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あらゆる人と作り上げる楽しさ 他4品【ちょこっと回想録】

こんにちは、Dr.りけ子です。週末は予定てんこ盛りで、スキマ時間に書こうと思っていましたが、思うようにはいかず……。日付が変わってしまいましたが、「理系博士のちょこっと回想録」をカキカキ。今日は、6月27日~28日のつぶやき、計5品を掲載しました。



①あらゆる人と作り上げる楽しさ

これはアカデミアでは経験できないことの一つかなと思います。私が新卒で配属した開発部には、私が担当していた光学分野の他に、機械、電気、情報の分野の方々がいました。それぞれの分野の人が一つの機種開発に携わるなかで、お互いに協力しないとできないことがたくさんあって。自分ひとりでは絶対にできないけど、異分野の方々がみんなで協力するからこそ、一つの機種が作り上げられていく、というのは面白かったです。

また、機種がどんどん形になっていくと、量産体制に移行していくので、機種のスペック(規格)を定める品質保証部や、実際に生産ラインで機種の生産を行う生産部などとも連携することに。部署が違うと、責任の擦り付け合いなどが発生し、コミュニケーションに難しい場面が出てくるときもあります。それを乗り越えながら一緒の方向を向いて、一つの機種を育て上げていくのは、企業就職したからこそ味わえた楽しみだと思います。

②「なぜだろう?」の大切さ

一年ほど前にnoteにも書きましたが、世の中には「よくわからない常識」というのが山ほどあると、会社に入社してから知りました。例えば、後継機種の開発を行うにあたり、昔の担当者が決めた規格をオーバーすることがあって、「これってどうやって定めたんだろう?」と調べたら、なんとなく感覚的に定めていたり(これくらいで設定していれば、性能的に問題ないだろうと、あえて厳しく設定している)、特にデータが残っていなかったり。こんなよくわからない過去に基づく理由で、将来の開発で首を締めるのってどうなんだろうかと。

「なぜだろう?」とか「どうしてそうやっているんだろ?」とか「もっとこうしたらいいのに」と考えながら物事に取り組めるのは、博士の良さだと思います。

③どの世界でも波に乗るのは大事

就職前は「歳を重ねれば管理職に昇進できる」のが日本企業の風土だと思っていました。実際には確かにそういう面もあります。しかし、アカデミアのポストに比べれば倍率高めとは思うものの、係長・課長・部長などの管理職ポストは限りがあります。管理職になるタイミングの波に乗らないと、管理職になるのも意外と難しんだなぁと、先輩社員さん方を見て感じました。

④女性で博士進学を選択すること

いつか記事にしたいんですが、女性で博士進学を目指すのって、それなりの覚悟が必要だと思っていて。進学前に「女性としての生き方(ここでは出産など女性特有のライフイベントを指します)」を優先するか、「今やりたいことを叶える生き方」を優先するのか、天秤にかけて考えることになります。

妊娠・出産って自分が体験するまでは全く想像つかないものですが、不確定なものにどこまで想像を巡らせるか、きっちり予定を定めたいかは、人それぞれだろうなと。私自身は進学を選びましたが、進学するにしろ、しないにしろ、後悔なきように自身のライフイベントに対する価値観は深掘りしておくとよいです。


おまけ

これ、盛っているわけではなく、本当の話です。苦手で自信がないと感じるなら、自信を持てるまで何度も繰り返し練習するしかないと思います。地道にコツコツやるのが一番の近道!

専業主婦になって1年半以上経つので、プレゼンスキルの低下はひしひしと感じています。少しずつ取り戻していくしかないですね。


いかがだったでしょうか??アカデミアとは違った企業就職の楽しさを伝えられたらいいなぁと再認識しながら、今日もPCをカタカタしてみました。


博士が輝ける社会となりますように!

Dr. りけ子

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