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私の好きな本:「一日一菓」

こんばんは。
寒いですね。

3DフードアートのTeatraです。

気の向いた時に、自分の好きな本を御紹介するのをしたいので、今回から、
始めてみます。取り上げる本は、一日一菓。茶人の方が、毎日365日のお茶菓子を、それを引き立てる器に盛って、写真にし、お菓子と茶器の説明をされています

①ご自分やお友達、家族などのお誕生日のお菓子は、どんな風になっているのか、見てもいいし、②全体を見て、季節感を感じるのも いいと思います。私は全ページを始めから終わりまで見て、季節とそれを美しく表わすお菓子に、ほっこりしています。



やはり茶人だけあり、器も色々凝っています。大切に大切に、お菓子が少しだけ ちょこん、と器に鎮座している様子は、大口を開けて、一口で、飲み込むように食べたり、テレビなどを見ながら等の食べ方は、絶対にしまい、季節の移ろいを感じて、お茶席のように、出される側のことを考えて、選んでくださった美しいお菓子や、器の妙を愛でながら、丁寧に味わう物だと思います。

時には、ありがたがってばかりではなくて、「自分なら もっとこんな風に盛る」「別のお菓子を選ぶ」というのが、あってもいいと思うのです。意見を持つためには、季節のお菓子や器について、学ぶことになりますから、それもいい勉強です。

勝手な想像ですが、そうやって上のように 私が色々言っているのを、作者さんは、にこにこ聞いて下さりそうな気がします。そして さりげなく知識の足りない所だったり、きまりがあれば、それを言ってくださったら、うれしいです。

伝統的な物が、それを長い間勉強している人達だけの物になってしまうとしたら、それは残念なことです。昔の形を受け継ぎつつも、新しい事を受容れたり、現代に合う形にしたりして、伝統的な形と、新しい形の両方が共存、切磋琢磨するような感じで、人々に愛されたらいいなと、思うのです。

お茶も気楽に楽しめる無料の催しのようなことも、ありますから、(今はコロナで変ってしまったかもしれないけれど)気軽に 色々な方に楽しんでいただきたいです。例えば鎌倉の大仏様のあるお寺で、定期的に日本文化の催しをされていて、お茶の会に参加したことがあります。

わからない所は どんどん質問して、(その道に長い方には ご迷惑かもしれませんが)お答えいただけましたら、うれしいです。

私も 茶道はしていませんが、機会を見つけて参加して、見聞を広めたいと思っています。

面白い物で、アメリカの美大にいて写真の宿題をしていた時、先生に構図が日本的だと言われました。同じ風景のなかにいても、それをどうまとめるかが人によって違い、そこにそれぞれの持っている文化的背景が反映されているとしたら、面白い物ですね。

日本を離れて、日本人以外の方達と一緒に美大に行けてよかったと、思っている点なのです。相手のことのみならず、自分が内包している物に気づけてよかったです。

別の楽しみ方は、お菓子の銘を見て(お菓子に雅な名前がついているのは、日本ぐらいです)、自分ならどういう形にするのか、想像することです。あまりにも知らない銘だと、イメージがわかないし(勉強の要あり)、あの銘をここまで簡略化できるの、と驚く場合もあります。自分の想像とあっていたときは、にんまり。心のなかで これを生んでくださった先人に、ごあいさつ。

自然の花鳥風月を、こんなにも簡略化・抽象化して、でも的確に表わすことができるのだなあと、関心します。花を見ても、これをどこまで簡略化、抽象化できるのか、考えるのも楽しいですね。

後ろに控える茶器や、器、自然の物などにも、目がいきます。お菓子をもり立てる役なので、いつも目立たない色をしているのかと思いきや、大胆な目をひく色や、躍動感がある斬新な方法で、作られている物もあります。

お菓子が主で、器が従かというと、必ずしもそうでないのも 面白いです。
なかなか自己主張の強い器もあります。あくまでも その2つの物の相乗効果なので、組み合わせの工夫を感じるべく、じっと見てしまいます。

これで実物があれば、更にいいのですが、そうも必ずしもいかないので、味を想像して楽しんでいます。

同じ銘の和菓子でも、いくつかのお菓子やさんの物を集めて、食べ比べてもいいですね。また違った飲み物と合わせたりして。これを複数の方とすると、どれが一番美味しいか、どんな飲み物に合うかという意見が違ったりして、面白いと思います。

今回はこれで終わりです。ここまでお読みくださった方、ありがとうございました。お写真はNoteのgemini6rabbitさんから、お借りしました。キャンバの和菓子画像が有料の物だけのなか、助かりました。

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