時間に追われる日々
毎日忙しく仕事をこなしていると、いつの間にか自分の本来のリズムを見失ってしまうことがあります。
日々時計を基準に生きることって、そもそも不自然なのかもしれませんね。昔の人は日の出とともに起き、日没とともに眠る生活だったはず。でも現代の生活では太陽が出ていようがいまいが朝6時は朝6時。夏でも冬でも同じ時間に仕事は始まりますよね。
同じ時刻で揃えると数字的にはわかりやすいですが、自然のリズムからはずれてしまいます。こんな風に私たちは時間という概念を作り出して、自然のリズムを無理やり仮想の箱の中に納めているとも言えそうです。
時間が特に重要になったのは、産業革命が起き一つの工場や会社に沢山の人が同じタイミングで集まる必要が生まれてからでしょう。人類の歴史から考えると、私たちが時間というものを基準にした生活を始めたのはごく最近と言えそうです。
仕事における効率を求めた結果、沢山の文明の利器が生まれました。確かに作業は効率的に進むようになりましたが、時間を基準に働いている以上、効率化できた分だけ新しい仕事が生まれるというスパイラルに見舞われます。
このことについて、ジョン・カバットジン博士【私がトレーニングを受けているマインドフルネスストレス低減法(MBSR)の創始者】が1990年に書いた文章を紹介したいと思います。
将来的には、自動車電話や携帯用コンピュータ、電子郵便、コンピュータ・ショッピング、ハイビジョン・テレビ、パーソナル・ロボットなどが普及し、今まで以上に、同時にたくさんのことをこなせるようになるでしょう。そして、忙しくなればなるほど、仕事を速く処理する便利な機械の登場を心待ちにするようになるはずです。
私たちは、車を運転しながら仕事をすませ、あるいは運動しながら情報を処理し、本を読みながらテレビを見ることができます。今の私たちは、世界から取り残されるという心配はまったくありません。しかし、自分自身からはどうなのでしょう。
ーマインドフルネスストレス低減法
(J.カバットジン著、春木豊訳、北大路出版)
30年前の文章ですが、現代社会の様子を恐ろしいほど言い当てています。スマートフォンやアマゾンの隆盛を知っているかのようです。
最後の「自分自身からはどうなのでしょう」でハッとさせられますね。
私たちは日々時間に追われ、休むことなく情報にさらされています。現代社会は自分とのつながりを見失いやすい社会と言えそうです。
そのことを把握して、毎日少しずつでも自分とつながる機会を持つことは非常に重要です。僕自身は瞑想を生活に取り入れてから、社会的な時間と自然のリズムとの間に生まれたひずみを解消できている気がします。
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