が受け取れますので、計約7万がプラスとなります。
運用額は計60万なので、10%越える運用益となります。
年利1.3%相当と決して高くはないですが、同様の給与が続いていればこの数字がほぼ確実に達成できます。

まとめ

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生命保険は、万一の不幸から、残された家族を守るものです。
一方で、節税を行うことができますので現時点で保険を必要としない人も、「じぶんの積み立て」のような保険性の低い商品を選ぶとよいでしょう。

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