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孤独感を味わってよかったこと

俺は誰にも必要とされていない」と思った10代の頃。孤独感をたくさん味わいました。でも、今振り返ると、逆にそれがよかったのだと思います。

それを乗り越えれば、大きな財産になるはず。そして、いずれは誰かの支えとなる自分になれるはず。

今回は、孤独感を味わっている人のためのお話をします。

1.孤独感を味わうのは、つらいもの

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「人は、一人では生きていけない。」よく聞く言葉です。全くその通りで、生まれてからずっと一人で、誰の世話にもならずに生きてきた人なんていないことは知っています。

だからこそ、人は家族や友人同士のグループ、組織などに帰属していることで、安心感を得ます。

逆に、この集団から離れると、とても不安になるのです。それが人間というものです。

例えば、よくある話で、小学生3人の仲良しメンバーのグループがあったとします。

不思議なことに、3人で下校する場合、真ん中の子は大抵固定されがちです。そして、真ん中の子は片一方の子とおしゃべりすると、他の一方の子は自分が置いてきぼりにされたような気になります。

おしゃべりに夢中な二人は、他の一方の子に注意を払うわけでもなく、どんどん足取りがはやくなり、いつの間にか、おいていかれる場合があります。

おいていかれた子は、「ああ、私のことは、どうでもいいのかな。」となぜか不安になり、悲しくなります。

「こんな思いをするぐらいなら・・。」とその子はグループから距離を取るようになり、一人になっていきます。

孤独感。他人にとっては「たいしたことないだろ。」と思っていても、当人にとってはとてもつらいことなんですよね。

実は、所属しているかどうかというよりも「必要とされているか」という感情の方が一番大きな壁なのです。

2.僕が味わった孤独感

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やっぱり、僕にとって学生時代に味わった孤独感が一番つらかったです。高校2年生から卒業まで、僕は孤独感にさいなまれていました。

サッカー大好き少年だった僕は、進学先のサッカー部に入部しました。

希望とやる気に満ちていた僕でしたが、先輩や同学年のメンバーと人間関係がうまく築けず、そのような状態が1年半続き、自主退部することに。

退部して帰宅部になってからは、これまで親しくしていた友人とも疎遠になっていきました。

登校も下校も一人で、もう何もかもが嫌になっていきました。成績も下降気味で、授業内容が全く頭に入ってきません。

「自分を必要としてくれる人なんて誰もいないんだ」と腐る一方でした。

弁当はいつも一人で教室の窓際でさっさと食べ、あとは机につっぷして寝ていました。

体育のバスケットボールで足首をひねり、保健室での処置をしてもらいました。その後、足を引きずりながら、教室に戻ってみると、もうクラスの連中は帰りのホームルームを終えていました。

「あれ?いなかった?どこいってたの?」

教室の入り口ですれ違いざまに、部活に行くクラスメートに言われました。

担任教師は、いつものように職員室に向かいました。

クラスメートにも、担任にも認知されていない俺の存在って。。

修学旅行や文化祭などの高校生にとっての最大のイベントでさえ、一人で時間をもてあまして過ごす退屈な時間と化しました。

本当は、友達と一緒にいたい。しかし、友達の輪に入る自信が、そのときの僕には全くありませんでした。

「早くこの場所を去ってしまいたい。」そう思うようになっていきました。今でもそのときの感情を思い出すと、つらくなることがあります。

しかし、その孤独感は、逆に今の僕にとって必要な経験値となりました。

3.孤独感を味わってよかったこと

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負の経験は、実はプラスの経験にすることができます。

僕は仕事場で、よく人の悪口を言ったり、傷つける人たちを見てきました。

その人たちは、決して我が身を省みることはせず、自分の放った強烈な一撃が、他人にどのような影響を及ぼすのかを考えることもしませんでした。

「なぜ、こうも人の気持ちに鈍感なのだろう?」

そう考えたとき、僕の負の経験が、役に立つことが分かったのです。

負の経験は、自分のためにではなく、他の同じような人を助けたり、元気づけたりするためにあるのだと理解するようになりました。

仕事で落ち込んでいる同僚がいたら、一緒に飲む機会を作ります。

相手の話を、ただ「なるほどなあ。」「分かるわあ。」と聞いているだけなんですが、相手の表情は明るくなっていきます。

その表情を見たときに、「ああ、今までの経験がやっぱり人の役に立っているのかもな。」と実感しますし、相手が元気になって次の日に出会えたときは、喜びもわいてきます。

僕は自分が傷つき、孤独感を味わったことで、他人の痛みに気づける自分になれたと思います。

その経験がなかったら、寄り添うことなどできなかったでしょう。

傷つくのは正直嫌ですが、それが自分にとって意味のあるものならば、この経験は財産になります。

そして、「それを乗り越えた自分の姿が、誰かに勇気を与えるのだ」という超プラス思考を手に入れることができました。

今は、その経験が仕事場だけなく、バンド活動でも生かされています。

バンドでの作詞や作曲においては、負の経験を体験している人のために、少しでも立ち上ろうと前向きになれるような音楽を作り続けています。

4.過去の僕に伝えたいこと

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今の自分で未来の自分を決定づけないで欲しい。

君はきっと、君の分厚い経験を必要としている人に出会い、支え、励ましていける人になる。

君は無力じゃない。

君は素晴らしい人間だ。

人の痛みを知った君だからこそ、できることが必ずある。

だから、信じて欲しい。

君自身の中にある素晴らしさを。可能性を。

そう過去の僕に言いたいです。

5.まとめ

孤独感を味わってよかったこと

① 人の痛みを知る自分になれたこと

② 負の経験値は、他の人のために生かせること


下記のURLは、以前のバンド「dredkingz」 のMVのURLです。明けない夜はありません。「暗闇の中でもがきながらも、必ず光をつかんでみせる!」そんな思いを込めた楽曲です。新しいバンドGround Levelでもそんな楽曲、MVを作れるよう、ただ今、制作しています!それまでは、こちらをご覧になり、僕なりの思いを感じ取っていただけたら幸いです。






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